Bonjour, nouvelle vague! 須田 拓郞 山形県立中央病院麻酔科 山形県立中央病院麻酔科の須田と申します。この度 ます。私は20年来のサッカー少年で、観戦するのも は執筆の機会をいただくことができ、大変光栄に思っ プレーするのも生きがいです。時間が合えば、月数回 ております。 病院のフットサル部や所属する社会人サッカーチーム 私の勤務する山形県立中央病院は救急救命センター で汗を流しています。勤務先の移動で今のように環境 や周産期総合母子センターも配備され、医療に恵まれ が整わない可能性はありますが、今後も続けていきた ない地域が多く医師の不足も目立つ山形県において数 いところです。 少ない総合型病院として機能しています。ドクターヘ 私は学生時代から内科を中心に専門を考えてきまし リの運航も開始し、重症外傷患者を中心に救急医療の たが、各科をローテーションしながらもやりたいこと 体制が整備されつつあります。 が見つけられない状態でした。そんな中で若手の先輩 2013年の当院の麻酔科管理症例は2,037件(うち緊 たちがベテランの執刀医の先生達と堂々と渡り合って 急手術333件)と中核病院としては突出した手術件数 いる姿を見て憧れを持ったことが麻酔科に進むきっか ではないかもしれませんが、少ないスタッフで非常に けとなりました。麻酔科として生きていけば生命の誕 忙しい日々を送っています。近年は高齢者や外傷患者 生に立ち会う瞬間もあれば、生命の最期に立ち会わな が増えている現状もあり、他の施設と同様に超音波ガ ければならない時もあります。経験を積みながら手術 イド下神経ブロックを積極的に行っています。私自身 麻酔を中心に自分の力でできることを増やしていけた も先輩達に教わりながら、新しい手技に挑戦・格闘す らと考えています。 る日々です。当科ではキャリアの長さに関係なく、お 互いに相談しながら症例毎の方針を決めていきます。 未熟な私の意見でも他の先生の参考にしていただける と励みになります。 私は自治医科大学出身で僻地病院での勤務を経て今 に至ります。急性期を相手にする現在とは180度異な る慢性期医療でしたが、総合内科医として日々楽しく プロフィール 須 田 拓 郎 山形県立中央病院麻酔科 Takuro Suda 2011年 3 月:自治医科大学医学部卒業 えますが、様々な疾患を知ることは患者さんの現状を 同 年 4 月:山形県立中央病院 初期研修医 2013年 4 月:酒田市立八幡病院内科 医師 2014年 4 月:山形県立中央病院麻酔科 理解するうえで非常に役立ちます。今後私は再度僻地 後期研修医 勤務しておりました。一見何の関わりもないように思 病院で勤務することになりますが、今度は疼痛管理な どに麻酔技術を活かすことができればと思います。 手術に追われる毎日ですが、休日は趣味に生きてい 趣味:サッカー、テレビ鑑賞、ゲーム、 美味しいものを食べる 25
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