資 料 2

資 料 2
子ども・子育て支援新制度の開始に伴う保育料改正の方針について
1.制度改正の概要
現在、本市の保育料は、国が示している保育料基準額表をもとに市が規定した保育料基準額表に
より決定し、保護者から徴収しています。
平成27年度から子ども・子育て支援新制度が開始されることに伴い国が示す保育料基準額表が
改正されることとなりました。市基準保育料についても、国基準保育料の改正にあわせて改正する
必要があります。
国基準保育料(利用者負担)の主な改正の内容は以下のとおりです。(表1、表2参照)
①保育料(利用者負担)の階層区分が、前年所得税及び前年度市民税から、現年市民税に一本化
される。
②設定税額が年少扶養控除等の廃止の影響分を含めたものへと改正される。
(年少扶養控除が廃止された平成 23 年度から今年度まで、保育料の算定の際には、年少扶養控
除廃止前の税額を再算定する処理を各自治体が行い対応していた。
)
③保育料(利用者負担)が保育標準時間(11時間)と保育短時間(8時間)に分割され、設定
料金については、1.7%の差が設けられる。
表1 保育認定を受けた子ども(満3歳以上)の利用者負担のイメージ
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表2 保育認定を受けた子ども(満3歳未満)の利用者負担のイメージ
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2.市基準保育料の改正方針について
市基準保育料の改正については、国が示した保育料基準額表、新制度での国階層及び国基
準保育料を試算した結果を受け下記の方針で行うこととします。
・従来から児童対策審議会の答申を受け、全体として国基準保育料の80%を目途に市
基準保育料を設定してきたが、新制度開始後も同様とする。個別の児童でみると、新
制度での国階層及び国基準保育料を試算した結果で示した通り、階層の変動がある児
童が出ると考えられるが、制度の改正に伴うものとして保護者に理解を求めていく。
・第2子減額については、現行、階層が高くなるに従って5割、5.5割、6割として
いるが、国の基準額表に合わせて第2子減額は全て5割に統一する。
・国が平成22年度に第8階層を増やした際に、本市においては階層を増やさなかった
経緯があること、また、前述のように第2子減額を全て5割に統一することにより、
高い階層での保育料が減少するのを補填する為、今回は国の基準に合わせ、市の最高
階層の上にもう1階層設けることとする。
・保育標準時間と保育短時間の料金差については、国の料額表では1.7%の差を基本
に設定されている。⇒料金差について検討が必要と考えている。
・市の料額表では、3歳児と4歳児以上で保育料を分けていたが、国の基準額表に合わ
せて、3歳児と4歳児以上の保育料を一本化し、二区分にし、その区分に保育標準時
間と保育短時間の料額表を設定すること。(4種類になる)
・保育料は現行通り100円単位とする。
・最高階層を増やすことになるので、D8、D10、D12等の高い階層を減らす。
・国の保育料基準額表が年少扶養控除等の廃止の影響を加味したものに改正されたこと
を受け、本市においては保育料算定の際に年少扶養控除等廃止前の税額を再算定する
ということは新制度開始後は行わない。
上記の方針をふまえ、今年度4月1日入所児童ベースでシミュレーションを行い、できる
だけ現行の保護者負担を変動させないような市の保育料基準額表を作成することとします。
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