平成 27 年 9 月 24 日 進 路 指 導 部 はじめに 朝夕も肌寒く感じる季節になりました。秋の空は澄んでいます。 「中秋」が近づいています。月の満ち欠けによって暦を作っていた太陰暦(旧暦)では、7、8、9月を秋とし ていていました。その真ん中の 8 月 15 日を「中秋」 、あるいは「十五夜」といいます。 「中秋」の日の夜に澄んだ 秋空に昇るこの丸い月はやがて「中秋の名月」と呼ばれるようになりました。また、この時期は芋の収穫と重な ることからその収穫を感謝しお供えすることから「芋名月」とも呼ばれます。今では、芋よりも月見団子を供え ることが多いようですが、それは芋を供えた風習の変形だと考えられています。 さて、今年の「中秋」は9月27日(日)です。時には、月を見ながら、いろいろなことを考えるのも風流か もしれません。 「第2回駿台全国模試」について(1・2年生) 「第2回駿台全国模試」を以下の日程で行います。 〔1年生〕 英 語 8:30 ~ 10:10(100分) (リスニング(10分程度)を含む) 国 語 10:20 ~ 12:00(100分) 数 学 12:20 ~ 14:00(100分) 自己採点 14:00 ~ 〔2年生〕 国 数 英 自己採 語 学 語 点 8:30 10:20 12:20 14:00 ~ 10:10(100分) ~ 12:00(100分) ~ 14:00(100分) (リスニング(10分程度)を含む) ~ 1年生にとっては、初めてのハイレベル模試となります。これまで学習したことをしっかりと復習して臨むこ とが大切です。また、2年生については、修学旅行後初めての模試となりますが、 「受験生」としての当事者意識 を高めて、取り組んでもらいたいと考えています。 なお、当日、やむを得ず欠席される場合は、進路指導部(082-224-4668)に連絡をお願いいたし ます。 「保護者対象進路説明会」について(1・2年生) 以下の日程で、1年生・2年生保護者対象の進路説明会を行います。 〔1年生〕 日時 : 平成27年10月24日(土) 9:30~11:00(受付開始:9:00~) 場所 : 本校講堂 〔2年生〕 日時 : 平成27年10月24日(土) 14:00~15:30(受付開始:13:30~) 場所 : 本校講堂 当日の内容は、卒業生の進路状況、入試制度の現状、学年の実態と今後の課題等を予定しています。 なお、出欠確認票については、1年生は10月1日(木) 、2年生は9月25日(金)までに学級担任にご提出くださ い。 「大学模擬講義」について 基町高校の進路指導の一つの特色として、大学模擬講義を積極的に導入しています。この秋には、以下の大学 の模擬講義を予定しています。5月の東京理科大学の模擬講義は大変な盛況でしたが、多くの生徒に参加しても らいたいと考えています。 大 学 名 等 日 時 備 考 九州大学工学部 10月19日(月) 九州大学(ホームカミング授業) 10月21日(水) 2年生対象、本校卒業者による授業 京都大学 11月13日(金) 大学院院生による授業 医学部講座 11月6日(金) 東京工業大学 12月19日(土) 上記に加えて、現在、早稲田大学先進理工学部の模擬講義を計画しています。 以上の「大学模擬講義」の詳細については、適宜、生徒に周知していきます。 「察する」能力 毎日新聞朝刊(9月13日(日) )に、日本医科大学特任教授 海原 純子 さんによる以下のような記事が掲載 されていました。なかなか興味深い内容でした。 会議中に部屋に風が入り肌寒い。となりの部屋の窓が開いていたかどうか「ちょっとみてきてください。 寒いですから」とアルバイトの女性に声をかける。はい、といい返事が返ってきたが、やっぱり風の状態に 変化はない。会議が終わってからとなりの部屋を見にいくと窓は全開。びっくりしてアルバイトの女性に「え、 窓をみてくれたんじゃないの?」と聞くと、 「はい、見てきました」 。 驚いた。たしかにみてきたのだ。しかし、寒いから閉めてくるということは言われていないから、そのま ま帰ってきたのである。こういうことでびっくりしてはいけない。こんなこともあった。大学院生のアルバ イトに、資料をインターネットで調べるように頼んだ。政治関連の資料で、ちょうと法学部の院生だったか ら得意分野だと思ったのだ。その日夕方になっても何の返事もない。 「資料はあった?」 「ありました」 。それ で終わりである。どんな資料があったかのという報告はない。 以後驚かなくなった。頼み方を変えなければいけないのだ。 「みてください」 「窓が開いていたら閉めてき てください」の3ステップ。 「資料があるかどうか調べて、何があったかを報告してください」 。こちらの態 度を変えればうまくいく。パソコンの入力方法と同じで、 「察して」くれないから一つ一つステップを踏んで お願いする。 困るのは、一方で、 「察し過ぎ」る人がいることだ。いわゆる先読み思考をする人である。ちょっと相手が 顔をしかめているように感じると「自分のことを嫌いなのではないか」と、次々に先を読み過ぎて気持ちを 落ち込ませてしまう人である。それがあたっている場合はいいが、多くの場合は考え過ぎ。こうした「察し 過ぎ」の人と「察しない」人が同じ職場にいるととんでもないことになる。 「窓をみてきて」と頼み、みてく れるだけで閉めてこない人がいると「相手はわざとそうしているのではないか」とイライラし「なぜ自分の 言うことがきけないのか」と怒ったり、気持が落ち込んだりする。バランスよく察して適度に先をみつつ判 断できる人がいないと、人間関係のトラブルがおこりやすい。 心配なのは、医療の現場だ。人をケアする立場の人間が「察しない」タイプだと、相手の言葉や態度から 思いをキャッチするのが難しいだろう。また受診する人が「察しない」タイプなら、問診の質問も方法を考 えないと必要な情報が得られない。医師が「察しない」タイプで受診者が「先読み」タイプだと、受診者は 病気の悩みとともに医師とのかかわりかたで悩みが生じるだろう。医師に必要な資質はいろいろあるが、 「察 する」ことはその中でも大切なものだろう。にもかかわらず「察する」能力は、外からみるだけではわから ない。この能力を育てるのは難しい。 適度に「察する」能力は、医師だけでなく、あらゆる人間関係においても必要ではないでしょうか。 終わりに いよいよ、10月が近づいてきました。3年生にとっては10月は、正念場の時期です。10月には、10日 (土)・11日(日)、17日(土)・18日(日)、24日(土)・25日(日)の3週連続で模試が行われ ます。体調管理をしっかり行い、この時期を乗り切ってもらいたいと考えています。 (文責:進路指導部 池本 邦彦)
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