授 業 民事訴訟法Ⅰ 科目名 選 択 開講年次 3 単位数 2 科目区分 専門科目 サブ 第一審の手続 タイトル 担当者 谷口 哲也 【概要】 民法などの民事実体法が定める権利・法律関係について私人間で紛争が生じたときに、その権利・ 法律関係の存否を確定し、それに応じた救済を与える手続が判決手続である。そして、その手続 を規律するのが(狭義の)民事訴訟法である。本講義では、民事訴訟法が規律する判決手続のう 講義概要 ち、第一審における手続を概観する。 【到達目標】 民事訴訟法が規律する判決手続のうち、第一審における手続を理解することができるようにする。 履修条件 民法をすでに履修しているのが望ましい。 民事訴訟法Ⅱを必ず履修すること(Ⅰだけの受講を認めません)。 【教科書】安西明子ほか『民事訴訟法』(有斐閣、2014)、または、小田司編『民事訴訟法』(弘文 教科書・ 堂、2012)を推薦する。 参考書 【参考書】高橋宏志ほか編『民事訴訟法判例百選〔第 4 版〕』(有斐閣、2010) ※六法(ポケット六法など小型六法でよい)を持参すること。 授業回数 内容 1 ガイダンス、判決手続の概要 2 訴え(訴えの類型、訴え提起の方式)、訴訟物(訴訟物論) 3 訴え提起の効果(二重起訴の禁止、時効の中断) 4 裁判所(裁判所の意義、管轄) 5 当事者(当事者概念、当事者の確定、当事者能力) 6 当事者(訴訟能力、訴訟上の代理) 7 訴訟要件(当事者適格) 8 訴訟要件(訴えの利益) 9 訴訟の審理(口頭弁論、口頭弁論の準備と争点整理) 10 訴訟の審理(証拠調べ、証明責任) 11 判決(判決の確定、判決の効力) 12 既判力(時的限界) 13 既判力(客観的範囲) 14 既判力(主観的範囲) 15 判決によらない訴訟の終了(請求の認諾・放棄、和解) 評価方法 期末試験による。 期末試験の結果から、民事訴訟法について、十分な理解をしたと認められる者には A、相応の理解をしたと 評価基準 認められる者には B、必要最小限の理解をしたと認められる者には C の評価をする。以上に達しない者に は D、E の評価をする。 その他 前期の前半においては、「民事訴訟法Ⅰ」の講義を 2 時間連続で行う。講義の進行状況によって、予定を 変更することがある。 科目番号 190
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