IDFホームページ/http://www.fil-idf.org/ファクトシートより CNIELの文献を仮訳 (P1) 乳製品、栄養と健康 – 主要な研究 ベスト・オブ2013 「ヨーグルト」特集 (P2) 論説 「ヨーグルトを食べよう!」 フランス人は、好んでヨーグルトを食べる。しかし、彼らはそれを十分に食べてはい ない - 2日毎に平均たった1個。ヨーグルトは保健当局が毎日摂ることを推奨している3 つの乳製品のうちの1つである。 科学文献はヨーグルトの特定の成分の健康上の利点(特に乳酸菌のプロバイオティク スとしての役割)に非常に興味を持っているが、ますます多くの研究は今日、食品とし てのヨーグルトそのものの利点に焦点を当てている。 我々は全体論的に食品としてヨーグルトに目を向けると、これまで少ししか研究され てきていない健康上の利点を見ている。すなわち、血圧低下や、歯や骨の健康の改善、 エネルギー摂取の調節、ストレス軽減に対するその有益な効果など..多くの例がある! この新しいベスト・オブはあなた方が健康に関するヨーグルトの潜在的な利点をより よく理解するために、最新の研究をまとめている。 Yvette Soustre博士 栄養ディレクター、フランス国立酪農協議会(CNIEL) 毎年、乳製品の栄養と健康の利益に関して公開された肯定的な科学的研究を閲覧して いる。様々なレベル(規制、ロビー活動、コミュニケーション、研究開発等)の乳製品 の専門家がそれらを追跡し、それらを簡単に使えるようにするために、CNIELの科学· ─ 1 ─ IDFホームページ/http://www.fil-idf.org/ファクトシートより 技術部門は「ベスト・オブ」作成している。この刊行物は、与えられたトピックに関す る(肯定的な)記事の(あなたのために書かれた)要約を集めている。言語は、できる だけ多くの人がアクセスできるため、またテーマの本質を際立たせるために可能な限り 簡略化されている。 ベスト・オブ 乳業業界の専門家に向けたCNIELの科学技術課のテーマに基づいた出版物 本号について 編集者:Yvette Soustre(理学博士)とBrigitte Le Révérend(微生物学博士) 編集室:Anne Girard 研究員:Vanessa Bodot 英語版の校正:Laurence Rycken(FIL/ IDF) [email protected]:からリクエストに応じて複数のコピーがご利用可能です。 Cniel - 42 rue de Châteaudun - F 75314 PARIS CEDEX 09 - Tel: +33(1) 49 70 72 24 編集長:Yvette Soustre - デザイン:Thierry Beaufils ─ 2 ─ IDFホームページ/http://www.fil-idf.org/ファクトシートより (P3) BEST OF “YOGURT” 2013 はじめに: ヨーグルトと発酵乳の間の健康上の利点 フランスでは発酵乳または「LF」 (laits fermentés)という用語は、少なくとも低温殺 菌と同等の加熱処理をされ、各製品に特徴的な微生物を用いて培養された(全脂肪また は脱脂、濃縮、粉末などの...)ミルクを用いて調製された乳製品に用いられる。フラン スのLFを作る際には主に3つのタイプの細菌が使用される。すなわち乳酸菌(ラクトバ チルス·ブルガリカス、ラクトバチルス·アシドフィラスおよびラクトバチルス•カゼイ)、 乳酸球菌(ラクトコッカス·ラクティス、ストレプトコッカス·サーモフィルス)とビフ ィズス菌(ビフィドバクテリウム・ビフィダムおよびビフィドバクテリウム・ロンガム) である。使用される細菌や株は製品に彼らの特定の特性を与える。 ヨーグルトは、特定の種類の発酵乳(コーデックス2003)である。フランスではヨー グルトと呼ばれるためには2つの特定の乳酸菌、すなわちラクトバチルス・ブルガリカ スとストレプトコッカス·サーモフィルスを用いて牛乳を培養しなければならない。また、 細菌は最終製品中に生きて、豊富(少なくとも千万細菌/ g)でなければならない。 「フランス製の」ヨーグルトは生きている製品であるにもかかわらず、製品の定義は 国によって異なる。どのようなタイプのヨーグルトが消費されているかは多くの場合、 地元の伝統に影響されたり、特定のライフスタイルに対応していたりする。このように、 東ヨーロッパとアジアでは、人々は細菌や酵母(ケフィア、Koumisなど)を組み合わせ ることにより、アルコール発酵を受けた牛乳をたくさん消費している。ドイツ、スペイ ンでは、ヨーグルトが作られた後、細菌を死滅させるために、通常熱処理される。さら に他の国では、様々なプロバイオティクスおよび/またはプレバイオティクス*が、ミッ クスに添加される。 これらの様々な定義によって、しばしば、科学的データを解釈することや、別の製品 の研究の結果を外挿することが困難になる。 このベスト・オブはフランスで実施されたかなりの数の研究を報告する。それゆえヨ ーグルトはかなり頻繁にフランスの国家的定義とは異なるため、用語「ヨーグルト」は、 ─ 3 ─ IDFホームページ/http://www.fil-idf.org/ファクトシートより 括弧付きで理解されるべきである。 ますます多くの研究者が「ヨーグルト」の健康効果に興味を持つようになってきてい るといわれている。そして2013年はベスト・オブの本号に見られるよう、出版物が特に 多いことが判明している。 *プロバイオティクスとプレバイオティクス プレバイオティクス(例えばフラクトオリゴ糖(FOS) 、オリゴフルクトース、 イヌリンなど)は、消化管の好ましい細菌やプロバイオティクスの増殖および /または活性を刺激することができる難消化性食物成分である。 プロバイオティクスは、十分な量を摂取した場合、ヒトの健康に有益な効果を 有する生きた微生物である。 編者注:仮訳の全体は会員頁をご参照ください。仮訳の正確性、完全性、有用性等についてはい かなる保証をするものではありません。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英文の 原文をご確認ください。 ─ 4 ─
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