2 1 川越親愛センター(平成 27 年度事業計画) 事業の設置目的 障害者総合支援法における障害者支援施設として、施設入所、生活介護、短期入所、日 中一時支援事業の適切な運営管理に努め、利用者の意向・適性・障害の特性を尊重した個 別支援計画に基づき、自立した日常生活・社会生活を営むことができるよう必要な福祉サ ービスを提供することを目的とする。 2 経営方針 (1) 施設入所支援事業として、主に夜間帯の日常生活全般(食事・入浴・排泄・余暇・健 康管理等)に亘る必要な支援を適切に行う。 利用者の意思及び人格を尊重し、常に利用者の立場に立ち、地域や家族との結びつきを重 視した支援を提供する。そのためには、情報伝達や説明を密にして、利用者、家族、地域か ら信頼を得られる施設を目指す。定員は 40 名とする。 (2) 生活介護事業として、軽作業を中心にした生産活動の他に、運動や余暇活動、創作活 動等のサービスを提供する。利用者の意向を尊重し総合的かつ効果的なサービスが提供 されるよう創意工夫をする。定員は 60 名とする。 (3) 短期入所事業・日中一時支援事業として在宅の利用者を対象とした短期的な支援サー ビスの提供を行う。地域におけるセーフティネットとしての役割を意識し、利用者や家 族が安心してサービスを受けられるよう、サービスの質の向上を目指す。宿泊定員は 3 名とする。 3 事業経営の具体策 (1) 利用者支援 ア 個別支援計画に基づく支援 サービス管理責任者を中心としたサービス提供体制のもとに利用者主体の意思決定 支援を軸とした個別支援計画の作成と実施に取り組む。また、本人やご家族との面談 の中で 3 か月ごとの見直しを行い、適切な援助支援を行う。特に利用者の思いや希望 に配慮しながら、個人や少人数単位の個別支援を実施する。 身辺自立、作業訓練、余暇活動、社会参加、自立訓練、健康管理、問題対応等利用 者の生活全般の目標に向けた支援プログラムを実施する他、処遇困難事例にはケース 会議を行い対応する。 イ 自己選択・自己決定による選択 各種の作業設定やクラブ等の余暇活動を充実させるとともに、利用者自治会を始め、 できるだけ多くの機会をとらえ利用者に情報を提供し、自己選択、自己決定のできる 環境づくりに努める。 ウ 軽作業を中心とした日課 日中活動として、就労班(石井園芸)、室内班(分別、内職、自主製品)、アルミ缶 班、食品加工班(ジャム、クッキー)を継続する。軽作業への参加により、利用者の 生活にメリハリをつけることによって健康維持を図る他、生きがいや充足感が得られ 1 る日課を提供する。 エ 余暇支援の充実 クラブ活動、年間行事等で、社会参加の機会を増やし、利用者の要望に応えながら 余暇活動を通じて生活の楽しみを広げる。余暇班(創作、散歩、音楽)は、外部のボ ランティアの協力も得ながら継続して行う。 オ 個別支援の実施 個々の利用者の望む人生や暮らし方を反映したサービス利用計画内容の実施に向け 新たな取組みを模索し展開する。具体的には利用者の希望に沿った活動(外出、買物、 趣味、社会参加等)や、健康維持活動(プール、散歩、リハビリ等)等の個別支援を 実施していく。 カ 自立生活訓練班の取組み 地域生活への移行も含め、生活全般にわたる自立度を高めていく自立訓練は継続す る。 (2)地域社会との共生 ア 短期入所事業・日中一時支援事業の受入れを積極的に行う。 イ 関係機関との連携調整を図る。 ウ ボランティアや実習生、社会体験事業、見学者を受け入れ、障害者の理解と後進の 育成を目指す。 エ 地域の中で、近隣の理解・協力が得られるよう働きかけると共に、施設行事に招待 し交流を図る。 (3)施設管理、効率的な施設経営 ア 衛生的で安全な施設環境に努める。 イ 業務の効率化・省力化に努める。 (4)職員研修 ア 採用時研修、継続研修(年 2 回以上)を実施する。 イ OJT による新任職員の指導育成を行う。 ウ 施設内外研修、専門分野研修への積極的な研修参加により、専門性を高める。 エ 介護福祉士などの専門資格取得を奨励し、職員の資質向上を目指す。 オ 高齢者、重度者への支援技術の習得に努める。 カ 職員間の情報の共有化と共通意識のもとで、安定したサービスを提供する。 キ 労働環境の改善、円滑なコミュニケーション、職員の心身の健康管理に努め、働き やすい職場環境づくりに努める。 ク 親愛会の法令遵守マニュアルでの福祉事業者としての行動規範に沿った業務を遂行 する。 ケ 基本方針は、 「笑顔と誠実な対応」「気配り目配り安全管理」「報告連絡相談の徹底」 とする。 (5)災害防止、危機管理 ア 防災計画の策定・避難訓練等の実施(防火管理委員会) イ 安全運転計画の策定・実施(安全運転管理委員会) ウ リスクマネジメントの強化(リスク委員会) 2 エ 虐待防止体制と意識の向上(虐待防止委員会) オ 苦情受付と適切な対応(苦情解決のための仕組み) カ 事故防止、感染予防対策の徹底 (6)その他 ア 公開性 ホームページへの情報掲載 事業所見学の積極的受け入れ 事業報告等の開示 イ 方針の周知徹底 朝夕の引継、職員会議、支援会議、部署会議、連絡会議、運営サービス会議、各委 員会、経営会議、内部研修等で方針の周知徹底を図る。 ウ 継続的改善 「業務改善提案書」「ひやりはっと報告書」 「事故報告書」等の検証を行い、危機管理 意識を共有し、リスクの軽減を図る。 エ 個人情報の保護 個人情報保護規程、その他関係法令に基づき、利用者の個人情報の保護を図る。 4 重点目標 (1)利用者支援 ア 高齢者、重度者、活動的利用者それぞれに適した作業や余暇などの日課を設定し、 活動内容の充実を図る。 イ 健康管理、維持増進、老化予防の日課と余暇支援の取り組みを増やす。高齢化に伴 う、身体機能低下(歩行、認知機能低下)に配慮した支援を行う。 ウ 利用者支援については、担当職員ばかりではなく、複数職員で対応できるようにグ ループ担当とし支援を行う。 (2)地域社会との共生 ア 実習生やボランティア、短期入所事業・日中一時支援事業の受入れを積極的に行い、 関係機関との連携調整を図る。 (3)施設管理、効率的な施設経営 ア 利用者にとって安全で衛生的な施設環境を提供すると共に業務の効率化を図る。 (4)職員研修 ア 新任職員が多いため、OJT 等による指導育成をグループで行う。 イ 利用者のサービスの維持向上に努める為、各種研修に積極的に職員を派遣し必要と される支援技術や専門知識の習得に努める。 ウ 職員間の共通意識のもとでチーム目標を明確にし、安定したサービスを提供する。 エ 人権擁護、虐待防止の意識の徹底を図る。 (5)災害防止、危機管理 ア 防災備品の整備と消防計画に基づいた防災訓練を実施するとともに、リスクマネジ メントと虐待防止体制を強化する。 3
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