製品取扱い説明書 Spectra/Por® 液循環型透析容器 (10L) 品番 163010 導入 Spectra/Por®液循環型透析容器(品番163010)は、比較的 大量(100 ml~2 L)のサンプルを効率的に透析するのに適し た容器(タンク)です。本品は、Spectra/Por各種透析補助 部品を利用できる仕様になっています。この10L透析容器には 、液出入り口ポートが付いていて、外部にあるより大きなバ ッファータンク(50 – 100L)からフレキシブルチューブおよ びペリスタポンプにより、100 – 200 mL/min程度の流速で バッファーを導入し、循環させることで大量のサンプルを効 率よく透析できます。バッファーを循環させるにしても、1 過(通過液廃棄)操作するにしても、通常の静置透析(4~ 10倍量交換)と比べて高い濃度勾配と透析効率を保つことが できるので、精製度が上がり、必要なバッファー量を減らす こともできます。 操作モード 液循環モード:バッファーは外部の供給源に戻ります。 1パスモード:通過したバッファーは直接排水口導かれ廃棄 されます。 利点 • • • • • • 外部バッファー供給源と接続できます。 透析効率が向上します。 透析にかかる時間を短縮できます。 省スペース仕様です。 必要なバッファー量を節減できます。 Spectrumの透析補助器具類を併用できます。 内容 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 素材 数量 タンク本体 10 L ポリスルホン 1 サニタリー底板 6インチ SUS316 1 サニタリーアダプター 1.5” x 1/4”ホース口 ポリプロピレン 1 サニタリーアダプター 1.5” x 1/2”ホース口 ポリプロピレン 1 サニタリーガスケット 6” 白金強化シリコン 1 サニタリーガスケット1.5” 白金強化シリコン 2 サニタリークランプ 6” ナイロン 1 サニタリークランプ 1.5” ナイロン 2 取扱い説明書 N/A 1 構成部品 タンク高さ 底部広さ(クランプ付) 頂部直径 筒部内径(最狭) 85 23.5 16.5 10.5 cm cm cm cm SPectrUm 製品取扱い説明書 p1 Spectra/Por® 液循環型透析容器 (10L) タンク寸法(組み立て済) 装置組み立て方法 1. 包装内容を取り出し、不足部品がないことを確認してくだ さい。もし不足品があったらSpectrumに連絡して、不足 部品補充を要求してください。 2. 液が接触する全ての表面を、組み立てる前に適当な実験室 用洗剤で拭き清めてください。 3. 円筒状タンク本体(1)を垂直に立て、頂上のサニタリー 開放端上に6inchサニタリーガスケット(5)を外縁のリ ップを下に向けて置いてください。ガスケットの円形峰が 円筒状タンク上端の外縁溝に完全にはまっていることを確 認してください。 4. 6inch SUS製底板(2)を円形の溝を下にして、6 inchサ ニタリーガスケットの上に置いてくださいガスケットの円 形峰部と底板の溝部が完全に合っていることを確認してく ださい。 5. 6inchサニタリークランプ(7)をまず締め付け用蝶ネジ をゆるめて開きます。6inchサニタリークランプを、SUS 製6inch底板、ガスケットおよびタンクの周縁にはめ、指 で蝶ネジを締め付けて固定します。<注意:蝶ネジの羽部 が床面と並行になっていることを確認してください。> 6. タンクを倒置して底板を下にしてください。この形で操作 します。<注意:蝶ネジが床面に接触して、タンクを押し 上げていないことを確認してください。軽く接触している 程度なら問題ありません。> 7. 1.5 inchサニタリーアダプター、1/4 inchホース口付(3 )をタンク下部のサイドポートに、1.5 inchサニタリーガ スケット(6)と1.5 inchサニタリークランプ(8)を用 いて取り付けてください。1.5 inchサニタリーアダプター 、1/2 inchホース口付(4)をタンク上部のサイドポート に1.5 inchサニタリーガスケット(6)と1.5 inchサニタ リークランプ(8)を用いて取り付けてください。液漏れ が生じないようにクランプを手でしっかり締め付けてくだ さい。 8. タンク下側サイドポートの1/4 inchホース口に内径1/4 inchフレキシブルチューブ(セットに不含)を接続し、ペ リスタポンプ(セットに不含)のヘッド部を通して、チュ ーブ他端をバッファー供給源のリザーバーに接続してくだ さい。これが液循環型透析容器の供給ラインになります。 9. タンク上側の1/2 inchホース口に1/2 inchチューブを接続 します。1/2 inchチューブの他端をバッファー供給源容器 に接続するか、排水口に接続します。これが循環戻りライ ンまたはドレンラインになります。<注意:重要なことで すが、タンク上側のホース口および接続するフレキシブル チューブは、下側に接続するチューブより太いサイズを使 用してください。液循環型透析容器から液がオーバーフロ ーするのを防ぐためです。また、戻り/ドレンラインは、液 のスムーズな流れを確保するために下降流になるように配 置してください。> 操作方法 1. ポンプの流速1 – 2 L/minにて、透析容器に液を満たします 。5~10分で液が充填されます。液面が上側のサイドポー トの下10 cm付近に達したら、透析するサンプルを透析容 器に投入します。<注意>サンプル液が1L以上ある場合は 、先に透析容器に入れてください。バッファーが戻り/ドレ ン ラ イ ン に 流 出 し だ し た ら 、 ポ ン プ 流 速 を 100- 200 mL/minに下げてください。 2. 流速100 – 200 mL/minで透析を続けます。<注意>用途 に応じた最適流速を設定してください。必要の場合は、容 器頂上の開放部にカバー(セットに不含)をかけてくださ い。<注意>絶対に容器を密閉しないように注意してくだ さい。密閉すると圧が上昇し、透析に悪い影響がでます。 3. ワンパスモード:液循環をしないので、透析を進行ととも にバッファー供給タンク内の液量は漸減します。タンク内 の液面レベルを確認して、定期的に液を補充し、空になら ないようにしてください。 4. 透析が終了したら、透析容器からサンプルを取り出します 。透析容器からのバッファー回収については、ポンプを停 止し、ポンプの回転方向を逆向きにし、液を逆方向に流し ます。流速は2 L/minに設定してください。バッファーを 廃棄して容器を空にする場合は、ポンプを停止し、バッフ ァー供給源タンクから給液ラインを外し、排水口に差し込 みます。ポンプ回転方向を逆向きにしてポンプを起動し排 液します。流速は2 L//minに設定してください。 5. ポンプが空気を吸い込みだしたら、透析容器を傾け残存バ ッファーを下のサイドポートから排出してしまいます。容 器が空になったらポンプを停止します。 アメリカ大陸 本社 電話 fax email web 310-885-4600(全世界から)• 800-634-3300(米国&カナダ無料) 310-885-4666(全世界から)• 800-445-7330(米国&カナダ無料) [email protected] www.spectrumlabs.com Spectrum Japan(日本支社) 電話 +077-552-7820 fax +077-552-7826 e-mail [email protected] web www.spectrumlabs.jp 400-13089-001 Rev. 01 • 142110 Spectrum Europe(ヨーロッパ支社) 電話 +31 (0) 76 5719 419 fax +31 (0) 76 5719 772 e-mail [email protected] web www.spectrumlabs.eu Spectrum China(中国支社) 電話 (+86) 21 68810228 fax (+86) 21 60919246 e-mail [email protected] web www.spectrumlabs.cn SPectrUm 製品取扱い説明書 p2
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