セーフカーガイド 法規制及び市場動向

セーフカーガイド
法規制及び市場動向
米国上院議員が政府および自動車メーカー
の車両セキュリティおよびデータプライバ
シー強化を目的とした SPY Car 法案を提出
SPY Car Act が成立した場合、米国運輸省の高速道路
交通安全局(NHTSA) および連邦取引委員会(FTC)
では 車両のセキュリティとデータ保護基準の策定を
行う必要があります。今回提出された同法案では
NHTSA が設定しているセキュリティとプライバシー
保護に関する基準に対して、ドライバー自身が車両の
セキュリティとプライバシー保護レベルを知ることの
できる評価基準「Cyber Dashboard」の設定も求めて
います。また今後、全ての新車両にその評価情報をラ
ベルに表記し消費者に分かりやすく提示することを求
めています。
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上院通商・科学・交通委員会のメンバーでもある
Markey 氏と Bluementhal 氏は、ここ数年に渡り自動
車メーカー各社へサイバーセキュリティ対策に関する
ロビー活動を積極的に行っています。両議員は、以前
自動車メーカーに送付したサイバーアタックやハッキ
ング対策についての質問状に対する回答を要請する書
簡を回答のない 18 社に送ったことも明かしました。
国会議員とDOT(アメリカ合衆国運輸省)からの強い
要請もあり、自動車メーカー各社ではサイバーアタッ
クやその対策に関する情報を共有するセキュリティ情
報 共有組織(ISAC)を有志で立ち上げています。
しかしこれだけでは最近報告されている Chrysler や
GM などの車載システムに対する「コネクテッドカー
ハッキング」への、明らかな対策を求めている議員が
納得することはないと思われます。
ミシガン州、ネバダ州、ニュージャージー州、テ
キサス州の無人走行車に関する法規制の最新情報
GM と Cisco が 5.9GHz 帯での V2X と WiFi 間の
電波障害テストを実施予定
米国下院が V2V 通信の公聴会を実施
速度制限装置および衝突回避システムの装備を
義務付けるトラック安全法案が発表
自動車メーカーと規制当局がサイバーセキュリ
ティ対策を強化
ロシア
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ERA GLONASS 認定プロセスの問題により、導入
が遅延
オーストラレーシア
プライバシー保護に関し NHTSA に求められているも
の:
 走行データの収集、送信および利用の透明性の強化
 ユーザーはナビゲーションなどの機能のアクセス権
を失うことなく、データ共有の選択を行うことがで
きること
 ドライバー本人の承諾がない限り、走行データは広
告材料にはされないこと
トラックメーカーは AEB および LDW 搭載準備が
整ったと表明
自動車メーカーはドライバー支援システムの搭載
によって保険請求金額が減少したことを発表
最新の EC プロジェクトが新たな車両タイプへの
eCall 普及を促進
英国政府が無人走行車の走行試験実施基準を発表
ドイツとフィンランドが V2X の開発を推進
米国
今回提案された FTC サイバーセキュリティ基準:
 ハッキングからの保護とテスト
 車両で保存中、送信中または車外におけるデータ保
護
 ハッキングの軽減、検知および報告
四半期ごとに更新
欧州
Hot Topics
米国上院議員の Edward Markey 氏と Richard
Blumenthal 氏は米政府および自動車メーカー各社に
自動車向けサイバーセキュリティ対策強化を求めてい
ます。近頃、高レベルな車両の「ハッキング」被害が
度々報道され市民の不安も高まっている中、両議員は
Security and Privacy in Your (SPY ) Car Act を提出しま
した。
2015 年 9 月版
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オーストラレーシアン NCAP が全ての新車への
AEB 標準搭載を要求
南オーストラリア州で無人走行車の試験走行が
実施予定
ニュージーランドが無人走行車のテストサイトと
しての売り込みを開始
シンガポール
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LTA が自動運転技術を使った公共交通車両の研究
提案を募集
ブラジル
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サンパウロ市が無人走行トラックの走行試験を
計画
グローバル
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グローバル NCAP 「Stop the Crash」キャンペー
ンを開始
SBD は世界各国の主要市場の動向を継続して調査しており、本書「セーフカーガイド
法規制及び市場動向」では上記のような最新の情報をより詳しくお伝えしています。
セーフカー ガイド 法規制及び市場動向
レポート番号: SAF535-153
更新日: 2015 年 9 月(四半期ごとに更新予定)
本書では、欧州、米国、ロシア、日本、中国などの地域における各政府による、
車載アクティブセーフティシステムの普及に影響を及ぼす政策、義務化などの
最新動向を掲載しています。
本書は四半期ごとの更新を予定しています。
本書は、車載アクティブセーフティ(予防安全)システムの普及に大きな影響を及ぼす可能性
のある政策、義務化法、インセンティブ、標準規格、周波数帯およびプロジェクトを市場・
国別に分析したものです。本書ではこれらのイニシアティブの影響を分析し、自動車メーカー
およびサプライヤーに対して戦略の見直しに役立つ推奨事項を紹介しています。
本書では下記の項目に関する政策および法案の詳細な情報を掲載しています。
政府及び市場の
取り組み
市場 / 国
政策
米国
義務化
欧州
インセンティブ
ロシア
単独 ADAS システム
センサフュージョン
ADAS システム
V2X / V2X
協調システム
標準規格
日本
周波数
グローバル
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