2 年生国語「たんぽぽのちえ」実践報告

平成 27 年 5 月 22 日
OJT
2 年生国語「たんぽぽのちえ」実践報告
1.単元名 じゅんじょに気をつけて読もう
2.単元の目標 時間の順序や理由を表す言葉に注目し、様子とそのわけを考えながら説明文的な文章
を読むことができる。
3.単元の流れ
時
主な学習活動
1・2
評価基準
・たんぽぽについて知っていることや、題名について話し ・題名について理解し、学習課題
合う。
を理解している。
・学習課題を設定し、学習の見通しを持つ。
・初めの感想を書く。
3~8
・たんぽぽの4つの知恵について「とき」
「ようす」
「りゆ ・4つの知恵について、
「とき」
「よ
う」を読み取り、まとめる。
うす」
「りゆう」をワークシート
に書いている(読む)。
8
・学習して思ったことを書く。
・たんぽぽの知恵と自分の経験と
を結びつけて思いや考えをまと
めている。
4.児童に身につけさせたい力と手立て
①時間や事柄の順序に沿って読み取る。
←「とき」を表す言葉にサイドラインを引き、ワークシートに書く。挿絵とセットで掲示して整理す
る。
←それぞれの「とき」の挿絵を選ぶ、正しい順序
で挿絵を並べる。
②たんぽぽの「ようす」を正確に読み取る。
←4つのちえの「ようす」に対応した挿絵を拡
大し、読み取ったことを挿絵で確認する。
←「ようす」を動作化して、読み取ったことを
確かめる。
③読み取ったことをまとめる。
←読み取ったことをもとに、それぞれのちえが
わかるような名前をつける。
5.考察( ○成果△課題
)
△それぞれのちえがわかるような名前を付ける活動は、児童によって力の差があり、難しかった。
はじめ
黄色いきれいなたんぽぽ
1 番目のちえ
じくがぐったりたおれるたんぽぽ
2 番目のちえ
らっかさんみたいなわた毛のたんぽぽ
3 番目のちえ
せがのびて風がよくあたるたんぽぽ
4 番目のちえ
天気によってわた毛のらっかさんをひらいたりすぼめたりするたんぽぽ
△「ようす」を読み取るのに、
「主語」と「述語」を整理してあげる必要があった。本文の叙述を確かめ
ながら「主語」と「述語」を確認しながら進めた。
日々の国語の授業の中でも、「主語」と「述語」に気を付ける指導をしていく必要がある。
じくは、ぐったりとじめんにたおれる。
→ぐったりとたおれる。
わた毛の一つ一つは、らっかさんのようになる。
→たねは、らっかさんのようになる。
○様子を読み取る中で、自然に児童が動作化し始めた。それぞれの「ようす」を動作化することによっ
て、読み取ったことを確かめることができた。まだ、言葉による表現より、動作による表現のほうが
しやすい児童もいる。
〈動作化した部分〉
・花のじくは、ぐったりとじめんにたおれてしまいます。
・たんぽぽは、このわた毛についているたねを、
(らっかさんのように)ふわふわととばすのです。
・それまでたおれていたはなのじくが、またおきあがります。そうして、せのびをするように、
ぐんぐんのびていきます。
○挿絵とセットで「とき」
「ようす」
「わけ」を色分け
して掲示したことによって、順序と4つのたんぽぽ
の知恵を児童が整理することができた。
〇物語文で低学年が行っていた、挿絵の活用や、動作
化などの方法が説明文においても正確に読む上で有
効であると感じた。