Target Sequencing AmpliSeqTMがんパネルを用いた変異解析 がん関連遺伝子の変異解析を短期間で実施できます! Ion AmpliSeqTMがんパネルを使って、ゲノムDNAから対象領域のDNAをPCR増幅し、そ れらの塩基配列をIon Torrentシーケンサーを用いて解析します。その後、参照配列と 比較することで、目的遺伝子の変異を短期間で解析することが可能です。対象領域 の増幅にはマルチプレックスPCRを用いるため、少ないDNA量からでも解析できます。 解析の流れ 品質評価 ゲノムDNA 対象領域の増幅 / ライブラリ作製 Copyright © 2012 Life Technologies Corporation. Used under permission. シーケンシング ・ サンプル: ゲノムDNA* ・ DNA濃度: 10 ng/mL以上 *FFPEサンプルから抽出したDNAの場合は、別途ご相談下さい。 AmpliSeqTM パネル (ターゲット領域) ・Ion AmpliSeqTM Cancer Hotspot Panel v2 (がん関連50遺伝子上の2800以上の変異を含むHotspot 領域) ・Ion AmpliSeqTM Comprehensive Cancer Panel (がん関連409遺伝子のコーディング領域) データ解析 変異リストなど サンプル条件 ・ 生物種: ヒト ・ DNA量: 200 ng以上 ・ OD260/280: 1.8以上 ◎詳細は、弊社までお問い合わせ下さい。 ■ Integrative Genomics Viewer (IGV) 納物 主な納品物 ・リードデータ(FASTQファイル) ・マッピング結果(BAMファイル; IGV*で閲覧可能(右図)) ・変異候補の検出結果 変異候補 リード (TSVファイル(下図)、VCFファイル(右図)) ・既知変異箇所のアレルカウント(オプション) *http://www.broadinstitute.org/igv/ 参照配列 ■ Variant Callerによる解析結果1: 変異候補のリスト 位置情報 遺伝子・アンプリコン情報 Coverage情報 変異情報 ■ Variant Callerによる解析結果2: 既知変異箇所のアレルカウント 位置情報 アンプリコン・癌変異ID 株式会社理研ジェネシス Coverage・塩基数情報 COSMIC ID Target Sequencing 解析例 Ion AmpliSeqTM Cancer Hotspot Panel v2を用いた変異解析 ○概要: PIK3CA、NRAS、KRAS 遺伝子内の3変異に関して、野生型と変異型のアレル比が分かっている標準ゲノム DNAサンプルをシークエンス解析し、変異型アレルの頻度を求めた。 ○材料: Horizon Diagnostics製ゲノムDNA標準サンプル* 50% PI3Ka (PIK3CA) E545K、50% NRAS Q61R、50% KRAS G12A (変異型アレル頻度50%の標準ゲノムDNA)を混合するこ とで、表1のような変異型アレル頻度を示すサンプル AB 4.4を作製した。また、 Wild TypeサンプルとしてHorizon 社 100% KRAS Wild Type を使用した。 表1 変異型アレル頻度の期待値 *弊社HP(http://www.rikengenesis.jp/hdx)をご参照下さい。 Sample name PIK3CA E545K NRAS Q61R KRAS G12A AB 4.4 4.4% 4.4% 4.4% Wild Type 0% 0% 0% ○方法: Ion AmpliSeqTM Cancer Hotspot Panel v2を使い、各サンプルDNAから対象領域をPCR増幅した。その後、 Ion PGMTMシステムを用いてシーケンス解析を行った。シーケンシングには Ion 314TM Chipを使い、その後 のデータ解析にはTorrent SuiteTMを用いた。 ●結果: シーケンシング(表2); 対象領域にマップされたリード数は、両サンプルとも200Kを超えていた。また、平 均Coverage depthは共に1000以上であり、100x以上のCoverage depthを示した対象領域は両サンプルとも 99%以上であった。 表2 シーケンシング概要 Sample name Number of mapped reads Percent reads on target Average coverage depth Target coverage at 20x Target coverage at 100x Target coverage at 500x AB 4.4 441,210 98.4% 2,021 100.0% 100.0% 98.2% Wild Type 283,853 98.0% 1,280 100.0% 99.4% 94.0% ターゲット変異箇所ごとのアレルカウント(表3); AB4.4サンプルでは、3つのターゲット変異箇所すべて において変異型アレル頻度が2.8-4.1%であり、表1の期待値とよく合っていた(赤枠)。Wild Typeサンプル では、3つの変異箇所の変異型アレル頻度は0-0.1%であった(緑枠)。 表3 ターゲット変異箇所ごとのアレルカウントとアレル頻度 Sample name Target mutation HotSpot ID Ref Coverage A Reads C Reads G Reads T Reads Deletions AB 4.4 PIK3CA E545K COSM125370 G 1399 39 (2.8%) 0 (0.0%) 1360 (97.2%) 0 (0.0%) 0 (0.0%) Wild Type PIK3CA E545K COSM125370 G 950 0 (0.0%) 0 (0.0%) 949 (99.9%) 0 (0.0%) 1 (0.1%) AB 4.4 NRAS Q61R COSM584 T 2045 0 (0.0%) 65 (3.2%) 1 (0.0%) 1979 (96.8%) 0 (0.0%) Wild Type NRAS Q61R COSM584 T 1267 0 (0.0%) 1 (0.1%) 1 (0.1%) 1265 (99.8%) 0 (0.0%) AB 4.4 KRAS G12A COSM522 C 2667 0 (0.0%) 2555 (95.8%) 110 (4.1%) 2 (0.1%) 1 (0.0%) Wild Type KRAS G12A COSM522 C 1370 0 (0.0%) 1368 (99.9%) 0 (0.0%) 2 (0.1%) 0 (0.0%) ○まとめ: Ion AmpliSeqTM Cancer Hotspot Panel v2 とIon PGMTMシステムを用いて、3つの変異箇所のアレル頻度を 求めた。それらの実測値は予測された値と良く一致しており、この手法を用いることでアレル頻度を正確 に求められることが確かめられた。 株式会社理研ジェネシス 〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1-7-22 理化学研究所 横浜研究所 東研究棟3F TEL: 045-521-8781 / Fax: 045-521-8786 E-mail: [email protected] URL: http:www.rikengenesis.jp/
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