三沢発電所改築工事調査設計等業務プロポーザル仕様書 1.業務内容について ⑴ 測量業務 三沢発電所を改築するにあたり、詳細設計に必要となる測量業務を行う。 <業務数量> ① 基準点測量 4級基準点測量 8点 4級水準測量 0.276km ② 地形測量 1/250 0.0116k㎡ ③ 路線測量 中心線測量 0.376km 縦断測量 0.376km 横断測量 0.376km ④ ⑵ 打合せ協議 一式 地質調査 三沢発電所を改築するにあたり、設計、施工に必要となる地盤情報を得るため、 地質調査を行う。 <業務数量> ① ボーリング ② 標準貫入試験 ⑶ φ66mm 3カ所、20m(7m×2カ所、6m×1カ所) 3カ所、17回 三沢発電所の改築に係る詳細設計、及び工事費の積算 三沢発電所を改築するための詳細設計を行い、改築工事に必要な設計図書の作 成、及び工事費の積算を行う。 <設計・積算項目> ① 水車・発電機等電気設備(遮断器、変圧器及びその他必要な機器含む) ② 取水口、排砂口、導水路、水槽、余水路、水圧管路、放水庭、放水路 ③ 発電所建屋、管理棟 ④ その他、発電所運営に必要と思われる施設、設備等(除塵機など) ※ 詳細設計、及び積算については、別紙、奥出雲町建築工事設計業務共通仕 様書、同委託仕様書、同委託要領書による。但し、改定が行われた場合は、 最新版によることとする。 ⑷ 関係機関との協議及び申請手続き 固定価格買取制度を適用するために必要な協議及び申請手続き(それら協議、 申請、変更申請に必要な経費の一切の負担を含む。)を、奥出雲町と協力して行う。 ① 電気事業法変更認可協議 ② 固定価格買取制度にかかる設備認定協議 ③ 電力会社系統連系協議 ④ 水利権獲得にかかる協議 ⑤ 工事計画協議 ⑸ 工事監理業務 受託者は、対象工事の工事請負契約書及び設計図書(以下「設計図書等」とい う。)に示された設計意図を実現させ、かつ、工事の施工内容を設計図書等に合致 させるため、下記の業務を処理する。 ① 工事の指導・監督・調整・確認等 現場巡視、工事写真、施工報告等から工事施工状況について、奥出雲町が指 定する監督員に報告するとともに、不適合施工への注意や指導を行う。 ② 提出書類確認 請負者の作成した書類が設計図書と相違がないかを確認する。 ③ 関係機関協議資料作成 発注者と請負者の協議に同席し、設計意図を伝達する。また、必要に応じて 詳細図を作成し、設計意図の正確な伝達を行う。 ④ 工事変更・精算資料作成 施工条件の変更などにより設計変更が生じた場合の検討・修正設計を行う。 ※ 工事監理については、別紙、奥出雲町建築工事監理業務共通仕様書、同委 託要領書による。但し、改定が行われた場合は、最新版によることとする。 2.三沢発電所の改築概要について ⑴ 改築概要 三沢発電所の改築にあたっては、既設発電所のリプレイスを予定している。既 設発電所諸元及び改築後の発電所諸元を表1に示す。 表1 項目 ⑵ 既設 改築後 設置事業主 奥出雲町 同左 水系 斐伊川水系 同左 河川 阿井川 同左 所在地 奥出雲町河内446 同左 最大出力 90kW 199kW 最大使用水量 0.75㎥/s 1.75㎥/s 有効落差 16.7m 同左 導水路延長 約180m 同左 稼働年月日 昭和32年4月2日 平成29年10月 取水方法 流れ込み式 同左 水車形式 横軸フランシス水車 協議による 発電機形式 三相交流誘導発電機 協議による 概算工事費 改築における概算工事費は次の額を見込んでいる。 ・水車及び発電機の製作据付 ・建築及び土木工事 300百万円 260百万円 3.履行期限について 委託契約締結の翌日から平成29年10月31日までとする。ただし、工事監理 業務については、対象となる改築工事の工期に即し、所定の手続きを経たうえで、 履行期限を変更することがある。 4.詳細設計における留意事項について ⑴ 設備、機器の仕様について ・発電所の最大出力は、199kWとすること。 ・発電水量は、取水見込量(未許可)である1.75㎥/sとすること。 ・採用を予定する設備機器については、製品の性能、信頼性及び製造会社の保 守体制等を重視すること。 ⑵ 系統連系 ・系統連系は高圧連系(6.6kV)とする。 ・全量買取制度に基づく全量売電が可能なシステム構成とすること。 ・「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」に基づくこと。 ⑶ データ収集,情報発信 ・運転データ等はデータ収集装置により収集し、発電量等の情報をインターネ ット及び携帯電話端末等を利用して情報発信、確認ができるシステムを構築す ること。 ⑷ その他 ・平成27年度中に固定価格買取制度の認定が取得できるよう設計業務、及び 関係機関との協議・手続を行うこと。 ・固定買取価格制度における全改修区分の適用となる改築内容とすること。 ・水車及び発電機の製作期間を考慮し、平成29年11月から発電業務が開始 できるように設計業務を完了させること。 ・水車及び発電機の製作を先行するため、後発で発注する建築工事との施工範 囲を明確にすること。 ・取水ゲート、及び排砂ゲートは電動化することとし、取水ゲートについては、 管理室から操作ができるようにすること。 ・除塵機の設置を組み込むこと。 ・施工現場の地理状況を把握し、部材の搬入方法等、仮設計画においても十分 な検討を行うこと。 ・防犯外灯工事及び水防対策工事を設計に組み込むこと。 ・発電効率があがるような付属機器を設ける設計とすること。 ・必要に応じて施設内に安全柵を設ける設計とすること。 ⑸ 適用規格,法規等 設計にあたっては、以下の関連法令等を遵守すること。 ・労働基準法 ・労働安全衛生法 ・電気事業法 ・電気設備に関する技術基準を定める省令 ・消防関係法規 ・建築基準法 ・日本工業規格(JIS) ・日本電機工業会標準規格(JEM) ・日本電気規格調査会標準規格(JEC) ・日本電線工業会規格(JCS) ・(財)電気安全環境研究所(JET)認証 ・電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン ・その他、関連する規格、法規等 6.提案書作成にかかる留意事項 (実施要領9補足) ・業務実施体制及び工程計画について記載すること。 (電力会社,関係機関等との協議を含め、詳細な工程を記載すること) ・20年間の小水力発電設備機器、及び主要土木設備(取水口ゲード、排砂口ゲ ードなど)に関して、必要とされる法定点検、定期点検、部品交換等のメンテナ ンスについて、想定されるランニングコストを詳細に記載すること。 ・施工体制や施工時の安全管理方法について記載すること。 ・高圧系統連系に関する電力会社との調整や、各種関係機関との協議調整におけ る奥出雲町へのサポートについて記載すること。 ・建設工事に関して、環境への配慮について記載すること。 ・その他特別な提案等があれば記載すること。
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