もがみ大豆だより 第 4 号<適期収穫編> 平成27年10月 9日 最上総合支庁 農業技術普及課 TEL:29-1331 まもなく収穫期!適期作業で高品質・収量の確保を! 最上管内の大豆は葉の黄化後、落葉が進み、順調に成熟期を迎えています。高品質の大 豆生産に向けて圃場を観察し、刈取時期を見極めましょう。また、汚損粒防止のために雑 草抜き取り等の圃場管理を徹底して、計画的に準備を進め、適期刈取に努めましょう! 1. 適期刈取 ~刈取適期を見極めて刈遅れを防止!~ 収穫の遅れは「しわ粒」や「裂皮粒」などを発生させ、品質の低下を招きます。開花期 から成熟期までの日数と積算気温は播種期、品種、気象条件や地域によって異なるため、 立毛状態の大豆をよく観察し、刈取時期を決定します。 <品種ごとの刈取適期目安> リュウホウ :10/12~10/25(成熟期後7~20日) 里のほほえみ:10/22~11/14(成熟期後7~30日) <大豆のコンバイン収穫期の目安> ① 成熟期に達した日からおおよそ7日~20日後 大豆の成熟期は、葉の黄化後落葉して、茎莢が品種特有の色になった時期 ② 子実・莢水分が20%以下、茎水分が50%以下 茎を揺すると莢内で子実が「カラカラ」と音を立て、茎が手で「ポキッ」と折れる 2. 汚損粒・損傷粒対策 2~3日晴天が続き、葉が巻いたことを確認して刈取作業を行います。汚損粒、損傷粒 の発生の原因には土の噛みこみ、刈取時間、雑草などがあります。 ①コンバインの刈刃を土を巻き込まない高さに設定する 収穫時に土を噛みこむと、汚損粒の発生原因になるだけでなく、小 石等の異物混入の原因ともなります。極端に刈高を低くせず、土を巻 き込まない刈刃の高さを保つ必要があります。 ②露の影響のある、朝方および夕方時の刈取を避ける 朝夕の刈取は、茎の水分が高いため、コンバイン内にゴミが付着し やすくなり汚損粒が増えます。収穫作業は露の影響がない11時から 16時頃までに行いましょう。 ③圃場内の残存雑草や青立ち株を抜き取る 茎水分の多い雑草(アメリカセンダングサ、オオイヌタデ等)や青 立ち株を刈取ると、茎葉の水分が大豆に付着し汚損粒が発生します。 刈取前に、圃場から雑草や青立ち株を取り除きましょう。 落葉して成熟期 を迎えた大豆 3. 適切な乾燥調製 大豆は収穫時期が早いと子実の水分が高いので損傷粒やしわ粒が発生する場合がありま す。高水分のものを収穫した場合は、収穫後はそのまま放置せずに直ちに通風乾燥を行い ましょう。 乾燥機利用上の注意! 急激な乾燥を避け、ゆっくりと丁寧な乾燥を心がけましょう 乾燥中の裂皮、しわ粒の発生を避けるため、熱風温度は外気温度+10℃を目安とし、 30℃以下で乾燥しましょう。子実水分が 18%を越える場合や、張り込み量が少ない場合 には、送風温度をさらに低めにする必要があります。 また、水分むらを防ぐために、ときどき撹拌しながら乾燥させることも重要です。 注 最上地域では10~11月にかけて降雨日が多くなる傾向があります。 天候不順による刈遅れや未収穫圃場の発生を防ぐため、適期内で、できる限り 意 早めの刈取作業を徹底しましょう! ~ 事故に注意! 農作業安全を徹底しましょう! ~ ①作業前の安全確認、環境整備 ・路肩が草で隠れていませんか? ・障害物はありませんか? ・危険箇所に目印をつけましょう。 ②作業に適した服装 ・機械に巻き込まれない適切な服装で作業をしましょう。 (短期間であっても、保護メガネ、マスク、ヘルメット等を着用する。) ③点検整備は必ずエンジンを止めてから ・定期点検は実施ししていますか? ・シートベルト、安全フレーム、安全キャブはついていますか? 作業中に雑草や土を巻き込んだ時は、機械を停止してから取り除きましょう! 平成27年秋の農作業安全運動 9月1日~10月31日 秋の農繁期です。農業機械の点検整備は万全ですか? 農作業事故ゼロで稔りの秋を迎えましょう! STOP!農作業事故! 農作業はあせらず、きもまず!
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