経営管理(4)

経営管理(4)
愛知淑徳大学交流文化学部講義
2013年度
http://www.st.chukyo-u.ac.jp/z104122/Management/Management4.pdf
第一部 企業組織
Ⅲ モチベーション
Ⅲ モチベーション

モチベーションの意義

モチベーションの要因

モチベーションの過程

組織とモチベーション
Ⅲ モチベーション

モチベーションの意義
 科学的管理論の局限
 機械主義
 経済人仮説の限界
 労使関係の悪化
Ⅲ モチベーション

モチベーションの意義
 ホーソン実験
1920年代の中ごろ 米国 シカゴ郊外
Western Electric Company Hawthorne Plant
物理環境や報酬条件の違いが生産に与える影
響を分析する。
1. 照明実験
2. 作業集団に対する高報酬体系の影響
Ⅲ モチベーション

モチベーションの意義
 ホーソン実験から得た結論
1.
人間が経済的誘因以外の社会的・心理的誘
因によっても動機付けられる。
2.
組織は技術的・経済的システムと同時に,社
会的システムとして認識されるべきである。
3.
非公式集団に対しても注意を払うべき
Ⅲ モチベーション

モチベーションの要因

欲求段階論 (Maslow,A.H.,1943;1954)
Need Hierarchy Theory
自己の成長や,潜在能力を生かすことを求める
自律性,達成感,地位などを求める
自己実現欲求
仲間意識,所属などを求める
自尊的欲求
物的および精神的障害から保護と安全性を求める
社会的欲求
安全的欲求
空腹,渇きなどを癒すための肉体的な欲求
生理的欲求
自己実現欲求
自尊的欲求
社会的欲求
安全的欲求
生理的欲求
Ⅲ モチベーション

モチベーションの要因

X理論とY理論(McGregor,d.,1960)
低次の欲求が人間を支配するか,それとも高
次の欲求が人間を支配するか
Ⅲ モチベーション

モチベーションの要因

X理論とY理論(McGregor,d.,1960)


X理論の人間像
•
•
•
仕事が嫌い。
高圧力がなければ努力しない。
無責任で受動的であり,安全第一主義。
•
懲罰と厳重な監督による管理。
X理論に基づく管理
Ⅲ モチベーション

モチベーションの要因

X理論とY理論(McGregor,d.,1960)

Y理論の人間像
•
•
•
•
•
•
(1)仕事に熱心を注ぐ。
(2)自律性,自覚性。
(3)献身的に尽くすことがある。
(4)責任感。
(5)創意工夫。
(6)潜在能力がある。
Ⅲ モチベーション

モチベーションの要因

X理論とY理論(McGregor,d.,1960)

Y理論に基づく管理
•
個人の欲求と企業の要求との統合が図られ。目標による
管理が用いられる。
Ⅲ モチベーション

モチベーションの要因

二要因理論( Herzberg,F.,1959; )
Two-Factor Theory



不満足がない ≠ 満足
衛生要因
(hygiene factors)
⇔
モチベーション要因
(motivation factors)
3)モチベーションの過程
a)期待理論
expectancy theory
Vroom,1964
Porter,l.W., & Lawler,E.E.,1968
Vroom
努力=知覚される〔努力→報酬〕の確率×報酬の価値

期待形成に影響する要因




①経験。
②パーソナリティ。
③行動ー成果連鎖の長さ。
期待理論の発展
Vroom
Porter & Lawler
〔努力→報酬〕
↓
〔努力→業績〕 + 〔業績→報酬〕
b)公平理論
equity theory
Adams,j.s.,1965
不公平の知覚がモチベーションの源泉になる
O self / I self = O other / I other
?
O self / I self = O other / I other
O self / I self ≠ O other / I other
不公平から発する対応:







インプットを修正
アウトプットを修正
自己に対する知覚の歪曲
他者に対する知覚の歪曲
比較対象を変える
状況を離れる
反乱と革命?
公平
不公平
c)目標設定理論
Goal setting theory locke,E.A.,1968
モチベーションは与えられる目標によって決められ
る。


目標の明白性
目標水準
受容される高い目標水準

目標設定における参加
理解
コミットメント 受容性
4)組織とモチベーション
a)職務設計
個々人が仕事をする際に,それぞれの特性が最
大限に生かされるように職務を設計すること。
職務 job:
組織においてその構成員に割当てられた仕事の総
体。職務には責任,義務,権限が付与され,一定の職
位において遂行される。
職務設計
職務分析 job analysis
職務内容の量と質
職務明細書 job specification
内容,材料と用具,資格要件,作業条件
職務実施
職務評価
訓練 作業計画 執行
job evaluation
(熟練,責任,肉体的・精神的努力,作業条件など)

職務設計と職務再設計
科学的管理論
科学的かつ体系的な時間研究に基づく課業設定
利点
① 非熟練労働者の利用。
② 教育訓練費の節約。
③ 職務遂行の確実性が高い。
欠点
①
②
③
④
技能の向上が期待されない。
モチベーションの欠落。
メンバー間の相互作用による集団的効果の無視。
現場による創意工夫の欠落。

職務内容論
職務拡大 job enlargement
 職務充実 job enrichment
 ジョブ・ローテーション job rotation

* 「 職 務 特 性 モ デ ル 」 ( J.R.Hackman
& G.R.oldham)
①技能の多様性。
②全体性。
④自律性。
⑤フィードバック
⑥重要性。

作業システム設計論
「半自立的作業集団
Volvo
自主的管理,労働の人間化


b)社会―技術システム
socio - technical system
イギリスのタヴィストック研究所のトリスト(E.L. Trist )らの
実証研究から生まれた理論であり,機械装置などの技術シ
ステムと課業実行の主体である人間の社会的システムとは
相互影響関係にあり,組織成果を上げるためには2つのシス
テムを(再)設計しながら同時最適化を図る必要があるという。
予習問題
3)モチベーションの過程
a)期待理論
expectancy theory
Vroom,1964
Porter,l.W., & Lawler,E.E.,1968
Vroom
努力=知覚される〔努力→報酬〕の確率×報酬の価値

期待形成に影響する要因




①経験。
②パーソナリティ。
③行動ー成果連鎖の長さ。
期待理論の発展
Vroom
Porter & Lawler
〔努力→報酬〕
↓
〔努力→業績〕 + 〔業績→報酬〕
b)公平理論
equity theory
Adams,j.s.,1965
不公平の知覚がモチベーションの源泉に
なる
O self / I self = O other / I other
?
O self / I self = O other / I other
O self / I self ≠ O other / I other
不公平から発する対応:

インプットを修正
アウトプットを修正
自己に対する知覚の歪曲
他者に対する知覚の歪曲
比較対象を変える
状況を離れる

反乱と革命?





公平
不公平
c)目標設定理論
Goal setting theory locke,E.A.,1968
モチベーションは与えられる目標によって決められる。


目標の明白性
目標水準
受容される高い目標水準

目標設定における参加
理解
コミットメント 受容性
4)組織とモチベーション
a)職務設計
個々人が仕事をする際に,それぞれの特性が最
大限に生かされるように職務を設計すること。
職務 job:
組織においてその構成員に割当てられた仕事の総
体。職務には責任,義務,権限が付与され,一定の職
位において遂行される。
職務設計
職務分析 job analysis
職務内容の量と質
職務明細書 job specification
内容,材料と用具,資格要件,作業条件
職務実施
職務評価
訓練 作業計画 執行
job evaluation
(熟練,責任,肉体的・精神的努力,作業条件など)

職務設計と職務再設計
科学的管理論
科学的かつ体系的な時間研究に基づく課業設定
利点
① 非熟練労働者の利用。
② 教育訓練費の節約。
③ 職務遂行の確実性が高い。
欠点
①
②
③
④
技能の向上が期待されない。
モチベーションの欠落。
メンバー間の相互作用による集団的効果の無視。
現場による創意工夫の欠落。

職務内容論
職務拡大 job enlargement
 職務充実 job enrichment
 ジョブ・ローテーション job rotation

* 「 職 務 特 性 モ デ ル 」 ( J.R.Hackman
& G.R.oldham)
①技能の多様性。
②全体性。
④自律性。
⑤フィードバック
⑥重要性。

作業システム設計論
「半自立的作業集団
Volvo
自主的管理,労働の人間化


b)社会―技術システム
socio - technical system
イギリスのタヴィストック研究所のトリスト(E.L. Trist )らの実証研究
から生まれた理論であり,機械装置などの技術システムと課業実行
の主体である人間の社会的システムとは相互影響関係にあり,組織
成果を上げるためには2つのシステムを(再)設計しながら同時最適
化を図る必要があるという。
Short wall method
Long wall method
copmpsite long wall method