2016 年 3 月 16 日 全国パチンコ経営企業数及び店舗数に関する調査結果 2015 -店舗数の減少が続くものの、大規模店舗の出店は堅調- 【調査要綱】 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のパチンコホール経営企業・店舗の調査を実施した。 1.調査期間:2015 年 9 月~12 月 2.調査対象:全国のパチンコホール経営企業および全国のパチンコホール 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談・電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査等を併用 【調査結果サマリー】 2015 年 12 月末のパチンコホール経営企業数は 3,572 企業、店舗数は 10,993 店舗 2015 年 12 月末のパチンコホール経営企業数は 3,572 社であった。2014 年末から 2015 年末までの 一年間で 130 企業が減少しており、資本や経営者などで関連する企業グループでは 129 グループ減 少の 2,721 グループであった。また、パチンコホール経営企業 3,572 社が営業するパチンコ店舗数は 10,993 店舗であった。2014 年末時点から 299 店舗が減少し、経営企業数と同様に店舗数も減少が続 いている。 2015 年の新規出店数は 221 店舗 パチンコホール経営企業 3,572 社が、2015 年に新規出店した店舗数は 221 店舗に留まった。新規 出店数は微減または横這い状況にあり、出店地は引き続き大都市圏に偏っている。また、この数年は 遊技機台数が 1,000 台を超える大規模店舗の新規出店が堅調である。 2015 年 12 月末の遊技機台数は約 457 万台、遊技機台数も減少に転じる これまで、店舗数減少での遊技機台数減少分を新規出店・店舗リニューアルでの遊技機台数規模 の大型化が上回っていたことで、遊技機台数は増加が続いていた。しかし、2015 年は 2014 年比で 0.44%減と微減レベルであるものの、経営企業数、店舗数と同様に遊技機台数も減少に転じた。 遊技機種別ではパチンコ機が 2014 年から 29,518 台の減少、一方、パチスロ機は 9,301 台の増加で あった。2011 年から続いていたパチスロ機の増加が落ち着き、減少が続くパチンコ機の台数減を埋め 合わせることが出来なくなったことで、遊技機全体での台数は僅かに減少した。 資料体裁 資料名:「パチンコ経営企業総覧 2016(東日本版)・(西日本版)」 発刊日:2016 年 2 月 10 日 体裁 :A4 判 712 頁(東日本版) 770 頁(西日本版) 定価 :各 110,000 円(税別) 株式会社 矢野経済研究所 所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝 設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/ 本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/) ㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:[email protected] 本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。 本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。 Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd. 2016 年 3 月 16 日 【 調査結果の概要 】 1.パチンコホール経営企業数 2015 年末のパチンコホール経営企業数は 3,572 社であったが、過去 10 年以上にわたり、一貫して 企業数の減少が続いている。2008 年以降 2012 年までは比較的減少幅が小さくなっていたものの、 2013 年以降は再び 100 社以上の企業減少が進んでいる。2014 年末から 2015 年末では 130 企業が 減少しており、これは主に 1 店舗経営などの小規模なパチンコホール経営企業の撤退や倒産が原因 であり、この点は例年どおりと変わりない。 なお、資本、経営者などで関連する企業ごとに企業のグループ化を行うと、パチンコホール経営企 業は 2,721 のグループに集約できる。 図 1. パチンコ経営企業数の推移 (企業数) 東日本 3,000 4,017 2,008 2,009 2,500 2,000 西日本 (企業数) 全国 4,000 3,572 3,975 3,818 1,975 2,000 1,882 1,936 3,702 1,889 1,813 3,500 1,760 3,000 1,812 2,500 1,500 2,000 1,500 1,000 1,000 500 500 0 0 2011年12月 2012年12月 2013年12月 2014年12月 2015年12月 注 1:各年 12 月末現在の社数 矢野経済研究所調べ 2.パチンコホール経営企業の営業店舗数 2015 年末時点で、全国で営業しているパチンコ店は 10,993 店舗であった。この 5 年間では 847 店 舗が減少している。警察庁発表数値(営業許可証ベース)によると、1990 年代前半には約 18,000 店舗 程度が存在していたため、過去 20 年程度で約 7,000 店舗程度が姿を消している。 2010 年までの年間数百店舗の減少と比較すれば店舗数の増減は落ち着いているが、2013 年以降 は 3 年連続で 200 店舗以上の減少となり、2015 年は減少数が 300 店舗に迫る状況であった。 図 2. パチンコ店舗数の推移 (店舗数) 東日本 西日本 (店舗数) 全国 10,000 11,292 8,000 6,000 11,840 5,878 5,962 11,765 5,816 5,949 10,993 11,538 5,688 5,850 12,000 10,000 5,553 5,739 5,385 5,608 8,000 6,000 4,000 4,000 2,000 2,000 0 0 2011年12月 注 2:各年 12 月末現在の店舗数 2012年12月 2013年12月 2014年12月 2015年12月 矢野経済研究所調べ Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd. 2016 年 3 月 16 日 3.パチンコホール経営企業の保有する遊技機台数 2015 年末時点での遊技機台数は約 457 万台であり、2014 年比で 0.44%減と微減レベルであるもの の、経営企業数、店舗数と同様に遊技機台数も減少に転じた。 遊技機種別では、パチスロ機での増加傾向が続いている。2015 年のパチスロ機の設置台数は 2011 年比で 18.7%増であり、5 年間で約 26 万台が増加している。しかし、2014 年までと比較すればこの増 加傾向が落ち着いたことが分かる。一方、パチンコ機は減少傾向にあり、2011 年と比べて約 12 万台も 減少している。2015 年も引き続き「パチンコ減、パチスロ増」のトレンドが表れているが、パチスロ機の 増加が止まったと考えられることから、今後は遊技機全体の設置台数は顕著に減少に向かうものと考 える。 図 3. 遊技機台数の推移 (単位:台) パチンコ機 パチスロ機 遊技機合計 (単位:台) 5,000,000 5,000,000 4,433,470 4,000,000 3,031,573 4,498,691 4,587,150 2,980,430 2,970,987 3,000,000 2,000,000 1,527,704 1,401,897 1,606,720 4,587,728 2,933,406 4,567,511 4,000,000 2,903,888 1,654,322 3,000,000 1,663,623 2,000,000 1,000,000 1,000,000 0 2011年12月 2012年12月 2013年12月 2014年12月 2015年12月 注 3:各年 12 月末現在で営業が確認できた店舗が保有する台数、台数不明の店舗分を除く 矢野経済研究所調べ 注 4:遊技機台数は、パチンコ機とパチスロ機を合算した数値 0 4.パチンコホール経営企業の新規出店数 弊社調べでは、2015 年の新規出店数は、前年比 1 店舗減の 221 店舗であった。東日本大震災のあ った 2011 年を例外と捉えれば、新規出店数は微減または横這いが続いている。 引き続き、東日本は東京都、埼玉県、神奈川県に出店が集中しており、西日本は大阪府、福岡県、 兵庫県に出店が集中している。なお、大規模店舗の新規出店が堅調で、2012 年以降は、毎年 20 店 舗程度、遊技機台数 1,000 台以上の大型店舗が出店している。2015 年は、1,000 台以上の大型店舗 が 29 店舗も出店した。 図 4. 新規出店数の推移 (店舗数) 東日本 西日本 (店舗数) 全国 250 250 238 200 150 115 100 227 215 126 222 221 200 150 112 115 112 109 113 100 107 114 100 50 50 0 0 2011年 2012年 注 5:各年 1 月~12 月までの新規出店数 2013年 2014年 2015年 矢野経済研究所調べ Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
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