マレーシア2015年予算案・税制改正ハイライト 第10回

KDN-PP12885/12/2011(029316)
KDN-PP12885/12/2012(031728)
日刊アジアインフォ
2015年(平成 27年)1月 5 日(月)3811号
2011年(平成 23年)8月 23 日(火)2997号
3 基準金利決定方式、
1月から変更
メイバンクは3.2%に設定
3
エアアジア系列機が遭難、
マレーシアでも衝撃
日本政府も捜索に参加へ
4
JFEと月島機械、
サラワクで産業廃棄物焼却工場を完成
5
ガソリン&ディーゼル価格、
1月から引き下げ
5
RHBと東京海上、
バンカシュランス提携で合意
6
パナソニックが北部回廊に太陽発電プラント建設か
6
東海岸洪水、
一次産品の生産量が減少=天然環境相
7
国産車のシェア、
今年52%に拡大へ=MAI
7
2015年通年のGDP成長、
4.7%と予想=MARC
8
GSTソフト&会計サービス値上げ、
中小企業が懸念
9
ケダ州クリムハイテクパーク、
4社が投資を計画
9
ぜい肉をそいだ経営が銀行に必要、
エコノミスト見解
10
個々の役員報酬開示、
上場企業の3%のみ=調査
10
GSTの登録数は30万社、
政府予想を上回る
2
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マレーシア BIZ ナビ
2015 年 1 月 5 日(月)
第 3811 号
【16】
2015年予算案・税制改正ハイライト
集中
連載
2015年予算案 税制改正ハイライト
∼ コンサルタントが来年度予算案のポイントを解説 ∼
第 10 回「マレーシア 税制優遇策 2」再投資控除の取り扱い
2.3 再投資控除(Reinvestment Allowance; 以下 RA)
RAは、操業開始から3年以上を経た、既存事業の拡大・高度化・自動化、もしくは事
業活動を関連分野に広げるための適格な資本的支出をした製造業が活用可能な優遇税制
である。
RAは、適格資本的支出の60%が認められ、各賦課年度法定所得の70%を上限として
控除可能。未利用分は全額に満ちるまで、翌年以降に繰越しが可能で、申請開始年度よ
り 15賦課年度の期間に行われた適格資本的支出が対象となる。
改正内容
現行
改正案
1)再投資控除(Reinvestment Allowance以下RA)を計上した
資産を5年以内に売却した場合は、RA枠は取消となり、当該RA枠
を使用した賦課年度に遡って、修正をしなければいけないが、資産
を売却した賦課年度で修正申告することが容認されている。
1)†現行の容認された修正申告の方式が、正式な手
続きとして認定。
2)RAは、法定所得から控除が可能
2)RAが控除が必要となる所得は、適格プロジェク
トに関連する法定所得にのみ控除可能とする。
このため現状は必要のなかった適格投資にかかわる事業と、そうでない事業とを経理
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上の区分が必要になり、また当該改正により、各賦課年度にえられる税務メリットに違
いが出る可能性がある。
計算例)
改正による違い
現行
改正案
A)
適格プロジェクトによる法定所得
500
500
B)
非適格プロジェクトによる法定所得
500
500
C)
合計所得:A)+B)
1000
1000
D)
RA
800
800
E) 控除可能RA(法定所得C)orA)の70%まで)※
700
350
F) 控除後法定所得:C)-E)
300
650
G)
100
550
繰越RA: D)-E)
竹田
浩(たけだ・ひろし)
みらいコンサルティング 国際ビジネス部部長 。
2000年大学卒業後、商社、プライベートエクイティを経
て、みらいコンサルティングに入社。経営者に近い場所
での親身なコンサルティングが信条。マレーシアでの
パートナーである中堅会計・税務・会社法務コンサル
ファームであるK-Konsult Groupで日系企業へのコンサ
ルティング業務に従事。
Malaysia BIZ Navi
※改正案では、適格プ
ロジェクトからの法定所
得の最大70%のみが控除
可能額となる。
(※文中の意見は筆者の私見であることをご
了承ください。
)
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