五 島 で 、年 に 一 度行 な わ れ る 祭礼 、 ﹁ お 大師 さ ま の 日

近年、
お大師様のお接待は全国的には
姿を消しつつありますが、
この消えゆく伝
統行事「お大師さま」は今でも五島の島
人の中では根強く行われています。島の
お接待は、
先人達から受け継がれた「お
もてなし」の原点なのかもしれません。
地蔵堂や民家にて「お大師さま」を行い
ますので、子供たちもお接待を受け、お
菓子をたくさん胸にかかえている姿を目
五島で、
年に一度行なわれる祭礼、
大師さまの日」です。
﹁お大師さまの日﹂。
まをお参りし、
お接待をいただくのが「お
悠久の時を超え、
今なお脈々と続く。
ご入定なされた3月21日
(旧暦)
に大師さ
そこには、
島人の願いが込められている。
弘法大師空海が高野山奥の院の地で
にします。お堂には、雛壇に弘法大使像
を祀り、お餅、煮しめなどを供え、供物を
草花や山ツツジなどで色鮮やかに飾り、
それはまるで雛祭りの祭壇のようです。
804年、遣唐使船が福江島に寄泊後、弘
法大師空海は唐に出発したとされていま
す。遣唐使船の最終寄港地となった福江
島・三井楽町には空海の書を引用した「辞
本涯(じほんがい)
の碑」が建っています。
弘法大師空海とのゆかりが深く根付い
ている五島をめぐり、今なお続く
「お大師
さまの日」を実体験してみてはいかがで
しょうか。