富士市立吉原東中学校 古代体験授業レポート 静岡県埋蔵文化財センター 平成27年5月21日 5月21日(木)、静岡県埋蔵文化財センターの職員が富士市立吉原東中学校を訪れ、1 年 生を対象に、2クラスの出前授業を行いました。実際に出土した土器を使って、土器の分類 体験、考古資料としての土器についての学習をしました。 まだ、歴史の学習は始まっていませんでしたが、文字による記録のない時代の人々の生活 の様子を知るための資料として発掘調査などで出土した考古資料、そうしたもののひとつで ある土器についての学習をしました。 まず、班に分かれて、縄文時代と弥生時代の土器片、そして古墳時代から奈良時代の焼き 物である須恵器片が混じったものを、それぞれの土器の特徴を班の中で話し合いながら、分 類作業を行いました。その後、各班からどのような観点で分類したか、発表してもらいまし たが、土器の色、形、厚さ、文様、硬さなど、いろいろな意見が出されました。中には、だ んだん現在のものに近づいているとの感想を持つ生徒もいました。 この後、それぞれの土器について説明をし、年代を計るものさしとなる土器の考古資料と しての説明を行いました。すこし難しい点もありましたが、生徒たちは、土器の実物に触れ、 日本の歴史や地域の歴史に関心を持ち始めたように感じられました。 今回の体験が、今後の学習に役立っていくことを願っています。 実物の土器に触れながらの、土器の分類をします。 それぞれの班から土器分類の観点を発表しました。 みんなで話し合いながら、土器の違いを確認します。 実物の土器を目の前に、土器について説明を受けました。
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