第 4 回居住環境デザイン 第 4 章「建築表記の射程」 敷地の調査 1 、 他 人 と の 対 話 2 、 自 身 と の 対 話 地中の棲処 /2010 ロンシャンの教会 /1955 末光弘和+末光陽子 / 株式会社 SUEP ル・コルビュジエ 立体測量図−地中の熱を利用できないかと、3 次元測量により、 地形を正確に把握する 内観 外観 土壌の調査−ボーリング調査の際に採取。これによって 建物を支持するために掘らなければならない深さを決定した 模型でのスタディ スタディ案①−地上案 スタディ案③−半地下案 部屋のつながり方と気流の関係をスタディ ① 最終案 配置図 ② ③ ④ スタディ案②−登り窯案 ア プ ロー チに対峙して建つ湾曲した重厚な 壁 が 黒 く 塗 り つ ぶ さ れ て い る 。 陽 光 を 受 け て 白く 輝 き 、 さ ら には 陽光の射す向きに密接な関係があ る こ と を 強 調 し て い る 。 スタディ案③にて検討する 住吉の長屋 /1976 安藤忠雄 内観(1 階屋内) 内観(1 階中庭) 隣家 縦列は同じプランニングで、各列上から風速は 1.0m/s、1.4m/s、2.2m/s、3.0m/s 最も建物内にまんべんなく風が通る案を最終案とした。 敷地解析 住吉の長屋 屋内 中庭 気流を設計するためのシュミレーション準備 屋内 実際にどのような結果が出るのかをあらかじめ予測する。 建物の解析 隣家 1 階平面図 平面構成 床 に 貼られた石の目地が 3 つの間にまたが っ て 表 記 さ れ て お り 、 分 割 さ れ た 3 つ の 間 が それ ぞ れ 同 等 に 扱われている。また、隣家の平面までも が 表 記 さ れ て い る こ と か ら 、 設 計 者 が 内 と 外 の 関 係 を 強 く 意識していることが読み取れる。 風の解析を行い、敷地との整合性を確認する。半地下の住宅は南斜面を上がってくる風を捉え、 室内に涼しい風を生み出す。 南風を取り入れ、建物で冷却して涼風に変え る。風の温度は 2 度前後下がり、良好な環境 形成に寄与させる。 2 、 自 身 と の 対 話 建設地の検討 フィルミニの教会堂 /1964 フィルミニの礼拝堂の制作過程は携帯的に見れば建築的ヴォリュームの削減 ル・コルビュジエ の過程である。最初の建築的ヴォリュームは最終的には教会堂内部の演壇の 敷地の景観描写 教会堂素描① 廃止とそれに伴う鐘楼、外部階段の削除、斜路の縮小化によって大幅に単純 化され、教会堂の高さも段階的に逓減されていく。 建設予定地周辺の集合住宅との関連で 教会の位置を決めている 建築的景観描写 教会堂素描② 教会堂素描③ 斜路の修正 教会堂平面の修正 教会堂の光の素描の修正② 教会堂素描④ 建築的景観 建築的景観② 教会堂へ向かう主要動線の検討 教会堂の光の素描の修正① フィル ミ ニ の 教 会 堂は ロ ン シ ャ ン の 礼 拝 堂 、、 ラ ・ トゥーレットの 修道院 に 続 く 「 第 三の 」 宗 教 建 築 と 位 置 づ け た 。その制作の動機に ついて 、 完 成 間 近 の簡 素 な ラ ・ ト ゥ ー レ ッ ト の 付属の教会堂の建築 の現前 に 触 発 さ れ て、「 垂 直 」 の 建 築 を 欲 し た と い う。 建築的ボリュームとその周囲の 最終的な妥協案 断面図 S=1 /1 0 0 0 断面図 S=1 /1 0 0 0 平面図 S=1 /1 0 0 0 平面図 S=1 /1 0 0 0 西 側 フ ァ サ ー ド の 採 光 砲 の ディティール S=1/ 40 自然的景観要素のみ描かれている
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