阿見町立阿見小学校における食育授業の報告 阿見町と茨城大学農学部は、町内小学校での食育授業の多 様化を図ることを目的に協働事業を実施してきています。今 回は阿見小学校の6年1組の児童 37 名を対象に、 「阿見町ヤ ーコンの日」と銘打った食育授業を 2015 年 12 月 3 日(木) に開催しました。 今回は授業参観日の一貫ということで、始めに授業に参加 するメンバー(本学教員と学生、茨城県立医療大学教員、阿 見町役場職員、栄養士、農協職員)が給食の時間におじゃま し、子供たちとヤーコンや給食の話題に触れながら楽しく食 事をとりました。 その後、体育館にみんなで移動し、また保護者の方々にも 参加していただき、5 時間目の食育授業を展開いたしました。 まず、本学の学生 2 名からヤーコンに関するいろいろな知 識をクイズ形式で紹介いただきました。ヤーコンの原産地 (南米ペルー)やヤーコンが我が国に入ってきた年代(30 年前)、ヤーコンの栽培が始まった都道府県(茨城県阿見町) など質問しましたが、子供たちの中には、全問正解する子も いました。次に茨城県立医療大学の鶴見先生からお腹の健康 について、ご講義いただきました。実は私たちの腸は、脳よ りも賢くて、食べるとよくないものを察知すると、お腹が痛 くなって私たちに教えてくれると、いった興味深い話をして いただきました。 最後に栄養士の茂木さんからヤーコンの栄養についてお 話しいただきました。ヤーコンはほとんどが水分ですが、そ のわずかの中にお腹の健康に大切なフルクトオリゴ糖と呼 ばれる成分がたくさん入っていることの説明をいただきま した。また、ヤーコンが給食センターに納品されてから、給 食に出されるまで、皮をむいたり、刻んだり、湯通ししたり と、さまざまな工程を経て、今日のメニューができることを ご説明いただきました。 今回は、子どもたちだけでなく、保護者の方々にも授業にご参加いただきました。子供たちだけで なく、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんといった家族だれもが必要な栄養素である 食物繊維が豊富な阿見産のヤーコンをみんな食べて、元気にこの冬を乗り越えていただきたいと思い ました。
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