東京都小笠原水産センターの船の仕事 1.小笠原水産センターの役割と施設について 小笠原における魚や貝など、水産資源やその生息環境について研究し、漁業者の生活を 支援するのが、小笠原水産センターの仕事です。 東京都の海域は広大で、東京の島に隣接する排他的経済水域は、伊豆・小笠原諸島を中 心に約171万平方キロメートル、日本の海の約38%を占めています。このうち小笠原 水産センターは小笠原から沖ノ鳥島海域を管轄しています。また伊豆・小笠原海域は、日 本でも有数な好漁場の一つであり、食糧生産に重要な役割を果たしています。 所 管 施 設 名 所 在 地 備 考 漁業調査指導船 総務局 小笠原水産 小笠原村 センター 父島 船名 トン数 馬力 乗組員 配置 興洋 87 1,400 9 二見港 2.漁業調査指導船の役割と海技職について (1) 漁業調査指導船の主な業務 ① 水温・塩分・潮の流れや速さなどの測定(海洋観測) ② 試験研究の材料となる魚類やプランクトンの採集(漁獲調査、ネット調査) ③ 海底地形の調査 ④ 漁業取締り (2) など 海技職の仕事 ① 甲板上での作業(海洋観測、漁獲調査、その他) ② 乗組員の食事を作る厨房作業 (3) 海技職の勤務 漁業調査指導船の運航形態は、基本的に朝、港を出て夕方に仕事を終えて港に戻る日帰 り航海ですが、調査内容によって、早朝に出港することや 10 日程度の長期航海になること もあり、その間は船の中で寝泊まりすることになります。休暇等は一般の東京都職員と同 一条件です。
© Copyright 2024 ExpyDoc