学校だより5月22日号

山形市立第三小学校
学校だより(第2号)
平成27年5月22日(金)
児童数414名
私は週末になると、時々買い物に行きます。知らず知らずのうちに、財布の小銭
入れが満杯になっていることがあり、ズボンのポケットに財布をしまう時にかさば
ってしまいます。ですから、スーパーのレジでは、できるだけ小銭を出そうとする
のですが、混んでいる時、小銭を探してもたもたしていると、後ろに並んでいる人
の冷たい視線を感じることがあります。
そこで、スムーズに支払いができるように、レジに並んでいる時に、とりあえず
財布の中の1円玉と5円玉を確認しておいて、合計金額を言われたら、まずは一の
位を支払い、その後、残りの十の位や、百の位を確認し、最後に千円札で調整する
ようにします。また、「お会計は、1320円になります。」と、言われたら、小銭
がちょうどない場合でも、安易に2000円を出して、680円のおつりをもらう
のではなく、小銭で20円以上あったら、2020円出して、700円のおつりを
もらうことにしています。
4月21日(火)に「全国学力・学習状況調査」が実施され、全国の6年生が様
々な問題に挑戦しました。一昨年の「算数B(活用)」問題に、上のことと似たよ
うなおもしろい問題がありました。
たかしさんは買い物に行きました。品物の代金は630円でした。
たかしさんは、おつりの硬貨の枚数を少なくするために、お金の出し方を工
夫して、1000円札に30円加えて出そうとしました。すると、お姉さんが、
「1030円に、あと100円加えたら、おつりの硬貨がもっと少なくなるよ。」
と言いました。
たかしさんの出し方
代金
お姉さんの出し方
1000円
10
10
630円
10
1000円
100
10
10
10
たかしさんとお姉さんの出し方では、お姉さんのほうがおつりの硬貨の枚数
が少なくなると考えられます。
お姉さんの出し方のほうが少なくなると考えられるわけを、2人のおつりの
硬貨の種類と枚数を比べて、言葉と数を使って書きましょう。
日常の生活の中で、6年生の子にとって、買い物をするということはそう頻繁に
はないと思います。ましてや上の問題のように、おつりを考え1000円に30円
を加えて支払うということはあまりないのではないかと思います。
この問題は、硬貨の種類と枚数を比較し、一方の支払いの方が、おつりの枚数が
少なくなる理由を、数と言葉を用いて記述できるかどうかをみるものであります。
たかし君
お姉さん
1030-630=400
1130-630=500
100円玉が4枚
500円玉が1枚
さて正答率を見てみると、全国が35.4%、山形県が27.3%と低くなって
います。今、山形県では、小学校の算数の活用する力を育てていくことを最大の課
題にしています。 活用する力をつけていくためにも、授業の中で、問題を読み取
らせ、自分の考えを図や数字、言葉を使って、相手に伝わるように表現させていく
ことが大切になってきます。
(校長 佐藤 博行)