GRIPSリーフレット (日本語)

2 016
GRIPS へようこそ
政策研究大学院大学長 白石 隆
しらいし・たかし
1986 年コーネル大学博士号(歴史)取得。 1979 年東京大学教養学部助教授、 1987–1998 年コーネル大学アジア研究学科・歴
史学科助教授、准教授、教授を経て、 1996 年京都大学東南アジア研究センター教授。 2000 年本学客員教授、 2005 年本学副
学長、教授、 2007 年アジア経済研究所長、 2009 年本学客員教授、内閣府総合科学技術会議議員、 2011 年本学教授、同年 4
月に学長就任。専門分野は地域研究、国際関係論、政治学。 2007 年に紫綬褒章受章。
政 策 研 究 大 学 院 大 学(National Graduate Institute for Policy
Studies、GRIPS)は民主的統治を担う指導者、政策プロフェッショ
究の訓練を受けられるよう、努力します。
第二は、博士課程プログラムの充実と強化、有機的連携の促進です。
ナルの養成を目的とする大学です。本学はこの目的達成のために、 3
博士課程プログラムでは特定学問分野における専門的訓練が重視さ
つの課題を掲げております。
れますが、同時に、日本とアジアの政策的経験と知見に根差した知的
に開かれた学際的訓練を提供するよう、努力します。
その一は、学際的な政策研究の促進です。政策はいかなる分野に
おいてもきわめて応用的なものです。政治学、経済学といった専門(ディ
シプリン)を踏まえ、同時に日本、さらにはアジア太平洋の政策的経
験と知見に根差した、応用としての政策研究を実施します。
その二は、国際的舞台で活躍できる、高度の技倆と広い視野を持っ
た政策プロフェッショナルの養成です。修士課程、博士課程、さらに
は幹部研修の充実によって、ミッドキャリアの行政官、企業人、政治
家などを指導者、政策プロフェッショナルとして養成します。
その三は、世界的政策研究教育拠点の形成です。GRIPS の学生の
3分の2は外国籍で、65 以上の国の出身者からなります。教員もすで
に20パーセント近くが外国籍です。こうした多様性を生かし、本学を
アジア太平洋における政策研究教育拠点として発展させます。
第 三 に、 アジ アの 国 々をはじめとして、 短 期 幹 部 研 修( short
executive courses)を充実します。
第四に、日本語プログラム、英語プログラムのしきいを越えて、日
本人と外国籍の学生の相互交流を体系的に促進します。同じ空間と
時間を共有し、同じ教室で、同じ問題を共に考える、そういう協働の
経験は、一生の財産になります。GRIPS をそういう協働の場にします。
また、教員の共同研究を奨励します。
GRIPS にはきわめて多様なバックグラウンドと専門的知見をもった
教員と学生がおります。本学はこうした多様性を生かしつつ、アジア
太平洋、さらには世界で活躍できる指導者、政策プロフェッショナル
の養成に努めて行きたいと考えます。
では、こうした課題達成のために、なにをなすべきか。
第一は、修士課程プログラムの充実です。学生の問題関心と派遣
元の政府の期待を十分考慮しつつ、学生が応用問題としての政策研
GRIPS 沿革
1977 年
政策研究大学院大学(GRIPS)の前身、埼玉大学大学院政策科学研究科 (GSPS) 設立
1997 年
政策研究大学院大学(GRIPS)設立(1999 年に東京新宿若松町にキャンパス移転)
2000 年
最初の修士学位授与
2003 年
最初の博士学位授与
2005 年
東京六本木にキャンパスを移転
旧 GSPS キャンパス(埼玉)
旧若松町キャンパス
六本木キャンパス
Photo:西川公朗
教育プログラム
GRIPS 基本データ
(2015 年 5 月 1 日現在)
主な入学時期:4 月または 10 月
授業言語:日本語または英語(基本的にどちらの言語の授業も受講することができます)
学生数:399
修士課程:263(うち日本人:93,留学生:170)
博士課程:78(うち日本人:32,留学生:46)
修士課程・博士課程一貫プログラム:58(うち日本人:9,留学生:49)
教員数:83 外国人教員:13
海外で学位を取得した日本人専任教員数:32
海外教育・研究機関等との交流協定:36
修士課程
戦略研究プログラム 公共政策プログラム *2016 年 10 月開講予定。
(日本語で行われるプログラム)
安全保障・防衛に関する政策立案・実施を高い専門
性をもって担当することのできる実務家を養成する。
修士課程・博士課程一貫プログラム
(英語で行われるプログラム)
GRIPS Global Governance Program(G-cube)
特定分野の専門家的な Leaders を束ね、大局的な観
政策分析力、政策構想力を磨き、政策研究の最先端
と実務の世界の架け橋となる人材を育成するとともに、
日本語教育指導者養成プログラム(留学生向け) 点から価値観や国益の対立を調整し、世界の重要課
複雑化・多様化する政策課題に対し、より総合的な視
海外の日本語教育界における指導的な日本語教育研
題に対処する Leader of Leaders を養成する。
点から解決策を提示し、対応を図れる人材を育成する。
究者・教師及び日本語教育の企画・推進の中心的な
実務家を育成する。
Policy Analysis Program(PA)
(政策分析プログラム) 地域政策コース 地域レベルにおいて、優れた政策構想力及び行政
政策課題を経済学の視点から理論的、実証的に研究・
運営能力を有し、高度のジェネラリストとして自治
分析できる者を育成する。
体の中枢を担うに足る人材を育成する。
教育政策コース 地域の教育課題を抽出・分析し、解決のための方
策を構想・運営できる教育行政専門家を養成する。
修士課程
(英語で行われるプログラム)
Young Leaders Program(YLP)
(School of Government, School of Local Governance)
アジアや中欧諸国等のナショナル・リーダーを育成し、
インフラ政策コース 国内外の地域開発政策や社会資本整備に携わる高
日本を含め各国における行政分野のリーダー間ネット
ワークを構築する。
One-year Master s Program of Public Policy
(MP1)
防災・危機管理に係る総合的な専門知識と政策立
政府・国際機関で働くミッド・キャリアの行政官が公
案・実践能力を有する人材を育成する。
共政策を分析・設計する能力や、公共政策を管理・
運営していくために必要なスキルを磨くことを目指す。
つ演習を提供するとともに、医療政策に関するポリ
多様な学問分野に基づいた方法論を用いて、高度な
実務的専門知識と学問的体系に沿った政策分析能力
を有する政策研究者及び実務家を養成する。
安全保障・国際問題プログラム(J)(
/ E) 安全保障・外交政策について高度な知識と専門性、
医療政策コース 理論的かつ体系的な講義や医療政策の実践に役立
(J)日本語で行われるプログラム
(E)英語で行われるプログラム
公共政策プログラム(J)(
/ E) 度な専門家を育成する。
防災・危機管理コース 博士課程
Two-year Master s Program of Public Policy
戦略性を併せ持った実務家および研究者を養成する。
(MP2)
シー・プロポーザルの執筆指導を行うことを通じ、
開発途上国ならびに先進国が直面するさまざまな政策
国家建設と経済発展プログラム(E) 将来の医療政策を担う人材の本格的な養成を行う。
課題に対応できる、高度な政策分析能力、政策立案
政治学と経済学の両方を用いて、国家建設と経済発
農業政策コース 能力を有し、政策研究の最先端と実務の世界の架け
展に関する高度な政策分析や政策立案に携わる人材
橋となる人材を育成する。
を養成する。
農業を核とする地域活性化のための政策(「農業政
策」)に関する専門的知識・技術に加え、政策構想
Macroeconomic Policy Program(MEP)
防災学プログラム(E)
力と行政運営能力を有する人材を養成する。
マクロ経済政策の専門家を育成する。
水災害リスクマネジメント分野において国及び国際的
地域振興・金融コース Public Finance Program(PF)
できる人材を養成する。
な戦略・政策の企画・実践を指導し、研究者を育成
ビジネスや金融の視点にも立った地域振興のための
(WB・WCO Scholarship Program) プロジェクトや支援策を企画立案推進できる人材を
開発途上国の租税政策及び関税政策専門家を養成
科学技術イノベーション政策プログラム(J)(
/ E) 育成する。
する。
科学的なアプローチを用い、科学技術イノベーション
Economics, Planning and Public Policy
できる人材を育成する。
政策の企画・立案、遂行、評価、修正を行うことが
文化政策プログラム 文化的資源を対象とする政策の分析、評価、立案及
Program(EPP) び実施能力を有する人材を養成する。
インドネシアのグッド・ガバナンスと経済発展に貢献す
日本言語文化研究プログラム(留学生向け)
(J)
*2017 年度以降に、公共政策プログラム文化政策コースでの開講を予定。
る人材を養成する。
日本語に熟達し、日本語教育において優れた指導力を
まちづくりプログラム Disaster Management Policy Program(DMP)
を備えた、指導的な研究者・教師及び自国の日本語
開発途上国における防災分野の専門家を養成する。
教育向上のための企画と推進の中心的な担い手となる
持ち、かつ日本の社会及び文化について知識と理解力
まちづくりに関する政策立案や事業戦略策定、知財に
実務者を養成する。
関する政策・戦略立案を、法と経済学の分析手法に
基づいて行うことのできる人材を養成する。
Maritime Safety and Security Policy Program
(海上保安政策プログラム) (MSP)
政策プロフェッショナルプログラム(J)
海上で発生し得る種々の課題に対して適時・的確に
事例研究の蓄積を通じて、政策の現場と学界の本質的
科学的なアプローチを用い、科学技術イノベーション
対処できる高度な実務的・応用的知識、分析・提案
な交流を促進し、高度な実務的専門知識と学問的体
政策の企画・立案、実行、評価、修正を行うことが
能力及び国際コミュニケーション能力を有する人材を
系に沿った政策分析能力を有する実務家を養成する。
できる人材を育成する。
育成する。
科学技術イノベーション政策プログラム 全国及び世界各国の指導的人材を養成 その他 : 5%
本学には、政策分析のプロフェッショナルとしてそれぞれの職場で革新をも
たらすための知識を得るため、中央省庁や独立行政法人、全国の地方自治体、
民間企業等から、若手行政官や職員等が派遣されています。こうした社会人
プライベートセクター : 8%
教育・研究機関 :10%
学生を中心に、研究職を志す者、新卒者等を幅広く受け入れています。
また、全学生の約 6 割は、世界 65 以上の国や地域から来ている留学生で、
その多くは自国での政策に携わっている行政官です。出身国や文化、話す言
パブリックセクター : 77%
葉は異なっても、政策プロフェッショナルとして目指す未来への想いは同じで
す。留学生との交流を通じて、異文化を肌で感じながら、グローバルな視点
から未来を創る政策について考えることができる環境が、本学にはあります。
学生の派遣元(平成 26 年度修了生)
多様な教員構成
400 名の学生に対し、 80 名以上の常勤教員
本学の教員は、国内外から政策研究の先進的研究者を国際公募により採
用しているほか、官界、国際開発等の分野において高度な資質を有する実
務経験者も結集しており、多様で層の厚い教員組織となっています。80 名
以上の常勤教員に加え、多くの非常勤教員がおり、学生のためにきめ細や
かな指導を行っています。
また、国内外から客員研究員の受入も行っており、本学教員との共同研
究を奨励しています。
キャンパス
東京の中心に位置する、静かな学びの舎
東京六本木に独立したキャンパスを置く本学は、わが国の政治・行政の
中心である永田町・霞ヶ関に近く、その好立地が現役の実務家や行政官が
集結しやすい場を作っています。学生は、講義や学内で開催される講演会を
通じて、そうした現場の声を身近に聞く機会を持つことができます。
都会の喧騒の中というイメージがある本学ですが、キャンパスの中は、政
策研究に集中できる、静かな環境を備えています。
GRIPS の建物の設計は山下設計・リチャード・ロジャース設計共同体によるものです
六本木キャンパス夜景
Photo:西川公朗
少数精鋭 400 人の大学院生。その半数以上が外国人留学生。真にグローバルな環境を提供する
GRIPS で、世界の若手リーダーたちと共に学んでみませんか。議論を通じて課題を知り、研究によっ
て解決策を見つけ、協力してそれを実践する。そのプロセスのすべてが GRIPS にあります。 GRIPS
はあなたを世界の政策コミュニティにつなぐ架け橋です。さあ、ジャンプしましょう!
道下徳成 教授
専門:安全保障・外交問題、日本の防衛政策、アジア・太平洋地域の安全保障問題
学生支援
政策研究に集中できる環境、充実したサポート体制
院生研究室
六本木キャンパス内にある院生研究室に、個人専用のブースを配していま
す。ここでは、日本人学生と留学生が隣合わせで学べるように整備されてい
ます。また、在学期間中のパソコンの貸与も行っています。
保健管理センター
専任の医師と看護師が、怪我や急病等の応急処置や、健康相談に応じて
います。要望に応じて、カウンセリングサービスを受けることもできます。
スチューデントオフィス
学生の生活上の問題に対応するとともに、学生間の交流を目的とした活動
を支援するスチューデントオフィスがあります。日本人院生会や留学生院生
会などの学生組織と協力して、交流イベントやフィールドトリップ等も企画・
実施し、日本人学生と留学生との国際交流をサポートしています。
屋内運動場
学生、教職員が利用できる屋内運動場がキャンパス内にあります。
プロフェッショナル・
コミュニケーションセンター
コミュニケーション・スキルの向上
本学で学ぶ学生および教職員は、多様な交渉相手と生産的なコミュニケー
ションを行うことが求められます。本センターは、そういった場面に必要不
可欠なプロフェッショナルとしてのコミュニケーション・スキルと言語運用力
の育成を目指します。
そのために、本センターでは、英語と日本語のプロフェッショナル・コミュ
ニケーションの基本分野を網羅した指導と支援を提供します。さらに、自律
学習の支援および文化的、学術的交流の機会提供、プロフェッショナル・
コミュニケーションに関する幅広いテーマを扱ったセミナーや特別イベントの
開催、プロフェッショナルな文書作成と言語学習に取り組む本学の学生や職
員に合わせた教材作成など、さまざまなサービスを提供します。
GRIPS provides students with a mix of different perspectives and skills to formulate and evaluate
policies in the context of a rapidly changing and global world. In addition to learning from faculty
members, students learn by sharing their policy experiences and passion for public service with
students from other parts of the world.
LEON-GONZALEZ, Roberto 教授、Macroeconomic Policy Program ディレクター
専門:計量経済学
同窓会ネットワーク
100 以上の国と地域、 4,000 名近くの修了生
本学の同窓会は、前身である埼玉大学大学
院政策科学研究科の同窓会組織を引き継いで
います。
出身国別修了生数一覧(2015 年 4 月1 日現在)
アジア
( 22 の国と地域)
修了生、在学生、教員間の新旧交流の場が
拡がるように、国内外で年に数回同窓会を開催
するなど、修了後においてもコミュニケーション
43
インドネシア 378
カンボジア
韓国
60
中国
201
日本 フィリピン
149
ブータン
26
ブルネイ
モルディブ
9
モンゴル
69
ラオス
大洋州( 6ヵ国) オーストラリア
北米( 2ヵ国)
中南米
( 15ヵ国)
の充実に努めています。
インド
欧州
( NIS 諸国含む)
( 28ヵ国)
中東( 7ヵ国)
アフリカ
( 27ヵ国)
米国
36
サモア
1
2
カナダ
1
84
1,433
2
シンガポール
7
スリランカ
56
タイ
ネパール
64
パキスタン
80
バングラデシュ 127
ベトナム
142
マレーシア
104
ミャンマー
142
88
台湾
2
ニュージーランド 1
バヌアツ
1
パプアニューギニア 3 フィジー
9
30
エルサルバドル 12
キューバ
1
グアテマラ
2
コスタリカ
2
コロンビア
4
ジャマイカ
2
チリ
2
ドミニカ共和国 5
ニカラグア
6
ハイチ
1
パラグアイ
3
ブラジル
5
ベネズエラ
3
ペルー
メキシコ
1
2
アイスランド
1
ウズベキスタン
82
スペイン
1
15
アゼルバイジャン 6
アルバニア
オランダ
2
カザフスタン
スロバキア
5
セルビア
3
39
2
アルメニア
ウクライナ
6
キルギス
54
ジョージア
10
スイス
1
タジキスタン
16
チェコ
10
ドイツ
3
2
モルドバ
2
2
トルコ
2
イタリア
マケドニア
トルクメニスタン 5
ハンガリー
9
ブルガリア
8
ポーランド
ラトビア
1
リトアニア
1
ルーマニア
8
ロシア
1
11
イエメン
1
イラン
2
サウジアラビア
2
シリア
9
29
アフガニスタン
13
旧ユーゴスラビア共和国
14
ヨルダン
1
アルジェリア
3
ウガンダ
28
エジプト
ガーナ
28
カメルーン
ギニア
1
ケニア
32
コートジボワール 3
コンゴ民主共和国 1
ザンビア
28
シエラレオネ
5
タンザニア
31
チュニジア
1
ナイジェリア
4
ブルンジ
1
南スーダン
1
モザンビーク
2
モーリシャス
1
ジンバブエ
18
スーダン
2
マダガスカル
3
マラウイ
2
南アフリカ
1
リベリア
1
ルワンダ
2
レソト
1
エチオピア
1
合計:107の国と地域 3,981名 ※埼玉大学大学院政策科学研究科修了生数を含む。
修了生メッセージ
遠松秀将氏
吉住理恵子氏
東京都(東京オリンピック・パラリンピック競技大会
静岡県 東南アジア駐在員事務所 所長
組織委員会)財務副部長
2000 年度修了 地域政策プログラム 2002 年度修了 地域政策プログラム
静岡県から、地域政策プログラムの1期生として
2000 年にGRIPSに派遣され、現実の政策課題を
学術的手法で整理・分析する術を学びました。政
策実務経験者から学術研究者まで異なる専門領域
GRIPS の一年間が、自分のキャリアにもたらした何よりの財産は、広い視
を持つ教官から多面的に指導をいただき、現場に即しつつ客観的に政策を
野と柔軟な思考を身につけたことだと思います。大きな組織で仕事をしてい
評価する姿勢を学んだことは、地方公務員としてのキャリアを重ねる上での大
ると、ともすれば内向きの論理で、一面的な視点でしか物事を考えていない
きな財産となっています。
のではないかという思いが常々ありましたが、GRIPSにおける様々なプログラ
修了後も、他県の同期生等と情報交換をしています。シンガポールに駐在
ムを通じ、他の自治体のゲストスピーカーによる講義や事例の研究、ポリシー
し、アセアン諸国を対象とする業務に携わる現在は、東南アジアの行政官や
ペーパーの作成、異なるバックグラウンドを持つ先生方や仲間と喧々諤々の
研究者との関わりも増えています。先日は、タイで GRIPS の OB でもある研究
議論の積み重ねにより、あらゆる行政課題を客観的に眺め、多様な視点で
者とお会いする機会があり、同国の政治情勢について、詳細な情報を教え
捉え直す機会を得たことは大きなものでした。卒業後、予算編成や地方税
ていただくことができました。
財政制度に関わる国や他の自治体との調整、現在は 2020 年の東京オリン
地域主権の時代の中で、地方自治体には、国際分野においても自立的に
ピック開催に向けた準備や海外・国内のハードな交渉に携わっておりますが、
アジア諸国と互恵互助の関係を構築する「地域外交」が求められています。
GRIPS で学んだ経験が、私にとって更なる成長の原点になっていると改めて
GRIPS の人的ネットワークも活用しながら、東南アジア諸国における本県地
感じています。
域外交の一翼を担いたいと思っています。
GRIPS is a unique place where systemic policy studies intersects with rigorous academic research.
Our faculty are committed to cultivating a new generation of highly skilled policymakers,
researchers, and practitioners. Students will gain exposure not only to fresh ideas but also to the
historical perspective of today's most compelling issues – while being inspired by the richness of
Japanese traditions and international connections right from the heart of Tokyo.
KANCHOOCHAT, Veerayooth 助教授
専門:開発の政治経済学
国内外の政府関係機関等からの
要請に応えた研修事業
本学では、修士課程や博士課程の教育プログラムに加えて、さまざまな研
修事業を実施しています。
グローバルリーダー育成センター
本センターは、短期幹部研修プログラム(エグゼクティブ・トレーニング・
プログラム)の開発及び提供等を通じて、国内外の政府部門等の政策指導者
及び政策プロフェッショナルの育成を図ることを目的としています。さらに、国
内外の公的部門に係る人材育成機関との交流及びネットワークの形成も図っ
ていきます。
研修事業の一例
●
ベトナム副大臣研修
●
ベトナム各省局次長級幹部職員研修
●
タイ副知事研修
●
タイ若手幹部候補生研修
●
タイKPI-DOLA 自治体首長研修
●
インドネシア大統領府補佐官スタッフ研修
●
インドネシア国家開発計画庁職員研修
●
日シンガポール若手官僚合同リーダーシップ研修
●
フィリピン・バンサモロ研修(新地方政府創設支援)
国内向け短期研修事業
国内の喫緊の課題に着目した、短期集中型の研修事業を実施しています。
さらに研修修了後でも、情報交換等を行えるよう、研修生のネットワーク形成
にも努めます。
研修事業の一例
●
医療政策短期特別研修
●
農業政策短期特別研修
●
教育政策上級プロフェッショナル養成研修
●
地域コミュニティの政策イノベーション能力(つなぐ力)開発研修
●
大学ベンチマーキングセミナー
If“the secret of getting ahead is getting started (Mark Twain)”, a good starting point is at GRIPS.
The international exposure and intellectually stimulating environment make GRIPS a unique place
in Japan to embark on a lifelong learning journey. At GRIPS we, faculty and students, learn together
and from each other. Here friendship and collaboration are easily built among colleague, classmate,
and alumni.
PORAPAKKARM, Ponpoje 助教授
専門:経済学、計算経済学
キャンパスの周辺情報
A
青山霊園
G
GRIPS
B
C
国立新美術館
D
サントリー美術館
檜町公園
E
芝生広場
F
東京ミッドタウン
H
六本木交差点
I
六本木ヒルズ
Photo:西川公朗
アクセス
都営大江戸線
六本木駅 7 出口 徒歩 5 分
成田空港から成田エクスプレス利用、東京経由六本木まで約 1 時間 30 分
東京メトロ日比谷線
六本木駅 4a 出口 徒歩 10 分
成田空港から成田スカイアクセス利用、日暮里経由六本木まで約 1 時間 15 分
東京メトロ千代田線
乃木坂駅 5 出口 徒歩 6 分
羽田空港から東京モノレール利用、六本木まで約 40 分
東京駅から六本木まで約 17 分
1
千代田線
乃木坂駅
青山霊園
檜町公園
3
C
外
苑
A
B
5
成田空港
D
2
4
東
り
1
6
3
青砥
正門
小田急線
H
南門
4b
4a
東京
代々木上原
乃木坂
条
星
2
1
徒歩ルート
東京メトロ日比谷線
東京メトロ千代田線
り
木通
六本
六本木ヒルズ
都営地下鉄大江戸線
日比谷線
←横浜方面直通
日比谷線
六本木駅
I
政策研究大学院大学
恵比寿
六本木
東銀座
大江戸線
泉岳寺
大門/
浜松町
←横浜
京急空港線
tel: 03-6439-6046 fax: 03-6439-6050 E-mail: [email protected]
発行:政策研究大学院大学 デザイン・DTP:安藤 聡(pickles design)
© GRIPS 2015
A
新橋
汐留
京急蒲田
京浜急行電鉄
品川
ゆりかもめ
船の科学館
東京モノレール
羽田空港
〒 106-8677 東京都港区六本木 7-22-1 tel: 03-6439-6000(代表) fax: 03-6439-6010(代表) URL: http://www.grips.ac.jp/
政策研究大学院大学アドミッションズオフィス
浅草線
千代田線 霞ヶ関 日比谷
5
3
り
通
旗
JR成田
エクスプレス
御茶ノ水
代々木
6
六本木
トンネル
秋葉原
JR中央・総武線
新宿
大江戸線
六本木駅
押上
京成上野
中野
8
龍土町美術館通り
G
京成電鉄
日暮里
東京ミッドタウン
7
日本学術会議
西日暮里
JR山手線
F
2
通
国立新美術館
E