学校便り2月号

旭二中学校だより
第10号
紫 輝
平成27年2月2日発行
旭市立第二中学校
電話 0479-62-0049
FAX 0479-64-0049
『 吉田松陰の教え 』
今年から,NHK大河ドラマで「花燃ゆ」が放映されています。
「花燃ゆ」は,幕末から明治維新にかけて活躍した長州の志士達,そしてその志士達を指導し
育てた吉田松陰,その妹「杉文」の生涯を中心に描いたドラマです。
その中で描かれる(綴られる),松下村塾における吉田松陰の教えは,明治維新に,また今日
の私達に,人生における個々の役割,人としての生き方,人間が生きる意味等を示し,大きな示
唆を与えてくれています。
吉田松陰語録としての名言は数々ありますが,中でも,私は,「至誠にして動かざる者は未だ
これあらざるなり」(源は「孟子」の言葉?)に感銘を受け,人生の座右の銘の一つとしていま
す。
今回の「花燃ゆ」の放映を受け,吉田松陰の教え(方言「せわーねー;大丈夫?」等を含む)
を調べていく中で,吉田松陰の「至誠を貫く」を取り上げた学校だより(板橋区立高島第二中学
校)を偶然発見し,また三國清三さん(世界的なシェフ)のことも取り上げていて,さらに感銘
を受けたので,以下に紹介させていただきます。
至誠を貫く(吉田松陰の教えから)
江戸時代末期、長州(現在の山口県)の片田舎、萩で松下村塾という学校を創った吉田松陰
という人がいます。その間、わずか1年1か月でしたが、79人の若者がそこで学びました。
門下生には高杉晋作、桂小五郎をはじめ、伊藤博文や山縣有朊という明治時代の総理大臣を務
めた人もいます。優秀な人材として79人の若者を集めたわけではありません。いずれも田舎
の若者で、農民の子どももいたそうです。
松下村塾で松陰が若者に教えたこととは何でしょう。それは、「お前は何のために生まれて
きたのか。」「お前の生まれてきた役割は何か。」という問いに対して、自分自身で答えを出
させることだったのです。
ある若者が「世の中に生まれてきた役割っていっても私にはわかりません。」と言うと、吉
田松陰は「“至誠”を貫きなさい。“至誠”とは、普段やらなければいけないことを、真剣に
本気で、誠意をもってやることです。玄関の掃除、鳥のエサやり・・・そういうことを真剣に
やりなさい。そうすればいつか自分の役割が必ずわかるようになる。」と教えました。
中学生で言うと、心を込めて挨拶をするとか、時間を守るとか、人の話をしっかり聞くとか、
そういったことに当たると思います。
言い換えれば「至誠を貫く」とは、その時その時に、与えられた仕事に本気で取り組むという
ことです。それが当たり前になれば、誰の前であっても、与えられた仕事に真剣に取り組む姿が
本当の自分の姿になるのです。そして、知らず知らずのうちに誰からも頼られる人になるのです。
この人だったら「しっかり責任を果たすだろう。」と誰もが思うようになるのです。いわば周囲
からの信頼が「自分の役割」に気づかせてくれるのです。
普段の生活の中で「至誠を貫く」ことがいかに大切なことなのか、吉田松陰は教えていたので
す。そして普段の生活の中にこそ、自分の役割を発見する糸口があることを若者たちは感じ取っ
たのです。
「至誠を貫く」ことを実践した人がいます。フランス料理の第一人者、三國清三(きよみ)さ
んの生き方を記した本で読んだ話を紹介します。
三國さんは、若くして札幌の一流ホテルの花形シェフを務めていましたが、一流シェフの夢を
実現するために、日本一のホテルともいわれる帝国ホテルでさらなる修行をすることを決意しま
す。
しかし,当時の帝国ホテルの料理長は、勤務初日に「鍋洗いでもやってもらおうか。」と三國
さんに命じたそうです。札幌の一流ホテルの花形シェフのプライドもあったと思います。しかし
三國さんは、「三國の鍋洗いをみせてやろう。」と、徹夜で鍋を洗い、厨房に並べて置いたそう
です。翌日、「今日は何をいたしましょう。」と料理長に尋ねると、「そうだな、鍋でも洗って
もらおうか。」と言われました。同じことは次の日も次の日も続きます。でも三國さんは「至誠
を貫く」のです。来る日も来る日も、鍋をピカピカに磨き上げたのです。
ある日、三國さんは料理長に呼ばれます。そして「来月からスイスの日本領事館の料理長をや
ってもらおう。」と命じられたのです。シェフの世界では、異例の大抜擢です。各国の VIP の
ための食事を作る責任ある仕事です。
この決定に周囲の人は大反対します。「どうして鍋洗いしかしてない三國なんですか。優秀な
シェフは他にもたくさんいるではないですか。」と。でも、料理長はこう答えます。「鍋洗いひ
とつ見ればその人の人格がわかる。技術は人格の上に成り立つのです。三國だったら間違いな
い。」
毎日の自分の果たすべき仕事に取り組む、そして至誠を貫こうとする態度や心構えが、人格を
形成するのです。中学生には中学生のすべきことがあります。中学生時代に身に付けなければな
らないことがあります。
挨拶にしても、給食や掃除の当番活動にしても、委員会や係の活動にしても、授業に臨む姿勢
にしても、部活動にしても、やるべきことはたくさんあります。そこから学ぶべきことがたくさ
んあるのです。
そう考えると、日々の姿勢の重みを感じます。皆さんは、旭二中での生活の中から「自分の役
割」を見つけ出してください。
※ 板橋市立高島第二中学校「高二中だより」より
職業人と語る会(1 学年)
1 月 22 日(木)に 1 学年のキャリア教育の一環で「職業人と
語る会」が,スポーツ関係,保育士,消防士,中学校の先生,
美容師関係,医療関係,調理関係,ファッション・服飾関係,
芸能関係, 自衛官,建設関係,図書館司書,動物関係の 13 名
の講師を招いて行われました。生徒は希望の二2講座を,真剣
なまなざしで受講していました。
講師の先生方 ありがとうございました。
新生徒会役員メンバー決まる
生徒会役員を代表して,会長の多田くんより就任のあいさつがありました。
前生徒会役員の皆さ12月22日(月)に任命式が行われ,前生徒会役員全員が退任のあいさつを行い,
その後,新ん,長い間ありがとうございました。
インフルエンザ流行
1 月の3・4週と1・2年生の15学級中,13学級が学級閉鎖となりました。3年生は私立入試
も始まり,気が抜けない時期となってきましたが,健康には十分注意しましょう。学校医に確認し
たところ,予防には,うがい・手洗い,そして睡眠と栄養補給が一番だそうです。ご家庭でも時間
の使い方の工夫をし,気を付けてください。
【 2月 の 主 な 予 定 】
1 日
17 火
2 月
18 水 PTA広報委員会
3 火 公立高校前期出願
19 木
公立高校前期出願
期末テスト(3年)
20 金
4 水
公立高校前期発表(3年給食なし)
交通安全指導(1年担任)
5 木
21 土 部活動等休止(25日朝まで)
6 金
22 日
7 土
23 月 公立高校後期出願
8 日
24 火
公立高校後期出願
期末テスト(1・2年)第1日
諸経費納入
教研集会
25 水
期末テスト(1・2年)第2日・公立高校志願変更
全校集会・専門委員会
水曜日課
交通安全指導(PTA)《夕方》
26 木
公立高校志願変更
読書ボランティア(2年)
9 月
10 火
11 水 建国記念の日
12 木
公立高校前期選抜第1日(3年給食なし)
火曜日課
13 金 公立高校前期選抜第2日(3年給食なし)
14 土
15 日
16 月
27 金 水曜日課
28 土
■スクールカウンセラー来校日 3日,6日,10日,17日,20日,27日
●3月の主な行事
2日(月):公立高校後期選抜
3日(火):チャレンジ・ふれあい思い出体験学習会
5日(木):3年生を送る会
6日(金):公立高校入学許可候補者発表
13日(金):第55回卒業証書授与式
16日(月):標準学力テスト(1・2年)
25日(水):修了式