1. 視太陽時とは何か? 太陽の南中(=真南に来る時)を正午とする時間.日時計で計られる時間 2.平均太陽時とは何か? 天の赤道を一年で一周する仮想の太陽(平均太陽)が南中する時刻を正午 とする.我々が通常使用している時間 3. 均時差とは何か? 均時差=視太陽時-平均太陽時 4. 1年をなるべく1太陽年に合わせるには,4000年間で何回うるう年 を実施すればよいか? 365×4000+969=1460969 1460969÷4000=365.24225 969回 5. 惑星の天球上の運動を示す,順行,逆行,留は何を意味するか? 順行:惑星が天球上を西から東へ移動すること 逆行:惑星が天球上を東から西へ移動すること 留:順行から逆行に転ずる時,あるいは,逆行から順行に転ずる際に,惑 星の視運動がほぼ止まって見えること. 6.惑星の運動に関する 以下の用語の意味は何か? 合,衝,内合,外合,最大 離角 合:地球から見て外惑星が太陽の方向にある状態 衝:地球から見て外惑星が太陽と反対の方向にある状態 内合:地球から見て内惑星が太陽の方向にあり,地球と太陽の間に位置する状態 外合:地球から見て内惑星が太陽の方向にあり,太陽より遠方に位置する状態 最大離角:内惑星が太陽から最も離れて見える状態 7. ケプラーは何のデータから地球の軌道と火星の軌道を推定したか? 火星が衝の場合の太陽と火星の黄経およびそれから火星が一公転した後の太陽と火 星の黄経 8. ケプラーの法則を述べよ. 第一法則:惑星は太陽を一つの焦点とする楕円軌道を公転する. 第二法則:惑星と太陽を結ぶ線分が一定時間に通過する面積は一定である 第三法則:惑星の公転周期Tの2乗は惑星の太陽からの平均距離aの3乗に比例す る. 9. 太陽の直径は木星の直径の何倍か? 9.7倍 10.太陽の表面温度,黒点の温度,白斑の温度,コロナの温度はそれぞれ何度 (K)か? 表面温度:5800K 黒点温度:4000K 白斑温度:6400K コロナの温度:200万K 地学概論 「太陽の構造+恒星の世界」 担当:大場武 理学部化学科 太陽の自転: 日面緯度により自転速度が異なる. 赤道付近で25日,緯度が75度付近で35日 太陽の構造 中心核:温度が1600万Kで核融合反応が起きている. エネルギーの流れ 中心核→放射層→対流層(数十万年~数百万年かかる) 黒点数の周期的変動 太陽活動極大期⇔太陽活動極小期(11年周期) マウンダー極小期(1645~1715年) 小氷期:地球の平均気温が1℃程度低下 太陽黒点相対数(国立天文台) 低緯度ほど自転周期 が短い. 11年周期 ①→②→③→④→① 11年で磁場の方向が 逆転する.22年で元 の状態に戻る コロナ質量放出 フレアの発生に伴い放出 されるプラズマの塊 オーロラの発生 人工衛星や宇宙飛行士 にダメージ 電離層に異常電流 →デリンジャー現象 →磁気嵐(送電線やパイ プラインに誘導電流をも たらし被害) 恒星の世界 銀河系には2000 億の恒星が存在 する 恒星の明るさ 明るい星と暗い星 X等星 Xの値が低い星が明る い星 (マイナスにもなる) 夏の大三角形ではベガ が一番明るい 各星座で一番明るい星 をα星とし,明るさの順 で,β星,γ星,δ星・・・と する. 明るい星には固有名詞 がついている. 明るい星が1等 星 かろうじて見え る星が6等星 星の明るさ ∝ 光のエネルギー 星の明るさ F は等級 i が一つ下がると,2.512倍 増加する. F(i) ×2.512 = F(i‐1) 太陽 シリウス 見かけの 等級 ‐26.8 ‐1.4 絶対等級 4.8 1.5 絶対等級 恒星を10パーセクの距離において眺めた場合の明るさ 放出する光のエネルギーに比例する. シリウスの光エネルギーは太陽の光エネルギーの何倍か? 4.8‐1.5=3.3 (2.512)3.3 = 20.9 よって約21倍 恒星までの距離 が分かれば,そ の恒星の絶対等 級を知ることがで きる. 何らかの方法で, 恒星の絶対等級 が分かれば,そ の恒星までの距 離を知ることがで きる. *遠距離の恒星 の年周視差を観 測することは困 難である. ウイーンの変位則 ウイーンの変位則 λ:光の波長(m) T:絶対温度(K) 例 5000Kの黒体が放射する光で最も強度が高い光の 波長は? 2.9×10‐3/5000=580×10‐9 (m) = 580 (nm) 黄色 シュテファン・ボルツマンの法則 恒星が宇宙空間に放射する光エネルギー フラウンホーファー線 太陽光のスペクトルに見られる暗線(吸収線) フラウンホーファー線から太陽の元素組成が推定で きる 太陽(表面温度5800K)
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