米国の年末商戦動向と当面の株式市場見通し

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2015 年 11 月 27 日
Shinko Asset Management Co., Ltd.
米国の年末商戦動向と当面の株式市場見通し
◆年末商戦は前年をやや下回るものの、過去 10 年間の平均を上回る伸びが見込まれる
11 月 27 日、米国では年末商戦の皮切りとなるブラック・フライデー※を迎えます。NRF(全米小売業協会)は、
11 月から 12 月にかけての小売売上高(自動車、ガソリンおよびレストラン売上を除く)が 2015 年は前年同期比
3.7%増と前年をやや下回るものの、過去 10 年間の平均である 2.5%を上回ると予想しています。一般的に年末商
戦は年間小売売上高のおよそ 3 分の 1 を占めるとされており、その動向が毎年注目されています。
※11 月第 4 木曜日の感謝祭(祝日)の翌日にあたり、クリスマスプレゼントなどを求める客で賑わい、店が黒字となる金曜日との意味合いで呼ばれる
年末商戦(11-12月)小売売上高の推移
(前年比%)
6
4
2
0
-2
-4
-6
06
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2006年~2015年(年次、2015年は予想値) 出所:NRF(全米小売業協会)のデータを基に新光投信作成
15
(年)
上記グラフは過去の実績、過去の時点における予測値を示したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆あるいは保証する
ものではありません。
米国では、フランス・パリで起きた同時テロを受けて国民の間に不安が高まっているとみられ、消費者心理が萎縮
する可能性はゼロとは言えません。各地では空港やパレードなど多くの人が集まる場所の警備が強化されています。
また、オバマ大統領は米国本土に対する差し迫った脅威はないとし、不安の払拭に努めています。
こうしたなか、25 日に発表された 11 月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は、速報値(13 日発表)か
ら下方修正されたものの 10 月以降の回復傾向に変わりないことを示すものとなったほか、フランスのマクロン経済
相は同時テロによって打撃を受けていた観光業は正常な状況に向かっているとの見方を示したことから、米国の年
末商戦に対する一抹の懸念は今後解消に向かうものと考えられます。
当資料は新光投信が作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類あるいは販売用資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を目的とし、投資の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購入のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)および契約締結前交付書面など(目論見書補完書面を含む)をあらかじめお受け取りのう
え、詳細をよくお読みいただき、投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようお願いします。
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ミシガン大学 消費者信頼感指数の推移
100
90
80
70
60
現在の景況感
50
先行き景況感
(1966年=100)
40
05
06
07
08
09
10
11
12
期間:2005年1月~2015年11月(月次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
13
14
15
(年)
上記グラフは過去の実績を示したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆あるいは保証するものではありません。
◆インターネット販売など裁量的な支出は増加基調が継続
10 月の米国の小売売上高は前月比 0.1%増と緩慢な伸びに止まりましたが、サブセクターごとには二極化の動き
がみられます。百貨店など総合小売や食品・飲料といった従来型の小売企業は価格競争面での劣勢などから伸び悩
んでいるのに対し、インターネット販売やヘルスケア関連など裁量的な支出は価格競争面での優位さや高付加価値
を背景に増加基調が継続しています。
こうした動きにはネット通販の拡大などに伴う消費者行動のパターンの変化が影響していると考えられるため、実
態面において小売売上高の伸びが鈍化傾向にあるとは必ずしもいえません。また、足もとでは雇用改善を背景に賃
金増加に加速の兆しがみられることやガソリン価格低下により消費者が支出可能なお金が増えているとみられるこ
とから、年末商戦を含めた当面の小売動向は堅調な推移が見込まれます。
小売売上高の推移
120
115
110
小売売上高
同 食品・飲料
同 総合小売
同 ヘルスケア関連
同 インターネットなど無店舗販売
105
100
(2012年12月=100として指数化)
95
12/12
13/6
13/12
14/6
14/12
15/6
(年/月)
期間:2012年12月~2015年10月(月次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
上記グラフは過去の実績を示したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆あるいは保証するものではありません。
当資料は新光投信が作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類あるいは販売用資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を目的とし、投資の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購入のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)および契約締結前交付書面など(目論見書補完書面を含む)をあらかじめお受け取りのう
え、詳細をよくお読みいただき、投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようお願いします。
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◆株式市場は緩やかなペースで上昇することが想定される。一般消費財セクターの株価動向に注目
米国経済は消費を中心に堅調さが見込まれ、先行き見通しは良好と予想されます。一方、米国企業に目を転じると
海外の売上も相応に占めるため、米ドル高を背景に企業の売上高の伸びは緩慢なものとなり、収益の拡大加速の動
きは限定的に止まると考えられることなどから、米国株式市場は緩やかなペースで上昇することが想定されます。
消費関連セクター、特に裁量的な支出の動向を反映するとみられる一般消費財セクターはヘルスケアや金融セクタ
ーと並び企業収益の伸びをけん引したことから、2015 年に入り S&P500 指数を上回るパフォーマンスを上げてき
ました。今後も米ドル高傾向や原油価格低迷が続くと見込まれるなか、一般消費財セクターが引き続き企業収益の
けん引役の 1 つとなることが予想されており、同セクターの株価動向を占ううえでも年末商戦の行方が注目されま
す。
S&P500指数と同 一般消費財指数の推移
115
110
S&P500指数
同 一般消費財指数
105
100
95
(2014年12月31日=100として指数化)
90
14/12
15/1
15/2
15/3
15/4
15/5
15/6
15/7
15/8
期間:2014年12月31日~2015年11月25日(日次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
15/9
15/10
(年/月)
上記グラフは過去の実績を示したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆あるいは保証するものではありません。
以上
当資料は新光投信が作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類あるいは販売用資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を目的とし、投資の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購入のお申し
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よる損益は、すべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本は保証されて
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投資信託は、それぞれの投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国などが異なること
から、リスクの内容や性質が異なり、費用もそれぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、
事前によく投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面など(目論見書補完書面を含む)をご覧くださ
い。
商 号 等: 新光投信株式会社
金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第339号
加入協会: 一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
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