第4学年 算数科学習指導略案

第4学年
算数科学習指導略案
1
単元名
2
単元の目標
○ 身の回りの変化する量について、資料を折れ線グラフを用いて表したり、変化の特徴や傾向を読み取ったりする
ことができる。
関 ・資料を折れ線グラフを用いて表すことのよさに気付き、生活や学習に活用しようとしている。
「変わり方をグラフに表そう」
(東京書籍
4年上)
考 ・折れ線グラフに表したことから変化の特徴や傾向を考え、表現することができる。
技 ・変化の様子を折れ線グラフを用いて表したり、読み取ったりすることができる。
知 ・折れ線グラフは、数量の変化の様子をわかりやすく表したグラフであることを知り、その読み方やかき方を
理解する。
3
単元指導計画(全6時間)
時
目
標
学 習 活 動
授業形態
おもな評価規準
(重点評価観点=ゴシック表記)
(1)折れ線グラフ(P77∼P83)
・折れ線グラフでは、線の傾き
具合で変化の大小がわかる
ことを理解する。
・線の傾き具合に着目し、変化
の様子を読み取ることがで
きる。
・折れ線グラフの線の傾き具合
と変化の大小の関係を知る。
・折れ線グラフを見て東京の気
温の変わり方の特徴を考え
る。
3
・資料をもとに変化の様子を折
れ線グラフに表すことがで
きる。
・折れ線グラフのかき方を知
る。
・シドニーの1年間の気温の変
化を折れ線グラフに表す。
・有川とシドニーの折れ線グラ
フの重なりを見て、気付いた
ことを話し合う。
・波線を用いて目盛りの途中を
省く場合を理解する。
・波線を用いた折れ線グラフの
表し方や読み方の工夫につ
いて理解する。
・折れ線グラフでは、波線を用
いて目盛りの途中を省き、1
目盛りの大きさを変えると
変化の様子が見やすくなる
ことがあることを知る。
・折れ線グラフは、未測値を推
測できることを知る。
・資料を波線を用いた折れ線グ
ラフに表す。
・波線のあるグラフとそうでな
いグラフを比べて気付いた
ことを話し合う。
本
時
4
-1-
教えて考えさせる授業
2
教えて考えさせる授業
・東京とシドニーの表を見て、
変わり方の様子を、わかりや
すくする表し方に折れ線グ
ラフがあることを知る。
・折れ線グラフの読み方を知
り、東京の折れ線グラフを読
み取る。
教えて考えさせる授業
・変化の様子を表すときは、折
れ線グラフを用いることを
理解する。
・折れ線グラフの読み方を理解
する。
教えて考えさせる授業
1
関変化の様子を表すには折れ
線グラフがよいことを知
り、その特徴を調べようと
している。
技折れ線グラフを読むことが
できる。
考変化の様子を線の傾きに着
目して考え、その特徴を読
み取っている。
知折れ線グラフでは、線の傾き
具合で変わり方がわかるこ
とを理解している。
技変化の様子を折れ線グラフ
に表すことができる。
知折れ線グラフのかき方を理
解している。
考重ねて表した二つの折れ線
のよさに気付いている。
考資料に応じた適切な目盛り
の省き方を考えている。
知折れ線グラフでは、波線を用
いて目盛りの途中を省き、
1目盛りの大きさを変える
と変化の様子が見やすくな
ることを理解している。
・棒グラフと折れ線グラフが重
なったグラフの読み方を理
解し、グラフの特徴や傾向を
読み取ることができる。
教えて考えさせる授業
5
・縦軸が何を表しているか知
り、トマトの量と1kgの値
段の変化を表したグラフを
読み取る。
・グラフを見て気付いたことを
話し合う。
考棒グラフと折れ線グラフが
重なったグラフを読み取
り、説明している。
知棒グラフと折れ線グラフが
重なったグラフの読み方を
理解している。
(2)まとめ(P84)
1
・学習内容の定着を確認し、理
解を確実にする。
・「しあげのもんだい」に取り
組む。
知基本的な学習内容を身につ
けている。
4
本時の学習
(1)本時の目標
○資料をもとに変化の様子を折れ線グラフに表すことができる。(技能)
(2)具体の評価規準
おおむね満足できる状況(B)
折れ線グラフのかき方を理解し、資
料をもとに変化の様子を適切な一目
盛りの大きさを考え、折れ線グラフ
を正しくかいている。
Cと判断される児童への手立て
個別指導において、目盛りを□で表
しているグラフ用紙を見せながら助
言したり、目盛りを言わせながら点
を打たせたりすることで、目盛りの
つけ方や点の打ち方について理解さ
せる。
Aと判断される状況
変化の様子を適切な一目盛りの大
きさやグラフ全体の大きさを考え
て折れ線グラフに表すとともに、重
ねて表した二つの折れ線グラフの
よさに気付いている。
(3)先行学習(予習)
○ 教科書80ページの折れ線グラフのかき方を読み、意味がわからないところにアンダーラインを引いてくる。
(4)本時の展開
過 程
学 習 活 動
教 教 1 前時までの学習を振り返る。
え え
る る
15
分
指導上の留意点
○シドニーの表を提示し、表だけでは気温
の変化を読み取りにくいことを確認させ
ることで、気温の変わり方をわかりやす
くするには、折れ線グラフに表すことが
必要だという意識を持たせる。
備 考
シドニーの表
1年間の気温の変わり方(シドニー)
月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
気温(度)
22
22
21
18
15
13
12
13
15
18
19
21
2 本時の学習問題を確認する。
○問題を提示し、読ませることで問題を確
認させる。
問題文
シドニーの1年間の気温の変わり方を、折れ線グラフに表してみましょう。
○めあてを板書し、読ませることでめあて
の意識化を図る。
3 本時のめあてを知る。
折れ線グラフを正しくかこう。
4 折れ線グラフのかき方を知り、折れ
線グラフに表す。
○かき方を確認しながら「シドニーの1年
間の気温の変わり方」を教師と一緒に教
科書 81 ページのグラフ用紙を用いて折
れ線グラフに表す。
○予習で教科書の「折れ線グラフのかき方」
を読んでいるので、同じ言葉を使って説
明し、かき方を文カードとして提示する。
その際は、次のことに留意する。
①横のじくに「月」をとり、同じ間を
あけて書く。単位も書く。
※横軸の太線を数えてから、
「月」のとり
-2-
拡大グラフ用
紙
教科書
「かき方」の
文カード
方を決める。
※意図的に間違ったかき方を示すこと
で、児童とやりとりをしながら正しい
かき方を確認する。
②たてのじくに「気温」をとり、いち
ばん高い気温が表せるようにめもり
のつけ方を考える。単位も書く。
※表で一番高い気温を確認する。そして、
縦軸の目盛りを数え、その結果、一目
盛りが1度になり、太い線は5度ずつ
あがることを確認する。
③それぞれの月の気温を表すところに
点をうち、点を直線でつなぐ。
※点を打つ際は、表で「月」と「気温」
を確認してから「○月は○度なので、
5・10・15・・・」 と指で示しな
がら数えて点を打つ。
※点は1月から3月までは、一緒に打ち、
4月からは、各自で打つ。
※各自で点を打つ際は、
「○月は○度なの
で、5・10・15・・・」と言わせ
る。
※直線は、定規を用いて引かせる。
④表題を書く。
※何の折れ線グラフかを表で確認する。
○グラフをかけたことを賞賛し、折れ線グ
ラフに表すと気温の変化がわかりやすい
ということを確認させる。
理
解
の
確
認
7
分
5 東京の4月から7月までの気温の変
化を折れ線グラフに表す。
○東京の気温の変化を折れ線グラフに表さ
せることで、児童の理解度を確認する。
ワークシート
(表)
東京の4月から7月までの気温の変わり方を、折れ線グラフに表してみましょう。
4月から7月までの気温の変わり方(東京)
月
4
5
6
7
気温(度)
14
18
21
25
○机間指導中は、支援が必要な児童を中心
に次の指導を行う。
・目盛りに□がかかれているグラフ用紙
を見せたり、それぞれの月の気温を「○
月は○度なので、5・10・15・・・」
と言わせたりしながら打たせる。
○隣の児童同士でワークシートを交換し、
折れ線グラフが正しくかけているか確認
し合わせる。その際は、かき方の順序に
したがって確認するよう指示する。
6 折れ線グラフを確認する。
○代表児童に順序にしたがって説明をさ 実物投影機
せ、東京の折れ線グラフを確認させる。
その際、必要に応じて補足説明を加える。
○点の打ち方を工夫した児童に工夫を紹介
させ賞賛することで、折れ線グラフをか
く意欲を高めさせる。
7 理解できたかを自己評価する。
○自己評価をさせ、習得状況を把握する。
○・・かくことができた。
△・・まだかくことができない。
-3-
考
え
さ
せ
る
理
解
の
深
化
20
分
8 理解を深める問題を解く。
○有川の1年間の気温の変化を折れ線グラ
フに表すことで、折れ線グラフのかき方
の習熟を図る。
○問題を提示する。
有川の1年間の気温の変わり方を、折れ線グラフに表してみましょう。
1年間の気温の変わり方(有川)
月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
気温(度)
7
8
11
15
19
23
26
27
23
18
15
10
(チャレンジ問題)
上のグラフ用紙に、シドニーの1年間
の気温の変わり方を、折れ線グラフに
表しましょう。
定
着
の
診
断
3
分
ワークシート
(裏)
問題文
有川の表
○机間指導中は、理解確認での様子をもと
に、支援が必要な児童を中心に次の指導
を行う。
・目盛りに□がかかれているグラフ用紙
を見せたり、それぞれの月の気温を「○
月は○度なので、5・10・15・・・」
と言わせたりしながら打たせる。
○有川の折れ線グラフをかけた児童には、
チャレンジ問題に取り組ませる。
○隣の児童同士でワークシートを交換し、
折れ線グラフが正しくかけているか確認
し合わせる。その際は、かき方の順序に
したがって確認するよう指示する。
9 全体で確認する。
○代表児童の説明をもとに有川の折れ線グ
ラフを確認させる。
実物投影機
10 全体で二つの折れ線グラフを見てわ
かったことや気付きを話し合う。
○同じグラフ用紙に有川とシドニーの折れ
線グラフが重なっているグラフを提示
し、グループでわかったことや気付きを
話し合わせる。
○二つの気温の変化の特徴がわかりやすい
という折れ線グラフのよさに気付かせ
る。
実物投影機
有川とシドニ
ーの折れ線グ
ラフ
11 本時の学習を振り返る。
○習得したことを確認するために、次のこ
とを記述させる。
・自己評価
○・・かくことができた。
△・・まだかくことができない。
①どんなことを折れ線グラフに表したい
ですか。
②わかったことわからなかったこと
(5)復習
○教科書81ページに東京の気温の変化の折れ線グラフをかく。
○ドリルの復習問題を解く。
-4-