グループホームくわのみ 現状と課題 有限会社耕グループ 代表取締役 繁澤正彦 1 恵那市の認知症の人の状況 (H27年6月30日現在) ・恵那市の人口 52,536人 ・65歳以上人口 16,703人 高齢化率 31.79%(3人に1人が高齢者) ・介護認定を受けている認知症の人(65歳以 上)は、2,009人(40~64歳では38人) ・高齢者の12.0%を占める ・その他、介護認定を受けていない認知症の人 も・・・・・。 2 耕グループ「くわのみ」全景 サービス付き高齢者向け住宅 認知症対応型 デイサービス 看護小多・訪問看護 福祉よろず相談・本部 グループホーム 岐阜県恵那市岩村町飯羽間:森と田畑の広がる農村風景 3 耕グループの事業 ・グループホームくわのみ(1ユニット、9人) ・くわのみデイサービス(定員12人) ・看護小規模多機能ホームくわのみ (定員:通い29人、泊り9人) ・くわのみ訪問看護ステーション ・なでしこ訪問看護ステーション(サテライト) ・くわのみホームヘルパーステーション ・くわのみ福祉よろず相談所(居宅介護支援) 4 「耕グループ」という名前に込めた意味 • 「福祉を耕し、地域を耕す」仕事を通し 「自分自身を耕す」 • 土に根を下ろす=地域に根を下ろす(耕人) • 着眼大局、着手小局 (グローバルに考え、ローカルに行動する) 「くわのみ」という名は、昔この地が桑畑だったと ころから、高齢者に懐かしい名前に。 5 グループホームが「くわのみ」の原点 ・「正しい福祉」から「楽しい福祉」へ ・お金も力もない、でも人のつながりはある ・設立世話人を頼み、「知恵」と「お金」を集める ・グループホーム開設費用 4,000万円 個人借入・寄付(約100人) 2,000万円 自己資金 1,500万円 銀行借入 ・「恐るべし、女性の力」 6 住民とともにつくったグループホーム (中日新聞 平成17年10月5日付) 7 「GHくわのみ」が大事にしてきたこと 地域に開かれたグループホームをめざす中 で認知症ケアの原則を大切にする (1) 生活の継続性を支える (2) 自己決定を支える (3) 持てる力を活用し、役割発揮を支える (4) 自己肯定感を支える *「他者によって認められること」が 人間の尊厳の源 8 入居者の状況 • 平均年齢 88.8歳(最高 94歳、最少 86歳) • 男性2人、女性7人 • 要介護度別人数 (平均要介護度1.9) 介護度 要支援2 人 数 1 要介護1 要介護2 3 要介護3 2 要介護4 3 要介護5 0 0 • 亡くなった人(昨年~現在) 4人(病院1人、GH3人) • 入居期間別人数 入居期間(年) 人 数 0.5~1 1~2 3 2 2~3 3~4 4~5 0 2 0 6~ 2 9 昔とった杵柄 得意な料理 流しそうめん用竹磨き 枝豆を選る 元美容師さん 10 畑を耕す・収穫の喜び ・耕す→収穫→販売 ・持てる力の発揮 ・役割を持つ ・精神的落ち着き 11 季節を味わう お花見 秋刀魚を焼く お月見 栗拾い 12 地域の人とつながる 行きつけのお店で買物 小学校運動会で声援 餅つき 地元のお祭りに出店 13 社会参加 見守り隊 街頭演説 子どもに宿題を教える 「RUN伴」に参加 14 グループホームの抱える課題 ・「認知症ケア」の拠点となるには ・「重度化」「終末期」に対応するには ・人材育成(ケアの質の向上)をはかるには ・事業継続のための経営基盤の強化 15
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