高精細光切断方式3D計測用カメラ 「型式:FD500GE」 竹中システム機器株式会社/宮下邦幸 各種工業用ビデオカメラ、ラインスキャンカメラおよび画像検査機器を製造・販売している弊社で この度販売を開始した「光切断方式3D計測用カメラ (型式:FD500GE)」 (写真1)を紹介する。 1 FD500GEの特長 FD500GE は、物体の高さ計測や精密さを要す る各種外観検査用途で使用可能な 3 次元計測機能 を有する高解像度 CMOS カメラである。 本機はライン状の光源 (主にラインレーザ照明装 置) を用いた光切断方式の 3D計測用途に特化して 設計されており、水平方向の解像度ではこのクラ スのカメラでは最も高い解像度を有している。 本機では、3D計測用として高速な処理が可能な ように、カメラ内部に光切断により取り込んだ画 像データから 3 次元情報をもつプロファイルデー 写真 1 タをリアルタイムで生成し出力する機能を内蔵し ている。そのため、従来の産業用エリアスキャン 準拠しているため、標準化された API(GenICam カメラを用いた光切断方式の 3D 計測システムよ API)を用いたアプリケーションソフトウェアの開 り、大幅に高速な処理が可能となる。 発が可能である。 画像および 3D データの伝送用インタフェイス には現在市販されている PC で標準的に装備され ているギガビットイーサネット方式を採用してい 2 光切断方式 るため、産業用カメラ専用のキャプチャボードを 3 次元計測の用途で用いられる産業用のカメラ 準備する必要がなく、接続が容易である。これに では、このカメラで採用している光切断方式以外 より、通常のデスクトップ型の PC 以外にも、ノー にも、ステレオカメラ方式、パターン投影方式、 ト型 PC での接続が可能となるので応用の範囲が TOF(Time Of Flight)方式などが知られるが、本 広がる。また、産業用カメラのギガビットイーサ 機の光切断方式は他の方式と比較して、高精細で ネットを用いた標準化方式である GigE Vision に かつ高速に 3D データを得られる特長がある。 eizojoho industrial October 2015︱31
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