E-FIELD Education For Implementing End-of-Life Discussion Education For Implementing End-of-Life Discussion SGD2 相談員自身の振り返り Education For Implementing End-of-Life Discussion 目標 「私的な自分」と「職業人としての自分」 の両方の自分を知る インテグリティとレジリエンスについての 知識を得る。 Education For Implementing End-of-Life Discussion 「自分」を知る理由 患者・家族と同様に、相談員にも個人の歴史・経験 がある。 「私的な自分」をもつ相談員にも一人の人間として のナラティブがある。 意思決定支援の相談中に、相談員の私的なナラティ ブが顔を出すことがある。 「私的な自分」は、自覚して意図的に使ってよい場 合があるが、コントロールが必要な時がある。コン トロールをするためにはまず「知る」ことが必要。 Education For Implementing End-of-Life Discussion このような経験はありませんか? 話し合ってみましょう 患者のために…と思って行動したが、うま くいかなかった経験 「例」 患者と話し合ったうえで、患者の希望に沿ったつ もりで抗がん剤治療を行ったが、病状が悪化し、 家族からの批判を受けた。そのときに自分の考え を押しつけたのではないかと感じた。 Education For Implementing End-of-Life Discussion 相談員の感情 相談員自身の感情と向き合う ⁃ ⁃ ⁃ ⁃ ⁃ ⁃ 自分の感情を自覚できているか 過度な感情移入をしていないか 目的を意識しながら反応できているか 急ぎすぎていないか 安易な情緒的関与をしていないか 平常心は保てているか 情緒的客観性を保つ Education For Implementing End-of-Life Discussion 相談員の価値感 相談員の価値感がどういうものかを知って おく ⁃ これまでの職業上の経験・プライベートな経験か らできあがってきた ⁃ 今までに問題と感じた事例を思い起こしてみてく ださい 相談員の価値観を押しつけない 患者・家族の価値の多様性を認められるよ うになる Education For Implementing End-of-Life Discussion 相談員としての立ち位置 「私は、誰に対して、どこまで、何をす る人か?」を明確に意識しておく – 多くの場合患者・家族は、相談員が「どこま で、何をしてくれる人か?」を表明してほし いと考えている – 医療機関の他のスタッフとの関係性、チーム の一員であることを伝える。 Education For Implementing End-of-Life Discussion あなたはどのタイプ? 高齢者援助職の職業選択動機を知るために ①世直しタイプ ②マザーテレサタイプ ③恩返しタイプ ④経験利用タイプ ⑤補償タイプ ⑥プラス志向タイプ ⑦ネガティブタイプ (「高齢者援助における相談面接の理論と実際」渡部律子著より抜粋) Education For Implementing End-of-Life Discussion インテグリティ と レジリエンス 誠実さ 倫理的な強固さ 清廉潔白 可塑性 ストレスや逆境に上手 に対応できる能力 Education For Implementing End-of-Life Discussion インテグリティ:定義… 「誠実さ」「真摯さ」 最高の褒め言葉 マネジメントの担い手の「決定的に重 要」な資質(ピーター・ドラッガー) 他人からの評価ではなく、自分の中に もっているもの Education For Implementing End-of-Life Discussion レジリエンス:定義… レジリエンスとは、急性のストレスや外傷、 あるいはより慢性的な逆境に対して上手に 適応できる能力のことを指す Feder A, Nat Rev Neuroscience 2009;10(6):446-457. 心身ともに最小限の負担で目標を達成する というような健全な負担で、ストレスに対 処する能力 – レジリエンスがある人は、難題に直面しても「す ぐに立ち直り」ながら、同時に強く成長していく Education For Implementing End-of-Life Discussion バーンアウトとレジリエンス バーンアウト 疲労困憊 使い果たす 疲れ切る 擦り切れる 皮肉 形だけ 間に合わせ 無益に過ごす レジリエンス 余裕 任務をやり通す 曲がるが折れない 前向き軽いタッチ ユーモア ストレスに適応 柔軟性 さらなる成長の機会 Education For Implementing End-of-Life Discussion インテグリティ と レジリエンス を高めるためには? 自分の中のインテグリティ、レジリエンスに ついて考えてみてください。 普段の生活の上でどのようにとりくんでいる か、また取り組みが必要だろうか? 先ほどの2-3名でもう一度考えてみましょう Education For Implementing End-of-Life Discussion まとめ 人生の最終段階の医療に関する意思決定 を行う上では以下のことが重要である – 日常の倫理的な問題に気づくこと – 物事を俯瞰的にとらえること – 健全な(個人と仕事の)境界線を設けること – 自分自身の体をケアすること – 批判的な好奇心をもつこと – 認識の柔軟性をもつこと Education For Implementing End-of-Life Discussion
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