未来の織姫もトントン/七夕に集う 「拓墨つくり」完了

最初の作業は、5 月 31 日に行った艾(もぐさ)
の煮出し、体験学習室2の屋外での作業、風を
未来の織姫もトントン/七夕に集う 防ぐようにコンロをセッティングし、沸き立っ
た寸胴の中に艾を投入。30 分丁寧に灰汁や不純
七夕には少し早い 7 月 5 日(日)、織姫同好会
物を取り除きながらの煮込み、なかなか根気の
による機織り・糸紡ぎ・種取りの実演、並びに
いる作業でした。
体験が行われた。今年で2年目。3歳の幼児か
2 回目は 6 月 13 日、艾への松煙の練り込みで
ら大人まで、23 人が参加した。
す。オリーブオイルで松煙と艾を煮込みます。
機織りの最年少は
煙が出るまで煮込んだ後は手での練り込み作業、
1 年生、未来の織姫
三重装備の手袋を使用、内側から軍手、皮手袋、
は足を踏み変えなが
耐油性手袋の 3 枚をはめた 3 人が交代で練り込
ら、
「トントン」と熱
み、そして氷水で手を冷やす、の繰り返しです。
心に織っていた。き
かなり高温の作業でした。
っと昔もこの様にし
そして仕上げは 6 月 28 日、
「油抜きした拓墨」
て親から子へ、そし
の納めと
て孫へと技術を伝承
「タンポ」
すると共に、心も伝
の作成で
えていったのだろう。 す。今回は
「難しかったけども
楽勝と思
っとやりたい」
「では
いきや紅
来年の七夕にまた来てね」
。機織りには大人も子
絹(もみ)
供も夢中にさせる魅力が確かにある。
の型取り
縦糸は切れないように、市販の綿糸を使用、
作業に苦戦、細かい作業に悪戦苦闘してしまい
横糸は倶楽部員が育て紡いだ、純大中産の綿糸
ました。ともあれ、無事に拓墨は完成しました。
である。織り上がった布で貫頭衣を作り、和田
(13 期 岩本義弘・加藤眞由美 記 / 高橋政
館長に大中まつりで着ていただくことを目標に、
弘 写真)
織姫たちは頑張っています。
倶楽部員がガラス勾玉作り挑戦
同日、5 人組みの組紐実演が行われた。一人が 6
/6 月度例会
本、5 人で 30 本の毛糸を各人が指にかけ、隣の
6 月例会は新規に「ひょうご考古楽倶楽部」
人に移動させながら組んでいくと、通称「矢羽
に入会された人たちに、広く同好会の活動の楽
根」という模様が出来る組み方だ。
しさを知ってもらうために開催した。
5 人の引っ張り加減が合わないと、模様がき
14 人の倶楽部員の参加があり、全員熱心に楽
れ いに出来ない。また速さも合わさないと上
しみながらコバルトブルーの勾玉つくりにのぞ
手くいかない。練習の成果があらわれたのか、
んでくれ、指導するガラス勾玉同好会側のメン
本番は呼吸がピッタリあっていた。真ん中の人
バーにもスキルアップの良い機会となった。
が音戸をとっていたようだ。
本同好会は現在 11 人のメンバーがおり、和気
(大場 記 山本・大場 写真)
藹々の内にも一番難しい工程である「焼成」に
ついて、誰でも簡単に出来る技術の構築につい
「拓墨つくり」完了
て日々努力しているところである。
/13 期生の共同作業
7 月 26 日(日)の一般募集「キラリ!ガラス勾
途中の乾燥作業等を除くと、延べ 3 日間を費
玉つくり」体験講座では、前人気が凄いことに
やしやっと完成しました。製作にあたっては 12
なっている。受付初日午前中に申し込み 16 人と
期生の皆さんにご指導をいただきました。有難
キャンセル待ち 2 人が出ており、メンバー一同
うございました。出来は如何なものか?実際の
責任の重さを感じている。参加される皆さんに
拓本の作成が楽しみです。
は、自身の作品をお土産に笑顔で帰っていただ
13 期生の親睦を兼ねた共同作業の拓墨つくり
けるように努力したいと考えている。
は、5 月 17 日の 12 期生の方々との引継ぎから
(濱田武司 記)
始まりました。
2015 年8月号より
倶楽部活動種々