vol.34(2015春)

ちくし
福岡大学筑紫病院ニュース
第16回糖尿病および合併症予防のための講演会
2014年11月16日(日)当院3階ガーデンホールにて開催。
日本糖尿病協会福岡県支部が主催する標記講演会が開催され、ボランティアスタッフを含め
170名の参加がありました。
12:00から健康相談、糖尿病に関する展示や身体測定などを行い、14:00からの講演会では、
福岡大学 内分泌・糖尿病内科 田邉真紀人先生から生活習慣病とメタボリックシンドロームにつ
いての基本的な考え方、中村学園大学 栄養科学部 大部正代先生に食事療法に関して、福岡大学病
院 健康科学科 松田拓朗先生に運動療法に関してお話しいただきました。
多数準備していた療養指導に関する資料も料理レシピ集などは品切れとなるほど好評でした。
福岡大学筑紫病 院 の 基 本 理 念
あ た た か い医療
(私たちは、心の通う医療を実践しています)
2015.春
vol.34
私たちは地域に密着した
救急医療を目指すとともに、
大学病院として質の高い医療と情報を提供し、
地域の皆様に安心と信頼を持っていただけるよう
努めています。
その基本は「人間性に立脚した医療」、
その繋がりを大切に、
患者さん本位の“あたたかい医療”を
実践しています。
第 回 第 回
開催時間:14:00∼15:00(第1回目は14:00∼15:30)
会 場:福岡大学筑紫病院 3階ガーデンホール
1
6/20
(土)
(火)
2 8/18
☆福岡大学病院との合同開催
入場無料
どなたでも 事前申込不要
参加できます
田 中 俊 裕
筑紫病院がん化学療法認定看護師
がんセミナー(第1回)
☆今回、
紙面でご紹介した
がんセミナー
(第1回目は14:00∼15:30)
日 時:平成27年6月20日
(土)
会 場:福岡大学筑紫病院3階 ガーデンホール
テーマ:抗がん剤治療について 講 師: 福岡大学病院腫瘍血液感染症内科 田 中 俊 裕
筑紫病院がん化学療法認定看護師 藤 原 さおり
福岡大学病院腫瘍血液感染症内科
抗がん剤治療について
胃がん診断・治療の最前線
福岡大学病院・筑紫病院共催
出張
2015年 いきいき健康セミナー(年5回予定)
福岡大学筑紫病院は地域医療支援病院です
内視鏡部紹介
藤 原 さおり
☆福岡大学病院は厚生労働省指定のがん診療連携拠点病院であり
福岡大学筑紫病院はグループ指定病院です
筑紫病院内視鏡部 教授
八 尾 建 史
問い合わせ先:福岡大学筑紫病院 地域医療支援センター (がん相談支援センター) 担当:黒田 大畑 川浪
〒818-8502 福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号 TEL 092-921-1011
(内線 1150)
至福岡
至福岡
線
号
3
道
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車道
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水
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交通のご案内
九州
放 射 線 科○
耳 鼻いんこう 科 ○
眼
科○
泌 尿 器 科 皮膚科︵午後のみ︶
脳神経外科 ○
整 形 外 科○
外
科○
小 児 科○
消化器内科 ○
呼吸器内科 ○
内分泌・糖尿病内科○
循環器内科 ○
月
診療日のご案内
●朝倉街道
バス停
西鉄
朝倉街道駅
武蔵
交差点
至甘木・日田
県道 31 号線
筑紫野 IC
JR
天拝山駅
(図1)後列中央が 八尾 建史 教授(平成27年4月1日付で内視鏡部教授に就任)
A
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木
俗明院
交差点
至鳥栖・久留米
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土
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金
外来用駐車場
A :160 台
J R・西鉄電車ご利用の場合
西鉄大牟田線「朝倉街道駅」下車・・・・・徒歩5分
J R鹿児島本線「 天 拝 山 駅 」下車・
・
・
・
・
・ 徒歩3分
[受付時間]
〈平日〉8:40∼11:00 〈土曜〉8:40∼10:30
※皮膚科〈火・木曜〉
13:00∼15:00のみ受付(5 /1より診療日変更)
[休診日]
日曜日・祝祭日 年末・年始(12月29日∼1月3日) お盆(8月15日)
[面会時間]
〈平日・土曜日〉13:00∼20:00 〈日曜日・祝祭日〉11:00∼20:00
地域医療支援病院
福岡大学筑紫病院
Fukuoka University Chikushi Hospital
自家用車ご利用の場合
九州自動車道「筑紫野IC」より・・・・・・・車で5分
県道31号線
「鳥栖筑紫野道路」
武蔵交差点より・
・
・
・
・
・車で4分
※時間帯により、
交通混雑が予想されますので、
ご利用
時間は目安としてください。
※なるべくJR、
西鉄電車などの公共交通機関をご利用
ください。
〒818-8502福岡県筑紫野市俗明院一丁目1番1号
Tel.092-921-1011
(代) Fax.092-928-3890
http://www.fuk uok a-u.ac.jp/chik ushi/
内視鏡部は、主に胃腸病の患者さんに対して、内視鏡という管状のビデオカメラを患者さん
の体に入れて、病気の診断や治療を行う病院の一部門です。
平成25年5月に新しい福岡大学筑紫病院が開院し、患者さんに必要な内視鏡医療が充分なス
ペースにおいてできるようになりました。
内視鏡部では、医師・看護師・臨床工学技士・臨床検査技師・看護助手・事務職員が働いていま
す(図1)。全員の集合写真を載せたいところですが、残念ですが職員数が多く一同に会すること
ができません。現在、内視鏡部教授 八尾建史(日本消化器内視鏡指導医)を筆頭に、6人の日本消
化器内視鏡指導医、5人の日本消化器内視鏡専門医、24人の医師が勤務し、5名の看護師、2名の
臨床工学技士、1名の臨床検査技師、3名の看護助手、1名の事務職員が勤務し、日々の高度な内
視鏡医療を確実に患者さんに提供できるように日々がんばっています。
中面につづく
発行:平成27年5月1日 福岡大学筑紫病院ニュース事務局
私たちは、心の通う医療を実践しています。
F U KU OKA U N I V E R SI TY C H I KU SH I HO S P ITAL NEWS
内 視 鏡 部 の 紹 介
内視鏡部は、1階の正面玄関を入ってすぐ左手に入り口があります(図2)。入り口の自動ドアを通り抜け
ると受付と中待合があります。受付を済ますと検査の順番が決まり、内視鏡検査の準備室に案内され、準備
(前処置と言います)が終わったら、検査室で検査を受けて頂きます。内視鏡部には、大腸の検査を受ける
患者さんのために、下剤を飲む専用の部屋と専用のトイレが5つ用意してあり、安心して大腸内視鏡の準
備をすることができます。鎮静剤(軽い麻酔の薬)を注射した後、目が覚めるまで、休息できるリカバリー
室にリクライニング式のソファーを5つ設置しており、静かな環境のなかで検査後に十分に休憩すること
ができます(図3)。また、検査後に異常がないかを監視するために、休息中の患者さんはビデオカメラによ
る患者さんの様子と酸素飽和度、脈拍などの生体情報を隣のモニター室(図4)から常に監視しています。
内視鏡システム(図5)は、ビデオカメラが先端についた細い管状の内視鏡とビデオカメラの信号を処理
し、モニターに表示するコンピューターから成り立っています。処理された信号は、ハイビジョンモニター
に映し出され、それを見ながら、医師が内視鏡を操作し、診断や治療を行います。
私達の内視鏡部の特徴は、顕微鏡のレベルまで拡大が可能である拡大内視鏡と、癌を見つけ出すために
有用な特殊な光を投射する技術(狭帯域光観察NBI)をほぼすべての内視鏡検査に用いています。この最新
の狭帯域光観察と拡大内視鏡とを用いれば、今までの内視鏡で診断できなかった小さく、平べったいごく
早期の癌も診断できます(図6)。この診断法は当院の内視鏡部教授である八尾により世界に先駆けて発明
され、早期胃癌の診断に役に立つことが証明されました。現在この方法は、世界中に広く普及し患者さんの
診療に応用されています。そして、当院の内視鏡部は拡大内視鏡の技術が最も得意であることは、他の医師
も知っていますので、他の病院では、診断が難しい早期癌の患者さんの紹介がたくさんあり、当院内視鏡部
に検査を受けに来院されます。
内視鏡検査室の設備について説明します。写真に示しますように、内視鏡システムとハイビジョン内視
鏡モニターを天井からつり下げています。従って、配線や配管が一本も天井・壁・床下から出ていません
(図7,8)。これらの装置は目的により自由に動かせることはもちろん、コードの断線などの危険性もなく、
安全面でも最新の機能を持っている内視鏡検査室です。これらの7室の内視鏡検査室の情報(監視カメラ、
内視鏡画像、患者さんの生体情報)はすべて、中央のモニター室に送られ、モニター室で常に内視鏡室の状
況をリアルタイムに管理できるように設計しています(図4)。
私達の内視鏡部の診療内容は、胃腸に対する内視鏡でできることは、すべて行っています。たとえば、食
道癌・早期胃癌・大腸癌の診断,早期の癌について内視鏡を用いて切除する内視鏡手術を数多く行っていま
す。他の医療機関では診断ができない小腸の病気に対しても、小腸カプセル内視鏡を用い診断を行い、異常
があった時には、ダブルバルーン小腸内視鏡により、体の最も深い腸である小腸に対しても内視鏡治療が
できるようになりました。さらに深いところにある胆嚢や膵臓などの病気についても、内視鏡から超音波
を出す装置を使って診断し、治療しています。内視鏡で手術したあとは、後遺症が少なく、患者さんの体に
優しく、ひいては心に優しい治療です。
医療スタッフも笑顔で、患者さんに優しく、高度な医療を提供したいと願っています。筑紫病院内視鏡部
を通じて医療に貢献できるよう毎日、沢山のスタッフが、筑紫病院内視鏡部を受診される患者さんのため
に一生懸命働いています。胃腸科の内視鏡であればなんでもご相談に応じます。外来は消化器内科が担当
しています。よろしくお願いします。
図5. 内視鏡システム
図3. リカバリー(回復)室
通常内視鏡
非癌(2mm)
癌(2mm)
図7. 内視鏡検査室(天井つりさげ式)
NBI併用
拡大内視鏡
図2. 内視鏡部のレイアウト
図4. モニター室
微小血管像・規則的 微小血管像・不規則
図6. 拡大内視鏡による早期胃癌診断
図8. 内視鏡検査風景