別添1 仕事と介護の両立支援策導入マニュアル作成事業 仕様書 1 事業名 仕事と介護の両立支援策導入マニュアル作成事業 2 目的 国の調査によれば、全国で介護をしながら働く人は約 291 万人(全有業者に占める割 合は 4.5%)で、その 6 割弱(約 167 万人)を働き盛りの 40 代・50 代が占めており、ま た、介護・看護で離職する方は、年間約 10 万人に達しています。 平成 37 年(2025 年)には団塊の世代が 75 歳以上の後期高齢者となり、介護等を要す る高齢者の急増が想定されることから、企業において中核を担う人材(管理職等)の離 職が懸念されています。 そこで、県では、平成 27 年度に仕事と介護の両立支援等に関する現状や課題等につい て把握するため、県内企業を対象に実態調査を行いました。 その結果、9 割を超える企業が仕事と介護の両立の必要性について共感し、4 割強の企 業で過去 3 年間に介護を理由とした退職者の発生など何らかの人事・労務上の対応をし たとする一方で、従業員の介護の状況を把握できている企業は半数に満たない状況で、 両立支援に向けた具体的な取組もあまり進んでいないのが現状です。 こうしたことから、企業における両立支援の取組を促進して離職を防止するため、介 護をしながら働き続けられる職場環境の整備について企業向けの手引書を作成する「仕 事と介護の両立支援策導入マニュアル作成事業」を実施します。 3 事業の内容及び実施方法 内容及び実施方法については以下のとおりとする。 (1) 「仕事と介護の両立支援策導入マニュアル」作成のための研究会の設置及び運営 ・ 有識者等で構成する「仕事と介護の両立支援研究会」を設置及び運営するこ と。 ・ 研究会は、有識者、民間企業の人事・労務担当者、介護支援専門員等、職場 の仕事と介護の両立支援制度やその利用の実態、介護保険制度・サービス等に 関する知見を有する者で構成すること。 ・ 研究会は、5 回程度開催すること。 ・ 研究会では、企業向けに作成する「仕事と介護の両立支援策導入マニュアル」 の内容について検討すること。 (2)「仕事と介護の両立支援策導入マニュアル」の作成・印刷 ・ 企業が仕事と介護の両立支援策を導入するためのマニュアル(介護を取り巻 く環境や実態、育児・介護休業法の内容、介護保険制度・サービスの内容、両立 支援策とその導入に向けた手法等(職場の両立支援制度や制度を利用しやすい職 場づくり、従業員のニーズ把握や従業員への情報提供の手法など)、取組事例)を (1)の研究会による検討結果を踏まえて作成する。 ※ 事業実施に当たっては、平成 27 年度に県が実施した、「仕事と介護の両立支援 等実態調査」の結果を参考にすること。 1 4 事業のスケジュール(予定) 平成 28 年 4 月中旬 契約 平成 28 年 5 月以降 研究会の開催 平成 29 年 1 月 マニュアル作成・印刷 2月 事業委託完了 5 納入成果物 (1)仕事と介護の両立支援策導入マニュアル ① 3,000部 ② 電子データ(ワードで作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及び PDFファイル)を記録したCD-R等1枚を提出すること。 (2)マニュアルの内容について説明するための資料(パワーポイント) 6 成果物提出場所 愛知県産業労働部労政局労働福祉課 7 その他 (1)この委託事業が完了した時には、事業完了届のほか、委託事業の実施内容を記した 実績報告書を作成の上、提出すること。 (2)本業務に係る実地監査等が行われる場合は協力すること。 (3)受託者は、事業完了後5年間、本委託事業に係る会計帳簿及び証拠書類を、県の求め に応じていつでも閲覧に供することができるよう保存しておかなければならない。 (4)事業の実施に関しては、提案された企画内容をベースに委託者と受託者が別途協議 して決定する。 (5)この仕様書に定めのない事項については、必要に応じて委託者と受託者とが協議し て決定する。 2
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