・UplightStanding ・症候障害学とは ・姿勢制御に影響する要素 ・定位と安定性 ・機能と活動/参加・Postural Orientation ・基底核、小脳機能 ・評価の全体像 ・臨床での考え方 ・Postural Stability ・逆振り子モデル ・評価デモ 【症候障害学】 健康状態および環境の変化によって引き起こされる現象としての 動作のを基軸として、機能不全の要因とともに活動の適応を究明 するもの。 動作(機能的制限) 機能(機能障害) 活動・参加(活動制限、参加制約) 動作の観察・分析 医学的情報 病態生理 解剖・生理学、分子生物学 遺伝子工学、栄養・薬理学など 内山靖:症候障害学序説 病態動作 社会的情報 心理学、環境論、教育学、 社会・福祉学など 理学療法の臨床思考過程モデル. 2006, 文光堂 より 内山靖:症候障害学序説 理学療法の臨床思考過程モデル. 2006, 文光堂 より 【Postural Orientation (姿勢定位)】 身体各セグメント間あるいは身体と環境の間の関係を適切に保持する ことである。すなわち、 ①重力、②支持基底面、③環境、④内部表象 に合わせ、 身体アライメントや筋緊張を“アクティブ”に制御し、維持する能力。 【Postural Stability (姿勢安定性)】 姿勢安定性とは、支持基底面に関連して COMを制御し、身体を平衡に保つ能力 を意味する。(床反力との釣り合い) これらが成立していないと“姿勢を連続的に変化させること”が困難。 そのため、 身体と環境の関係を常にモニターし時々刻々と筋出力を調整している。 大築立志, 鈴木三央, 柳原大:姿勢の脳・神経科学-その基礎から臨床まで- . 市村出版, 2011 より 1 Ex)コップを掴む運動 ①運動プログラムの生成 ・6野に姿勢制御と上肢の精緻運動 のプログラム ・基底核からの“脱抑制”により 姿勢制御→脳幹、上肢運動→4野 ②姿勢制御 ・抑制解除と皮質-網様体投射により 網様体脊髄路が活動 →体幹、上下肢アライメントや 筋緊張の設定 ③精緻運動の実行 ・外側皮質脊髄路 Biomechanical and neurophysiological mechanisms related to movement: a review postural control and efficiency of Andreia Sousa, 2012より図を改変 高草木薫:大脳基底核による運動の制御. 臨床神経学, 2009, 49(6): 325-334 より ・立位の生体力学的解析に は、足関節を支点として上 方に重心を有する逆振り子 として人間の身体をみなす モデルが採用されている。 ①大脳小脳(橋小脳) ・タイミング調整 ・正確さ向上、運動形成 ・運動学習と認知への関与 ②脊髄小脳 ・四肢の運動調整 ・フィードフォーワード ・脳幹との調節 ・エラーの修正 ③前庭小脳 ・歩行立脚中のバランス ・眼球運動の調整 ・姿勢メカニズム ・リズムコントロール ・主に背面筋優位の姿勢保持 により、筋紡錘の興奮閾値 を下げ、伸張反射を起こし やすくする。 医療情報科学研究所(編):病気が見える vol.7 脳・神経. メディックメディア, 2011 ベンテ・バッソ・ジェルスビック (著), 新保 松雄 (監修):近代ボバース概念 理論と実践. ガイアブックス, 2011 ①空間への定位 ②姿勢保持時間とその安定・安楽性 ③下肢の支持性 ④圧中心の位置 ⑤立位姿勢での頭部および上肢の自由度 ⑥姿勢保持と一連の姿勢変換の機能 ⑦姿勢方略 ⑧活動における立位向上と、 立位を利用した機能改善の双方向の要素を統合 内山靖:症候障害学序説 理学療法の臨床思考過程モデル. 2006, 文光堂 長谷公隆:立位姿勢の制御. リハビリテーション医学, 2006, 43(8): 542-553より 【Upligt Position】 ・いわゆるアライメント、各体節の位置関係。 【Uplight Stance】 ・直立姿勢(Uplight stance)とは直立伸展位の位置からわずかに偏位 のある状態。 ・Uplight positionからより一層離れようとするためそれが生じる。 この修正トルクによって生み出される身体のわずかな偏位が絶え間 なく続くプロセスは、自然なswayとして知られるパターンを作り出す。 ・Swayは常にfeed back機構が働いている証拠であり、不安定であるが、 どの環境にもすぐに適応できる準備状態でもある。 より 2
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