心照殿第1展示室 泉涌寺の古景観と七福神 ●と き/平成27年10月27日 (火) 〜平成28年1月24日 (日) ●開館時間/午前9時〜午後5時 (12〜1月は〜午後4時30分) ●休 館 日/毎月第4月曜日 江戸時代の泉涌寺の景観(『都名所図会』臨川書店) 仏教と巡礼は深い関わりがあります。四国八十八ケ所や西国三十三ケ所巡りは人々の信仰に新たな経験 となり心を慰めるものでした。江戸時代の平和の中で商業や手工業が発達し、庶民にも旅するゆとりが生ま れると、巡礼や名所巡りは大きな楽しみとなりました。泉涌寺山内においても楊貴妃観音は洛陽三十三所の、 今熊野観音寺は西国三十三ケ所巡りの、雲龍院は西国薬師四十八所の霊場となっています。 江戸時代後半には旅の案内本も多く出版され、 その名所図は昔の風景を知る貴重な資料ともなっています。 昔の泉涌寺の景観をそうした名所図や絵画で偲ぶと共に、年初めの泉涌寺の七福神巡りにちなんで七福神 の絵画にも眼を止めていただきたいと存じます。昔の風景を思いながら京都を巡れば、また新たな発見があ るかもしれません。 文化財保護のため会期中に展示替えを行います。絵画を御所蔵の寺院名は、新善光寺 は (新)、来迎院は (来)、即成院は (即)、雲龍院は (雲)と表記。 (本)は泉涌寺本坊。 1
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