町立金山診療所だより 金山町大字金山５４８−２ ☎５２−２９１５ くなった胃粘膜越しに多数の 細い血管が透けて見え、時に 胃黄色腫を伴っています。ま た、胃粘膜が腸の粘膜様の構 造に変化する腸上皮化生を認 めることもあります。周囲に 比して、白色調の多発する 平隆起として観察されます。 ピロリ菌感染に由来する萎 縮性胃炎が、胃がんの高危険 群であることが確認されてい ます。除菌治療によって、萎 縮性胃炎が、組織学的にも、 内視鏡的にも改善しうること が証明されています。除菌治 療を多くの胃炎の患者さんに 受けてもらえば、やがて胃が んで苦しむ人が少なくなると 期待されます。 現在の保険治療では、胃内 視鏡による”胃炎 の診断が 必須です。加えて、ピロリ菌 感染を証明する必要がありま す。 詳しくは胃内視鏡検査可能 な医療機関にてご相談くださ い。 （単位：人） 人口と利用患者数の推移 20年度 6,616 4,322 11.8 90.0 21年度 6,508 −108 5,084 762 13.9 2.1 21,807 −163 89.0 −1.0 22年度 6,431 −77 3,914 −1,170 10.7 −3.2 20,876 −931 85.6 −3.4 23年度 6,341 −90 3,557 −357 9.7 −1.0 21,088 212 86.1 0.5 24年度 6,266 −75 3,202 −355 8.8 −0.9 20,092 −996 81.7 −4.4 21,970 ドクター・メッセージ ピロリ除菌、 胃炎に治療適応拡大 山科 明夫 胃十二指腸潰瘍の主たる原 因であるピロリ菌の除菌治療 は、広く普及し多くの潰瘍患 者さんの再発抑制に効果を発 揮してきました。さらに胃内 視鏡を用いた胃がん粘膜切除 術を受けた方にも、除菌治療 が行われてきました。 今回の措置は、慢性胃炎に 除菌治療の適応を大きく拡大 して、胃がんの発生を予防し ようとの構想から生まれてい ます。 ピロリ菌に感染した胃粘膜 には、胃炎が生じ、持続する 感染により慢性胃炎に到りま す。 萎縮性胃炎が代表例です。 胃内視鏡にて観察すると、薄 かねやま 2013／6月号 広報 13 前年比 １日平均 前年比 前年比 １日平均 前年比 延 べ 年度末人口 前年比 延 べ 外 来 入 院 人 口 町立金山診療所 所長・内科医長
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