学年・領域 4年 器械運動 (マット運動) 単元名 めざせ 回転マスター B:教師のつけたい力 動きの面 指導によせて 前方へ回転し、しゃがみ立ちにな るようなスムーズな回転ができ A:子どもがひかれるもの くるっと回転する気持ちよさ。 できなかった技ができた時の達成 感。 る。 めざす「かかわり」の姿 技の出来栄えを聞き、技の中の チェックポイントができてい るかどうかアドバイスし合う 姿 しゃがんだ姿勢から後方へ回転 し、足からスッと立つ後転ができ る。 学びの面 技の出来栄えをアドバイスし合 う。 C:A と B の重なりを大きくする支援 場の支援 かかわりを生み出す支援 班に1枚のマットを用意 ・課題を明確にし、それへ向かうための 回転の手助けになる坂道マット 課題設定、ワークシート工夫する。 開脚しやすい幅の狭いマットや重ねて高さの ・ワークシートに友達に言ってもらった あるマット ことを書く欄を設ける。 自分に合った練習の場を選択できる場の設定 ・ワークシートに「誰にどんな言葉をか 教具(桃ものさし、もみじものさし) けたか」欄を作る。 手をどれぐらい遠くに着いたか、お尻を ・誰もがヒントを持っている状況をつく どのぐらい遠くへ着いたか測るものさし る。(ワークシートに載せたヒント用語 ワークシート 集、絵入りのヒントカード) 技の一連の動きがわかる絵を挿入 かかわりたくなる時 この単元で子どもたちがかかわりたくなるのは、自分では見えない回転中の動きを知りたいと思ったときであ る。ワークシートに入れた言葉や絵入りのカードをヒントにどんな出来栄えかアドバイスし合うのはもちろんだ が、今回はよりたくさんかかわれるように意図した支援がある。前転の時に手をどれくらい遠くへ着けたか、後 転の時にお尻をどれぐらい遠くへ着けたかが、測れるものさしを作った。アドバイスし合うために、「ものさし で何個分遠くへ着いてたよ。」というような明確な基準を用意した。こういったアドバイスし合うためのスケー ルやツールを意図して用意し、それをもとにかかわっていくことを期待した。 子どもの学びの姿 「手もお尻も遠くへ着こう」という課題を示すだけでは、子どもの動きはあまりよくならなかった。しかし、 ものさしを渡すことでかかわるための基準ができて、技能もかかわり合いの質も向上した。ワークシートに友達 からもらったアドバイスを書く欄と自分が友達にアドバイスしたことを書く欄の両方を設けた。子どもたちがワ ークシートに書く言葉は、こちらが書いたヒントよりくだけていてわかりやすい表現になっていた。その表現を 借用して次時のワークシートに載せ、活用した。また、単元の中盤からは、運動があまり得意でなく技能面のア ドバイスが難しい子も、 「がんばれ。 」や「いいよ。」といった精神的な声かけができるようになってきた。単元 の最後にもらったアドバイスで一番心に残っていることを書かせても、「上手にできてるよ。」「上手って言われ て嬉しい。 」とう言葉が出てきていた。技能的な声かけを意図していたが、精神的な声かけもできるようになっ ていったのも収穫である。 単元計画(全5時間) 時間 学習 課題 単元名 1 「 めざせ 回転マスター 2 前転をしよう 5 連続回転発表会 ○マットの準備、準備運動 ○マットの準備、準備運動 ○マットの準備、準備運動 ・かえるの足打ち(逆さ感覚、腕 ・かえるの足打ち、うさぎとび、 ・かえるの足打ち、うさぎとび、 ・かえるの足打ち、うさぎとび、 ・かえるの足打ち、うさぎと 力)、うさぎとび(腕力、抱え込 ゆりかご、手押し車前転(腰角の ゆりかご、手押し車前転などマッ ゆりかご、手押し車前転などマッ び、ゆりかご、手押し車前転 み跳びへのつなぎ) 大きい前転、開脚前転へのつな ト運動につながる補助運動をさ ト運動につながる補助運動をさ などマット運動につながる せる。 せる。 補助運動をさせる。 助運動をさせる。 ○今日の課題を知る ○連続回転発表会へ向けて ○今日の課題を知る ・「フィニッシュを決める」とい ○前転、後転の練習 ・前転も後転も「強く手を突き放 う課題を知らせる。 ○ゆりかごから立つ ・手を遠くへ着手する前転、お尻 す」という課題を知らせる。 ○場を選んで練習 ・ワークシートのヒントの絵 ・前転で、しゃがみ立ちになるよ を遠くへ着く後転をすることが ○開脚前転の練習 ・幅の狭いマット、重ねて高さの を使って、「フィニッシュが うなスムーズな回転ができるよ 目指してとして練習させる。 ・幅の狭いマット、重ねて高さの あるマットを用意し、開脚しやす 決まる」ように子ども同士ア あるマットを用意し、開脚しやす い場を用意する。 ドバイスさせる。 うに、ゆりかごに重点的に取り組 ませる。 ○もみじものさし(前転 ○スムーズな前転の練習 ・回転後、しゃがみ立ちになって を使って、手やお尻を遠く へ着けるように練習する。 タッチできるようなフィニッシ ュ目指させる。 ・坂道マットで回転の勢いを体感 させる。 ・首を曲げる、背中を丸める、後 頭部からマットに着く、初めのキ ックを強くなどのコツを伝える。 ・前転の時に手をどれくら ○フィニッシュモデルカ まる」ように、アドバイスし ○開脚後転の練習 ードを使って、フィニッシ ていき、子ども同士のアドバ ・開脚前転と同じ場に加えて、足 ュが決まるように練習す イスの見本となる。 を開くゆりかごに取り組ませ、開 る。 ・今まで使った場(幅の狭い 脚の意識を強く持たせる。 ・開脚前転、開脚後転のフ マット、重ねたマット)を使 ィニッシュを決めるため えるようにしておく。 い遠くへ着けたか、後転の 時お尻をどれぐらい遠く へ着けたか、「桃何個分」 「もみじ何個分」というよ うなアドバイスをし合う。 の練習 ・教師も「フィニッシュが決 い場を用意する。 用)桃ものさし(後転用) 容 4 ○マットの準備、準備運動 つながる補助運動をさせる。 内 ・教師の支援 ○マットの準備、準備運動 背中の丸まり)などマット運動に 習 3 開脚前転、開脚後転へ ゆりかご(回転の感覚、順次接触、 ぎ)などマット運動につながる補 学 ○学習活動 」 ○場を選んで練習 に大切なフィニッシュ前 ・練習の中で上手い子を褒めなが の動きのコツを描いたカ ○連続回転発表会をする。 ら、子どもの中にイメージを持た ードを見て、アドバイスの ・拍手やコメントで友達を称 せていく。 するための土台とする。 えられるように促す。
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