第357号(平成26年11月発刊) - 水土里ネット茨城>茨城県土地改良

(第357号)
平成26年11月28日 (1)
発行所
編集兼発行人
目
次
第37回全国土地改良大会が山梨県で開催…………………………………………………………… 2
平成27年度農林水産予算概算要求の骨子…………………………………………………………… 4
茨城県水土里情報利活用推進協議会第 7 回通常総会開催…………………………………………… 5
農地地図情報システム研修会開催……………………………………………………………………… 5
農業基盤整備資金の金利改定について………………………………………………………………… 6
平成26年度換地計画実務研修開催…………………………………………………………………… 6
平成26年度換地処分事務等新規担当者研修開催…………………………………………………… 7
「霞ヶ浦環境科学センター夏まつり2014」に「農業農村整備コーナー」を出展 …………… 8
(2)
平成26年11月28日
(第357号)
第37回全国土地改良大会が山梨県で開催
その後、基調講演として、小林祐一農林水産省
農村振興局次長より、東日本大震災からの復旧・
復興及び農業農村整備事業の展開方向について、
講演があった。(内容は別添資料参照)
引き続き、基調報告として、東日本大震災から
の復旧・復興状況の報告として、岩手県土連、宮
城県土連、福島県土連より報告があった。
また、県内の土地改良事業優良事例地区紹介と
して、笛吹川沿岸土地改良区、明野茅ヶ岳土地改
平成26年10月30日に第37回全国土地改
良区よりそれぞれ説明があった。
良大会山梨大会が、
「富士の国やまなし発 かけ
大会の終わりに、
「農業・農村が健全であって
がえのない農業を次世代へ 水土里育む土地改
こそ、豊かな国土や自然環境が維持されると思い
良」のテーマの下、全国から関係者約3,600
ます。本日、ここに集う私たちをはじめとする「水
名が参集し、農業農村整備に携わる全国の関係者
土里ネット」の人々は、先人達から受け継がれて
が一堂に会し、新たな農業の展開方向に即して、
きた、かけがえのない農業・農村を次世代へ引き
改めて農業農村整備の使命を再認識し、我々関係
継いでいくことを、
『水土里(みどり)育む土地
者の総力を挙げて我が国の農業・農村をさらに発
改良』を合い言葉に、ここ『富士の国やまなし』
展させることを目的として、開催された。
から高らかに宣言する。と大会宣言があった。
開催地である山梨県土連会長の白倉政司会長
次期開催については、平成27年10月15日
が「先人から受け継がれた水、土、里を次世代へ
青森県において開催されることが発表され、山梨
引き継ぐ責任がある。ここ山梨から発信したい。
」
県より青森県に大会旗の引き継ぎが行われた。大
と挨拶をした。
会テーマは「土地改良の路繋ぎ 明日への確かな
続いて、主催者挨拶として全土連野中広務会長
途拓く」であることが発表され、次期青森大会の
が「人口が減る中、農業、農村振興は地域再生に
成功を祈念して、無事盛会裡に終了しました。
おいて、不可欠である。攻めの農業を実現するた
め積極的に貢献していく。
」と述べた。歓迎のこ
とばとして、横内正明山梨県知事、棚本邦由山梨
県議会議長、来賓挨拶として、小泉昭男農林水産
副大臣より挨拶があった。また、安倍晋三内閣総
理大臣より大会開催にあたり、祝電が届き、披露
された。
土地改良事業功績者表彰の部では、土地改良事
業に尽力した全国の功労者66名が表彰された。
農林水産大臣表彰6名、農村振興局長表彰15名、
小泉昭男農林水産副大臣
全土連会長表彰45名が受賞した。
【 大会宣言 】
本県からは、農村振興局長表彰として、土浦市
豊かな水と緑、日照時間に恵まれた、ここ山梨
外十五ヶ町村土地改良区前理事長、茨城県土連前
は、本州のほぼ中央に位置し、首都圏にありなが
副会長の倉田弘氏が受賞した。
ら、周囲を世界文化遺産の富士山をはじめ、八ヶ
(第357号)
平成26年11月28日 (3)
岳、南アルプスといった名峰に囲まれています。
保」
、「農業・農村の多面的な機能の発揮」、「農業
本県においては、県土の約8割を森林が占め、
の持続的な発展」
、「農村の振興」などの必要性・
農地の約3分の2が中山間地域であるという不利
重要性について、これまで以上に国民的理解の醸
な条件にもかかわらず、先人達による水利開発や
成を図っていくとともに、今こそ「農業農村整備
農地整備とともに農業者のたゆまぬ努力と工夫・
事業の役割」を広く国民にアピールしていく必要
経験に裏打ちされた高度な生産技術により、狭い
があります。
農地でも高収入が得られる生産性の高い農業が展
また、国土強靱化基本計画に基づく生産基盤等
開されています。全国的に農業所得の向上が喫緊
の整備や農村の地域資源を有効に活用した太陽
の課題とされる中で、本県の10a当たりの生産
光・小水力等発電などの再生可能エネルギーの普
農業所得は、全国でも常に上位に位置しており、
及を着実に行うことにより、地域の災害対応力の
特にぶどう、もも、すももの生産量は全国一を誇
強化や地域資源の適切な保全管理を図り、災害に
り、
「果樹王国やまなし」としての地位を築いて
強く環境に優しい農業・農村を目指すことが、更
います。
なる農業・農村の発展と「水土里ネット」の躍進
しかしながら、近年、農業・農村を取り巻く状
へと繋がるのではないでしょうか。
況は、国際的な農産物流通の自由化や消費者ニー
農業・農村が健全であってこそ、豊かな国土や
ズの多様化など、大きく変化しており、農業の担
自然環境が維持されると思います。
い手不足や耕作放棄地の増加、農村地域の高齢化
本日、ここに集う私たちをはじめとする「水土
など、多くの課題を抱えています。
里ネット」の人々は、先人達から受け継がれてき
一方、農業は気象状況に大きく左右される産業
た、かけがえのない農業・農村を次世代へ引き継
であり、近年の異常気象の影響もあり、災害が頻
いでいくことを、
「水土里(みどり)育む土地改良」
発化する傾向で、一度の災害で収穫が皆無という
を合い言葉に、ここ「富士の国やまなし」から高
甚大な被害を受けることも稀でありません。本県
らかに宣言します。
では、今年2月、過去に経験したことのない県内
観測史上最大の大雪により、ビニールハウスなど
平成26年10月31日に事業視察を行いまし
の農業施設は壊滅的な被害を受けました。現在学
た。
んでいる農業大学校においても、野菜のハウスが
【事業視察地】
倒壊してしまい、自然災害の恐ろしさを目の当た
10月31日(金)
りにしたところです。
①畑地帯総合整備事業 明野地区(北杜市)
こうした中、政府は昨年12月、
「農林水産業・
②農村地域新エネルギー利活用推進事業 永井原
地域の活力創造プラン」を決定し、本年6月に同
地区(北杜市)
プランを改訂しました。このプランでは、農業を
③信玄堤(甲斐市)
足腰の強い産業としていくための産業政策と、農
業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図る
ための地域政策を車の両輪として推進することと
し、農地中間管理機構制度や日本型直接支払制度
などの4つの改革に関係者が一体となって取り組
み、若者たちが希望を持てる「強い農林水産業」
と「美しい活力のある農山漁村」を創り上げてい
くこととしています。
農業を魅力ある産業にするため、私たちは、
「我
が国における食料の自給率向上と安定供給の確
(4)
平成26年11月28日
(第357号)
平成27年度 農林水産予算概算要求の骨子
総 括 表
26 年 度
予
算
額
区 分
27 年 度
要 求・ 要 望 額
対前年度比
億円
億円
23,267
26,541
114.1%
費
6,578
8,038
122.2%
一 般 公 共 事 業 費
6,386
7,846
122.9%
災害復旧等事業費
193
193
100.0%
2. 非 公 共 事 業 費
16,689
18,503
110.9%
農 林 水 産 予 算 総 額
1 . 公
(注)
共
事
業
1.金額は関係ベース。
2.計数整理の結果、異動を生じることがある。
3.計数は、四捨五入のため、端数において合計とは一致しないものがある。
公共事業費一覧
26 年 度
予
算
額
区 分
農
業
億円
備
2,689
3,371
125.4%
公 共
1,813
2,233
123.2%
治 山
616
733
119.0%
森 林 整 備
1,197
1,501
125.4%
備
721
859
119.0%
岸
40
48
119.0%
農山漁村地域整備交付金
1,122
1,335
119.0%
一 般 公 共 事 業 費 計
6,386
7,846
122.9%
等
193
193
100.0%
計
6,578
8,038
122.2%
水
村
億円
対前年度比
整
林 農
27 年 度
要 求・ 要 望 額
野 産
基
盤
整
海 災
公
(注)
害
共
復
事
旧
業
費
1.金額は関係ベース。
2.計数整理の結果、異動を生じることがある。
3.計数は、四捨五入のため、端数において合計とは一致しないものがある。
(第357号)
平成26年11月28日 (5)
茨城県水土里情報利活用推進協議会
第7回通常総会 開催
去る10月20日(月)、茨城県水土里情報利
活用推進協議会第7回通常総会が、小美玉市四季
文化館みのーれ「風のホール」において、総数
202会員のうち、177会員(うち書面82会
員)の出席のもと開催された。
この協議会は、水土里情報利活用促進事業によ
り整備した農地地図情報の適切な管理と会員の
県・市町村並びに農業団体が連携して農地情報の
利活用を図ることにより、今後の農地施策の推
進、更には本県の農業農村の持続的な発展と振興
農地の利用集積、農業水利施設の管理、防災対策
に寄与することを目的として設置しており、県・
等に活用するため、農地情報を一層、蓄積して行
市町村・土地改良区・農協・農業共済などが会員
く必要がある」との力強い挨拶があった。その後、
になっています。開会にあたり山口会長(茨城県
議事に入り下記の全4議案について審議され、全
土地改良事業団体連合会 会長)より、
「今後は、
て承認されました。
議 事
議案第1号 平成25年度事業報告について
議案第2号 平成25年度収支決算について
議案第3号 平成26年度事業計画(案)について
議案第4号 平成26年度収支予算(案)について
農地地図情報システム研修会 開催
去る10月20 日(月)、茨城県水土里情報利
活用推進協議会第7回通常総会の終了後に同会場
の小美玉市四季文化館みのーれ「風のホール」に
て、水土里情報利活用促進事業で整備した県内の
農地情報の利用推進を目的として、農地地図情報
システム(県域統合型GIS)の操作説明会を茨
城県水土里情報利活用推進協議会の会員(県、市
町村、農業委員会、土地改良区、農業共済等)を
対象に開催した。又、活用事例として、農業用た
め池ハザードマップ及び多面的機能支払交付金活
動組織協定農用地図面(活動状況図)作成等の活
用方法の紹介が行われた。
(6)
平成26年11月28日
(第357号)
農業基盤整備資金の金利改定について
(株)日本政策金融公庫(旧農林漁業金融公庫)が貸し出す農業基盤整備資金の貸付金利が、平成26
年11月20日以降下記のとおり改定されました。
記
(単位:%)
利 率 一 覧( 平 成 2 6 年 1 1 月 2 0 日 現 在 )
区 分
融 資 期 間 別( 一 例 )
融資期間に
かかわらず
5年
10年
15年
20年
都 道 府 県 営 補 助 残
0.95
̶
̶
̶
̶
団
残
0.80
̶
̶
̶
̶
助
0.80
̶
̶
̶
̶
旧
̶
0.35
0.45
0.65
0.80
体
営
非
災
補
助
補
害
復
平成26年度換地計画実務研修開催
平成26年度換地計画実務研修が去る8月25
日に境土地改良事務所にて21名の出席を得て開
催されました。
本研修は、土地改良事業に伴う換地処分事務を
担当する職員を対象として、資質の向上及び技術
の研鑚を目的としております。
今回の研修は、茨城県境土地改良事務所の職員
に対する職場研修計画として、換地研修会の開催
依頼があり、水土総合強化推進事業の中の土地改
していただきました。
良換地等強化事業にある換地技術者等に対する研
換地業務に携わっていても業務経験が少ないた
修を活用しました。
め、換地について理解しきれていないことが多く
研修内容は「換地理論」について、全国土地改
あった職員の方々も熱心に話を聞かれ質疑応答も
良事業団体連合会中央換地センター参与浦山正四
活発となり、充実した研修会となりました。
氏を講師として、換地について分かりやすく解説
(第357号)
平成26年11月28日 (7)
平成26年度換地処分事務等新規担当者研修開催
水土里ネット茨城主催による平成26年度換地
処分事務等新規担当者研修が去る9月3日∼4日
の2日間、市町村、土地改良区、茨城県農林事務
所及び土地改良事務所等の換地新規担当職員45
名の出席を得て、水戸市内にある「茨城県立健康
プラザ」において開催されました。
本年は、関東農政局農村計画部土地改良管理課
松岡土地改良指導官をはじめ、水戸地方法務局、
茨城県農林振興公社より講師を招いて研修会が行
われました。
産性の高い農業経営体を育成するため、農地の流
本研修は土地改良事業に伴う換地処分事務を担
動化、農業経営の規模拡大・効率化が求められ、
当する必要のある新規担当職員を対象として、換
農地の集団化と併せて農地の流動化による担い手
地に必要な知識と技術について習得し、資質の向
への土地利用集積が主流になってきています。
上並びに換地業務処理能力の強化、処理体制の確
時代の要望に添った研修科目について、それぞ
立を図ることを目的とし、毎年開催されています。
れの受講者が2日間熱心に耳を傾けて受講しまし
近年の換地を伴う土地改良事業については、生
た。
平成26年度 換地処分事務等新規担当者研修科目
月
日
曜日
第1時限
第2時限
第3時限
第4時限
9
3
水
開講式
換地理論
換地理論
換地理論
9
4
木
土地登記簿の見方
農地中間管理事業
地区界測量と確定
測量の概要
地区界測量と確定
測量の概要
農家負担金軽減支援対策事業の拡充
担い手への農地集積率の向上を要件として土地改良負担金の利子助成を行います。
1.対策期間
●負担金償還のイメージ
現 行
拡 充
➡ 平成21∼30年度
実施期間 平成21∼27年度 ➡ 平成21∼32年度
認定期間 平成21∼25年度
2.事業実施要件
① 「人・農地プラン」の作成
② 農地集積率の向上又は耕地利用率の向上
〈お問い合わせ先〉
茨城県土地改良事業団体連合会 総務経理課
TEL 029−225−5651
償還利子
償還元金
利子助成
(現行:7年間)
利子助成
(拡充:5年間延長)
基盤整備事業期間
20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39
注:農家負担金の償還に係る据置期間0∼5年、元利均等年賦支払
期間15年の場合の年償還額の推移
(8)
平成26年11月28日
(第357号)
「霞ヶ浦環境科学センター夏祭り2014」に
「農業農村整備コーナー」を出展
去る8月23日(土)に霞ヶ浦環境科学セ
ンター夏祭り2014が開催され、「農業農
村整備コーナー」を広報活動の一貫として出
展、農業農村が有する県土・環境保全などの
多面的機能や農業農村整備事業の重要性につ
いて広く一般県民にPRしました。早朝より
茨城県農地局農村計画課、農地整備課、農村
環境課、県南農林事務所土地改良部門、石岡
台地土地改良区、水土里ネット茨城、合計
子供向けの企画ではうちわづくり、ザリガ
14名で農業農村整備事業PRパネル・絵画
ニ釣りを用意。うちわセットは100枚準備
コンクール作品展示をしました。
しましたが大変人気で、大勢の子供達が順番
待ちをしてオリジナルうちわを作成していま
した。ザリガニ釣りでは後から後から押し寄
せる子供たちのパワーにザリガニが圧倒され
ノックアウト寸前でした。たくさんの子供達
の笑顔で早朝から準備にかかり疲れていた心
も体も癒やされました。大勢の人が集まるイ
ベントに参加出展することで沢山の人に農業
農村が持つ機能・役割を伝えることが出来た
霞ヶ浦環境科学センター会場へは臨時駐車
場等から大型バスがピストン輸送し、県内外
から約3,
000人が訪れ、「農業農村整備
コーナー」のブースには合計約600人が来
場しました。一般参加者には農業農村整備事
業クイズに回答してもらい正解者には評判の
ミドリンエコバッグ、メモ帳、シール、農業
農村整備事業パンフレット等を配布しました。
と思います。