マレーシア2015年予算案・税制改正ハイライト 第13回

KDN-PP12885/12/2011(029316)
KDN-PP12885/12/2012(031728)
日刊アジアインフォ
2015年(平成 27年)1月 26 日(月)3826号
2011年(平成 23年)8月 23 日(火)2997号
3 洪水被害、日本が30万リンギの追加支援
合計で80万リンギに
3 駐在員の住みやすさ、
KLはアジアで16位
ペナンも同位=ECA調査
4
DiGi、
新ブランドロゴ&アイデンティティを発表
4
民主主義指数、
マレーシアは65位で欠陥ある民主主義
5
マレーシアの雇用市場は堅調維持=ヘイズ調査
6
今年の自動車販売台数、
成長は減速=アナリストら
6
不動産プロジェクト、
GST導入前に駆け込み発表増加か
7
1月半ばの外貨準備高、
48億ドルの大幅減少に
8
GST納税者登録、
いまだ3万社が行なわず=関税局
8
調理器具のニシン、
原油下落で石油ガス産業への参入を保留
9
マレーシアのデフォルトリスクが上昇、
CMA調査
9
東芝、
マレーシアのエネルギー事業等でプレゼンス強化へ
10
財政赤字、
GDP比3.2%の目標達成は可能=HSBC
10
子供用品専門「キッズギャラリー」、
ワンシティに開設
11
イスラム国関与の逮捕者、
他の拘留者を勧誘
2
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2015 年予算案・税制改正ハイライト
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連載
2015 年 1 月 26 日(月)
第 3826 号
【16】
2015年予算案・税制改正ハイライト
2015年予算案 税制改正ハイライト
∼ コンサルタントが来年度予算案のポイントを解説 ∼
第 13 回「マレーシア個人所得税改正」未納税者の出国に対する罰則強化
2015 年にすでになっておりますが、予算案で示された改正内容の最後として個人所
得税の項目のうち、
「未納税者の出国に関する罰則強化」と「月次源泉徴収に関する取り
扱い」の改正内容を扱う。
4.4 未納税者の出国に関する罰則強化
現状、IRB長官はすべての支払税額(確定しているか、納税義務が発生しているかは問
わない。
)が未納のまま、出国しつつある、若しくは出国しそうである納税者に未納通知
および支払要求を出すことができる。また、IRB長官は警察・入国管理局に通知を出し、
当該未納税者をマレーシアから出国させないよう要求することができる。
これの通知に反して、未納のまま、出国をする、出国を試みる納税者に対して、RM2002,000の罰金、6カ月以内の禁固刑のいずれか、もしくはその両方が課されることにな
る。当該罰金金額を、RM200-20,000へと引き上げる改正を提示している。
4.5 月次源泉徴収に関する取り扱い
現行、以下の所得のみの場合、雇用主による源泉徴収額を、確定申告とみなし、別途
確定申告書を提出しなくてもよいとされている。
1)給与所得者(給与、賞与、手当)のみを受領した者
2)税額表に基づく納税制度により、給料から税金が毎月源泉徴収される者
3)暦年を通じて同一の雇用者に雇用されている者
4)所得税が会社負担ではない者
5)夫婦合算申告を選択しない者
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改正案は上記の該当者に加え、
6)現物給与、住宅手当を受領している者
7)同一の雇用主に 12 カ月未満勤務している者
も源泉徴収をもって確定申告とし、別途確定申告を提出しない選択肢が与えられる。
以上で、2015年予算案に示された、マレーシアの税制の改正に関する項目はすべて
終了。次週では、最後にまとめをして締めくくります。
竹田
浩(たけだ・ひろし)
みらいコンサルティング 国際ビジネス部部長 。
2000年大学卒業後、商社、プライベートエクイティを経
て、みらいコンサルティングに入社。経営者に近い場所
での親身なコンサルティングが信条。マレーシアでの
パートナーである中堅会計・税務・会社法務コンサル
ファームであるK-Konsult Groupで日系企業へのコンサ
ルティング業務に従事。
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(※文中の意見は筆者の私見であることをご了承く
ださい。)
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