平成27年2月17日大型直売センター建設検討委員会

第10回(仮称)大型直売センター建設検討委員会 会議録
開催日時 平成 27 年 2 月 17 日(火) 13:30~15:30
開催場所 南足柄市役所 大会議室
出席委員 委員長 生沼 仁
石川 榮、三橋 明、川口康夫、三橋綱範、佐藤 修一(代理:釼持淳)、鈴木 陽一、
村上 政司、安藤 俊之、芝 京子、渡邉 惠美子、辻 千恵子、大和田 恭子、
小澤 恵美子、森住 シゲ子、河合 晶子
欠席委員 菊地 敏春、栗田 実、遠藤 照子、千田 富美子、大橋 あや子
事務局
石川 都市経済部長、磯崎 経済担当部長、生沼 大型直売交流施設担当課長、産業振興
課 佐藤主幹
釼持(流通研究所 代表取締役)、佐々木(流通研究所 研究員)
公開・非公開 公開
傍聴人の数 8人
議事概要(要点議事録)
【委員長あいさつ】
今回は、実施計画書の策定について、主にご議論をお願いいたします。
今回の委員会での議論が、しっかりと反映された計画としてほしいと思っております。
【議題1 事業実施計画の策定について】
(事業実施計画について、事務局から説明)
議
長:事務局から説明があった実施計画書について、ご意見等はございますか。
安藤委員:今回の実施計画書の中では加工事業は行わず、軽食に変更されたことから、実施計画
書内の「加工・流通等 6 次産業化」という表現は変更した方が良いのではないか。あ
わせて「加工施設」という表記も改めた方が良いのではないか。
事 務 局:他施設の事例も参考として、本施設では加工施設は設置しないことといたしました。
ただし、研修室でも調理の実習等ができるようにしたいと考えております。表記につ
いては、改めて 6 次産業化の定義づけをしっかりした上で、表現を変更いたします。
また、
「加工施設」という表記も再度検討いたします。
安藤委員:南箱道路開通に伴い、道の駅周辺道路の混雑も予想される。周辺道路の整備の必要性
も実施計画書の中には盛り込むべきではないか。
事 務 局:以前にお示しいたしました基本計画の中では道路計画についても記載しておりますの
で、その内容を実施計画書にも盛り込むか、再度、検討いたします。
三橋(明)委員:南箱道路開通により、将来どれだけの流入人口の増加を見込んでいるのかをその根拠
もあわせて示すべきではないか。
事 務 局:県でもどれだけ増加するのかの数字を公表しておりません。今回は、箱根の入込客の
数%は利用する見込みで、南足柄市の流入人口も増えると考えております。何らかの
バックデータがないか、再度、確認いたします。
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三橋(綱)委員:南足柄の道の駅に行かなければ食べられない食材の提供など、目玉となるような地域
の特産品がなければいけないと考える。例えばふるさと納税でも話題となっている「相
州牛」などは、良いのではないか。
事 務 局:そのような取組は非常に重要なことであり、今後、そういった取組も行っていきたい
と考えております。ふるさと納税では本市の特産品を紹介していますので、これらに
ついても実施計画書の中にも盛り込んでいきたいと思います。
鈴木委員:PFI 方式は地域に利益が落ちにくいといった記述があるが、全国公募方式による指定管
理者の選定も同様に、市外の企業が指定管理者になった場合には、地元の住民を雇用
しない等、利益優先になることも懸念される。どこまで市の意向を反映できるように
するかなど、指定管理者の選定についてどのように考えているのか。
事 務 局:市と指定管理者との協定の中で、道の駅での地元産品の取扱率を高めに設定するなど、
公益性を重視した運営となるようなしばりを付けることも可能です。そのあたりを指
定管理者の選定手続きにおける仕様書にも書き込んでいきます。
三橋(綱)委員:大型車の駐車スペースが 5 台では、団体利用に対応できないのではないか。大型車の
駐車スペースが多いこと自体が施設の売りとなる可能性も考えられるので、大型車の
駐車スペースを増やすべきだと考える。
事 務 局:交通量調査結果によれば、全面前交通量に占める大型車の通行割合は 4.5%程度でし
た。また、大型車の駐車場 1 台分をとるためには普通車 5 台分の面積を要します。そ
ういった点も踏まえて、5,000 ㎡という敷地面積の中で効率的な設置マス数を考える
必要があるのではないかと考えております。また、団体利用時に交通量+αの駐車場
を確保することも検討しなければいけないと考えております。
三 橋 ( 明 ) 委 員:本来は、利用者を想定し、必要な施設・駐車場面積を算定してから、それに合った立
地を選定すべきなのではないか。
芝 委 員:1 階建てでは普通車 70 台、大型車 5 台の駐車スペースになるということだが、2 階建
てプランではもっと駐車場面積がとれるのではないか。
村上委員:季節や時間帯により大型車の利用台数にはばらつきがある。一般的には大型バスはそ
れほど多くない。観光バスを誘致する際には、予約制にして予め駐車場を確保してお
くが一般的ではないだろうか。駐車場については、限られたスペースでどのような道
の駅を作るのかによっても変わってくる。不測の事態に備えて、予め多めに駐車場を
整備しておくのは現実的ではないと思われる。
安藤委員:6 次産業化の取組も行わないし、観光客を呼べるような目玉となるようなものもなく、
施設全体に魅力が感じられない。子どもが遊ぶ場所、ドライバーがゆっくり休める休
憩所、コスモス畑等、集客につながるような施設がない。具体性に欠ける。
また、防災倉庫には、誰を支援するための物資等を保管しておくのか。防災拠点と
してはあまりに小さく、これでは十分に機能しないのではないか。
事 務 局:一次的には施設利用者の支援のための物資の保管を考えております。また、全市をカ
バーできるように、市でも別途防災拠点を指定しており、道の駅は自衛隊の後方支援
や初動対応等あくまで副次的な施設として捉えております。
安藤委員:この記載からはそれは読み取れない。文章が違うのではないか。
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大和田委員:この施設が何のために作るのかがこの資料だけでは見えてこない。いったい何を目指
すのか。前々回の検討会では、市民の声も本計画に反映させるとのことだったが、ど
のような意見が出されて、どのように反映されているのか。
事 務 局:地域の活性化が一番の目的です。観光客にアピールするとともに、6 次化を推進して活
性化を図りたいと考えたものです。
また、市政懇談会で説明をさせていただきましたが、特に意見はなく、前回まとめ
た基本計画が承認されたものと認識しております。
これは一つのたたき台であり、先ほど意見にあった「相州牛」を目玉にする等、ど
うしたら道の駅が地域活性化に資する施設になるのか、委員の皆様に活性化に向けた
取組みの提案や意見など、本委員会でご議論いただければと考えております。
芝 委 員:まずは活性化である。ここには「未病」や新たな魅力の発信という点がちょっと欠け
ていると思うが、これから計画に書き込まれていくものと考える。
また、自分は市民活動が大事であると考える。南足柄市内には 68 のボランティア団体
があり、市民活動を巻き込んだ道の駅とすると力強くなるのではないか。
村上委員:ちょっと話が変わるが、指定管理者の選定は大事な話である。指定管理者にはいろい
ろなパターンがある。第三セクターや観光協会、商工会など地元が運営している例が
あり、これは行政とのつながりが強く、コミュニケーションがとりやすい反面、癒着
や赤字補填などの問題が生ずる。そこで、ここに記載のある全国公募となると、企業
の色が出る反面、地元に冷たい面もでてくる。どちらの場合も、上手くいった例、い
かなかった例がある。今後、仕様書を書いて公募することになると思うが、この点に
ついては最大限の配慮が必要である。
小澤委員:県西地域のテーマでもある「未病」が発信できるような道の駅にしてほしい。
森住委員:テナント出店する人が経営を継続できることが大事である。高齢化という問題があり、
そのような取組みを継続できるのか心配している。
事 務 局:開業に向け3つのプロジェクトを考えているが、開業後も組織体制を継続できたらよ
いと考えます。
辻 委 員:物販コーナーのウエイトが大きいので、農家育成プロジェクトは非常に大切であると
思う。その取組みの中で、平成 29 年度開設までのスケジュールに向けて、遊休農地を
活かすような取組みも出てくるのではないかと考える。また、先ほどから出ている意
見と同様に、特に南足柄の特徴を生かした魅力ある商品を扱い、特徴ある建物などに
したら良いのではないか。
事 務 局:2ページで示した水や金太郎などをコンセプトに進めていきたいと考えます。その中
で、金太郎野菜等、目玉となる商品や企画を検討していきたいと考えております。
辻 委 員:まさカリーや金太郎そばなどある。今後、プロジェクトなどを活用してそういうもの
を開発していくと良いと思う。
安藤委員:農家の育成について、昨年、実施した農家アンケートの結果を当委員会にも出すべき
だと考える。
事 務 局:結果としては出ていますが、添付しておりません。市でも農業振興計画を作成中であ
り、現在、パブコメを行っております。その中でアンケートの結果も見ることが可能
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です。アンケート調査から、自給的農家も直売施設があれば出荷したい等の結果が出
ています。
安藤委員:JA で把握している数字だと、市内の 470 軒の農家のうち、朝ドレへの出荷者は 60 軒
ほどである。現状では、南足柄市の道の駅に出荷するのは難しいと思われる。今後、
出品農家を増やす上で、アンケート結果について JA とデータの共有を図って検討を進
めることも大事であると考える。そういう意味でアンケート結果は重要である。
また、開成や大井、山北等、周辺の農家と連携も検討すべきでると思う。
議
長:道の駅について、市長は周辺市町の首長とも協議をしているのか。また、JA 及び農業
委員会等の関係団体との協力も不可欠である。
事 務 局:正式な協議の場は設けていないが、市長も南足柄に留まらず、広域の振興を図りたい
という考えは持っております。
議
長:このあたりで、レイアウトについて議論したいと思います。
石川委員:平日は高齢者も利用することが予想されるので、2 階建てではなく平屋建ての方が良
いのではないか。また、地場産の木材をふんだんに使った建物が良い。先ほど、敷地
が足りないとの議論もあったが、敷地が足りないのなら、道の駅の周辺に別途駐車場
を確保する等の検討ができるのではないか。
事 務 局:事業実施計画に反映させたいと思います。
三橋(明)委員:前回までの議論では、施設規模は 3,000~5,000 ㎡とのことであった。今回、立地を踏
まえ 5,000 ㎡で計画され、交通量調査で売上高 2 億 8 千万円を予定しているとのこと
であるが、ちょっと大きいと感じる。国道沿いでもないのに 5,000 ㎡という県内でも相
当大きな規模の施設を建設しても、経営が成り立つのか不安である。駐車場の一部を他
に貸すのか疑われても仕方ない。施設全体のレイアウトを示して議論すべきではないか
事 務 局:今のところ、建物が約 800 ㎡、駐車場の規模も一般者 70 台、大型車5台、車椅子 1 台、
納入者用 5 台、これを配置すると 5,000 ㎡になる。
三橋(明)委員:他の類似の例で、5,000 ㎡の道の駅の規模の道の駅はあるのか。近隣にはないと思う。
村上委員:あります。伊東、下田はもっと広い。小山も広い。
三橋(明)委員:ほとんどの道の駅は国道沿いに立地しており、市道沿いの道の駅というのは聞いたこ
とがないが、2 億 8 千万円という売上予測は甘いのではないかという感じがする。
事 務 局:極力、データを出しながらの提案とさせていただいています。
村上委員:収支計画の中に要員計画が示されているが、従業員の雇用はいつから開始する予定な
のか。開業準備には相応の時間が必要になるので、早めに指定管理者を選定すること
が大切である。旅行会社へ営業を行うのであれば、相当早い時期から動き出さなけれ
ばならない。
事 務 局:スケジュール的には、平成 28 年に指定管理者を公募・選定し、それにより出店者が決
まって、人員も決まってくると考えています。
村上委員:それでは遅いのではないか。開設する前からカウントダウンをする。旅行会社や周辺
PRなど営業活動を行う人員が必要となる。市の職員が対応するというのではそれで
も良いが、その辺を踏まえて開業までの詳細なスケジュールを考えていく必要がある
のではないか。
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事 務 局:その辺も検討します。
安藤委員:事業費 3 億 3 千万円を想定しているが、財源はどのように考えているのか。
事 務 局:現在、国の補助で 50%、残りの 50%を自主財源でと想定しております。
安藤委員:県の補助金はいかがか。
事 務 局:今のところ想定していない。
安藤委員:県西地域の未病プロジェクトの流れに乗って神奈川県からも補助金を受けられるよう
に働きかけるべきではないか。
事 務 局:要望してまいります。
安藤委員:収支についての記載があるが、これは指定管理者の利益になるのか。
事 務 局:この収支が実際の指定管理者の収支となるものではありません。この収支計画は指定
管理者が全ての施設を直営した場合のモデルを想定しています。
安藤委員:モデルの要員計画に記載されている従業員は誰が雇用することになるのか。指定管理
者の社員になるのか。
事 務 局:指定管理者制度は、市が整備して管理運営を指定管理者に任せるもので、指定管理者
が駅長を雇い、店長を雇い、職員を雇います。収支は、そのような指定管理者のモデ
ル収支となります。現在、管理料、委託料の関係はまだ決まっていません。収支計画
はすべて指定管理者が雇用するということで収支を出しています。
参考として、市は管理料を払わない一方で、年間 1,500 万円の使用料を指定管理者か
徴収する契約で市が確実に設備資金を回収している例もございます。
安藤委員:いろいろな店舗がテナントとして入った場合、その職員が指定管理者の職員となるこ
とが理解できない。
事 務 局:たとえば仮に、JA がテナントに入ったとき、その給料は誰が払い、どこの職員になる
のかという疑問だと思いますが、そのあたりの仕組みについては整理します。
村上委員:それはテナントとしての指定管理者との契約になると思いますが、そのあたりの詳細
についてはこれからということなんだと思う。
事 務 局:今後、仕様書に盛り込んでいくことになります。
今後、使用料等は市の条例で定めることになっており、その場合の委託料算定におい
て公共施設の細かな経費を算定する必要があります。議会事項なのでそこまでは詰め
きれておらず、今回はそこまで記載はしていません。
三橋(明)委員:春にオープンしても農産物が揃わないので、半年前倒しして、秋ごろのオープンとす
るよう努力すべきではないか。
事 務 局:意見を踏まえ、スケジュールを再考いたします。
議
長:ロピア、ピアゴ等の大型店が乱立する中で、さらに道の駅ができると周辺の民間事業
者を圧迫してしまうのではないか。一方では、道の駅も黒字運営でなければいけない
とも考えている。
事 務 局:地域商工業者と極力、協力していきたいと思います。
議
長:事業実施計画については、以上といたします。
【議題2 その他について】
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事 務 局:道の駅の名称を「道の駅金太郎のふる里」として進める方向で、皆様にご報告します。
議
長:道の駅の名称について、ご意見等はございますか。
安藤委員:名称は、南足柄市特有のものではなく、
「道の駅あしがら」等、県西地域広域をイメー
ジできるものにすべきではないか。
小澤委員:道の駅のパンフレット等で県西地域の紹介をするなどして、南足柄市だけでなく周辺
の市町についての紹介もしっかりと行っていけば、名称にはこだわらなくても良いの
ではないか。
議
長:道の駅の名称について、
「道の駅金太郎のふる里」でご異議ありませんか。
委
員:異議なし
議
長:以上をもちまして、本日の委員会を終了いたします。
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