登録有形文化財の紹介 [PDFファイル/71KB]

きゅうとうやけじゅうたくしゅおく
1
名
称
「旧藤谷家住宅主屋」
2
3
員
種
数
別
1棟
登録有形文化財(建造物)
4
所在地
袖ケ浦市代宿
5
所有者
個人
6
年
代
昭和30年上棟
7
構
造
木造2階建、瓦葺
8
概
要
かわらぶき
よせむねづく
旧藤谷家住宅主屋は、南側の平屋部分は 瓦 葺 の寄棟造りですが、玄関
きりつま
と北側の2階建て部分は切妻屋根を持ち、農村部の民家と町屋の折衷と
た る き さ き
は ふ い た
言えます。良質な木材をふんだんに使用し、全ての垂木先と破風板など
かざりかなもの
に錺金物で装飾するなど、手間をかけた造りとなっています。
か ね お
間取りは8畳の3間が横に横並びに配置され、縁側が座敷を矩折れに
廻っています。2階は6畳間のみですが、壁には繊維を埋め込んだ珍し
ま わ た か べ
い真綿壁を使い、天井裏の小屋組みが覗ける小窓を設けるなど、建て主
の建築へのこだわりが垣間見えます。
築60年以上が経過しましたが、この家で生まれ育った方が大事に手
入れをし、現在はデイサービス施設として活用されています。この地方
における有力な家の近代的な住宅例として貴重であり、この度登録され
ることになりました。
きゅうとうやけじゅうたくはな
1
名
称
「旧藤谷家住宅離れ」
2
3
員
種
数
別
1棟
登録有形文化財(建造物)
4
所在地
袖ケ浦市代宿
5
所有者
個人
6
年
代
戦前∼大正期
7
構
造
木造平屋建、鉄板葺
8
概
要
てっぱんぶき
主屋と同じ敷地の南側に建つ、木造平屋建て、寄棟造、鉄板葺、約8
むなふだ
m四方の小さな建物です。棟札はありませんが、主屋に先立ち大正∼戦
前期に建てられたと推測され、小規模ながら丁寧な造りの建物です。現
かやぶき
在は鋼板葺ですが、かつては茅葺でした。
な ん ど
間取りは玄関と6畳間、8畳間、納戸のみですが、8畳間には床の間
す き や ふ う
と縁側を設け、天井には磨き丸太と角材を交互に組み合わせた数寄屋風
ごうてんじょう
な格天井とすることで、独特な風合いを醸し出しています。
主屋とともに旧藤谷家の景観を構成する建物として、この度登録され
ることになりました。