パラグアイ安全情報 2015年6号

2015年3月30日
在パラグアイ日本国大使館
パラグアイ安全情報(2015年第6号)
EPP(自称パラグアイ人民軍)によると見られる殺人事件
3月24日(水)午後2時ころ、サンペドロ県タクアティ市(危険情報にて「渡航の是
非を検討してください」が発出されている地域です)の牧場において、同牧場の労働者3
名が複数の銃弾を受けた状態で殺害されているのが発見されました。この事件は、同地域
で活動している反政府武装グループ(自称パラグアイ人民軍)による犯行であると見られ
ています。この地域の訪問については、その是非を十分に検討して下さい。
1.事件概要
3月24日(水)午後2時ころ、サンペドロ県タクアティ市所在の牧場(国道3号線か
ら約25kmの地点)において、同牧場の労働者3名が、複数の銃弾を受け、うつ伏せの
状態で死亡しているのが発見されました。国家警察庁によると、遺体の状況から、死後約
20時間が経過していると推定されており、労働者が殺害されたのは3月23日であると
見られています。また、同牧場内の宿泊施設、トラクター等が放火されていました。これ
ら一連の事件は、同地域で活動中の反政府武装グループ(自称パラグアイ人民軍)による
犯行であると見られています。
2.治安情報
(1)反政府武装グループ(自称パラグアイ人民軍)は、コンセプシオン県とサンペドロ
県の県境にまたがる複数の地域で活動を活発化しており、国籍にかかわらず身代金を目的
とした誘拐等を繰り返している他、殺人事件等の凶悪犯罪をたびたび敢行しています。今
年1月には、コンセプシオン県ウブジャウ市で牧場を経営をしていたドイツ人夫妻が誘拐
および殺害される事件も発生しています。
(2)上記の地域には、「渡航の是非を検討してください」の危険情報が発出されており、
同地域への不要不急の渡航は控えるようにお願いいたします。もし、やむを得ない理由で
渡航・滞在する場合には、報道等により最新の治安情報を入手しつつ周囲に警戒を払う等、
十分な安全対策を講じてください。