平成27年度 事業計画の概要 当協会は、「観光振興事業」と「コンベンション振興事業」、「県立施設の指定管 理事業」を営んでいる。 平成26年度の【観光振興・自主事業】では、平成20年度より継続している「と くしまINAKA博覧会」を、県推進の「おどる宝島!とくしまキャンペーン」と 連動させ、名称を一新して「おどる宝島!とくしま博覧会2014」として実施し たほか、にし阿波観光圏をアピールする「剣山国定公園指定50周年サポート事業 ;剣山山頂ギネス世界記録挑戦」や「徳島ヴォルティスのJ1昇格を契機とした観 光客誘致事業」などを行うとともに、首都圏における観光キャンペーンや旅行AG T等との観光商談会へ参加し、本県の観光や物産などの情報発信や観光客誘致等に 取り組んだ。 【観光振興・県からの受託事業】では、旅行AGTやメディア等を対象とした「お どる宝島!とくしまキャンペーン旅行商品造成支援・メディアタイアップ促進事 業」をはじめ、体験型観光の振興を図るため旅行AGTの招請やインストラクター 研修を行った「体験型観光ステップアップ事業」、着地型旅行商品を造成する人材 育成研修を行った「もっともっと知りたい徳島事業」などを実施した。 【コンベンション振興事業】では、「とくしまコンベンション誘致推進協議会」 加盟団体等の支援と協力を得る一方、国際ミーティングエキスポや中四国地区コン ベンション誘致懇談会等での「コンベンション誘致事業」をはじめ、企業の教育研 修誘致を目的としたプログラム開発や誘致ツールとしてのパンフレット作成を行っ た「とくしま経済飛躍ファンド事業」などを実施した。 また、コンベンション主催者や参加者により分かり易く情報提供する「コンベン ション事業部のホームページ全面改良」を実施したほか、海外からの「MICE客 誘致」では、四国インバウンドフェアに参加するとともに、中国・韓国・台湾等で のPR活動や旅行AGT等の招請事業などを実施した。 以上の観光振興及びコンベンション振興事業の推進等により、観光庁の宿泊旅行 統計調査では、本県の平成26年1月から9月末時点においての宿泊者数は、全国 最下位から脱却している。 【指定管理事業】では、アスティやフレアとくしまの運営に関し「安全・安心・ 快適」で「利用しやすい」施設づくりを第一に、「人・物・情報」の交流拠点を目 指して利用者サービスの向上に取り組むとともに、稼働率の向上を図った。 また、自主事業等として「おどる宝島!とくしま博覧会オープニングイベント・ 秋の阿波おどり」や「阿波おどり練習場所の提供と練習風景の観覧」をはじめ、 「阿 波とくしま観光かるた大会」や「徳島ヴォルティスアウェイ戦パブリックビューイ ング」等を開催し、施設の利用促進と交流人口の拡大による地域の活性化に努めた。 渦の道及びエディについては、平成26年度末で指定管理の契約期間が満了する ことから、(株)ネオビエントと共同で応募したところ、平成27年度から3年間 引き続き管理運営を行うこととなった。 平成27年度は、「大鳴門橋が開通30周年(架橋記念館エディ開館30周年、渦 の道開館15周年)」を迎えるほか、「高野山開創1200年」関連で四国遍路も持 続的効果が続くものと見込まれる。更に、本年3月の「高速道路鳴門 JCT 〜徳島 IC 間の供用開始」により、航空機や高速バス利用客等の利便性も著しく向上した。 国においては、訪日客誘致や観光圏整備などを目的とした「観光立国政策」を更 に深度化させながら、新たに「地方創生政策」を展開するなど、地方にとっては又 とない好機を迎えることになる。 この好材料を足掛かりに、従来以上に県観光部局との連携・協力体制を密にした 取組みを進めながら、当協会ならではの自主事業展開にも万全を期すことにより、 本県の知名度アップと観光客や宿泊客の誘致に努め、地域貢献を目指すこととする。 特に、本年度は、当協会自らが「旅行業」を開始することで、これまでにない 「価値創造型旅行企画」や新たな観光素材を生かした地域ならでは「着地型旅行 企画」等を実施し、観光やコンベンション客の「滞在時間や周遊エリアの拡大」 に努め、本県観光の最大課題である「宿泊客数の更なる拡大」に努める。 【観光振興の自主事業】としては「徳島県観光ガイドマップ」や「観光情報誌・ うずうず」等の作成配布、宝島とくしまの魅力をまるごと情報発信する「おどる宝 島!とくしま博覧会2015」の開催、着地型旅行商品等の販売や催行を行う「企 画旅行商品推進事業」などを実施する。 インバウンド事業では、四国運輸局や他県観光協会、コンベンションビューロー 等と連携し、中国・韓国・台湾等からの観光客やインセンティブ旅行、教育旅行な どの誘致に取り組む。 【観光振興・県からの受託事業】の新規事業としては、県内の宿泊施設において 割引価格で使用できる「おどる宝島!とくしま旅行券発行事業」、徳島-札幌便を 利用した北海道からの誘客等を行う「新時代へ挑戦!観光宿泊推進事業」を行い、 継続事業としては、映画やテレビロケ等の誘致を行う「とくしまロケーション・ブ ランド発信事業」、体験型観光においての受入態勢を構築する「体験型観光ステッ プアップ事業」などを実施する。 【コンベンション振興事業】の一部新規事業としては、県内の主要コンベンショ ン施設をインドアビューで見せるシステムの構築やコンベンション会場から観光地 へのシャトルバス運営等を行う「戦略的MICE誘致事業」、継続事業としては、 宿泊客数の拡大による地域経済の活性化を図るため、「とくしまコンベンション誘 致推進協議会」の体制の強化を図るとともに、国際ミーティングエキスポや中四国 地区誘致懇談会等での情報発信や誘致活動に取り組む。 【指定管理事業】のアスティ及びフレアとくしまの運営に関しては、これまで以 上に「安全・安心・快適な施設運営」と「利用者サービスの向上」に努める。 特に、多目的ホール等の稼働率向上や施設の利用料収入の拡大など利用促進を目 的とした新規事業では、「クラシックコンサート」等の開催誘致をはじめ、本県の 食文化の発信を行う「徳島の物産全員集合!アスティ大市場!(仮称)」や津波な どから迅速な避難ができるよう「アスティとくしま津波避難訓練・防災フェア」を 開催するとともに、継続事業では、おどる宝島!とくしま博覧会オープニングイベ ント「秋の阿波おどり」や「徳島県ゆかりの映画を見る会」などを実施する。 また、今年度末で指定管理期間が満了するため、平成28年度から5年間も引き 続き運営受託できるよう、これまで蓄積してきたノウハウを活かし応募する。 渦の道とエディについては、大鳴門橋開通30周年やエディ開館30周年、渦の 道開館15周年を含めたイベント開催をはじめ、旅行AGTなどに対する誘致セー ルスを展開し、利用者サービスの向上と更なる利用促進を目指す。 以上を踏まえた平成27年度の具体的な事業計画は、次のとおりである。 観光振興事業 1 自主事業 (1)観光宣伝・情報発信事業 ① 観光情報等の発信事業 観光情報サイト「阿波ナビ」を最大限に活用した観光情報発信を行うため、 「阿波ナビ編集委員会」による次の事業をさらに深度化する。 【情報収集面】では、①出張取材、②県市町村や観光協会担当者との情報 ホットラインの形成、③とくしま観光情報通信員提供の情報活用策を、 【情報加工面】では、④職員による体験旅行紀行作成やフルセット型情報 への加工、⑤更なる掲載写真の充実を、 【情報発信面】では、⑥イベント等の予報~本番~結果発信、⑦マスコミ や旅行会社に対する早期発信等を実施する。また、観光客や旅行AGT、マ スコミ等からの様々な照会に対し的確に対応するほか、希望者に対する情報 発信や情報誌の提供を行う。 ② 徳島県観光ガイドマップ作成事業 観光情報を広く発信するため、県内全域の地図や主な観光施設等を写真な どで紹介した「徳島県観光マップリーフレット」を作成し、県内外で実施す る観光キャンペーンや観光施設及び観光案内所等において配布する。 ③ 観光情報誌「うずうず」作成事業 県内各地で開催されているイベントや季節ごとの旬の情報、当協会の観光 振興やコンベンション振興事業など、新着情報をタイムリーに掲載した季刊 誌を春・夏・秋冬に作成し配布する。 ④ とくしま花へんろカレンダー作成事業 花による町づくりとフラワーツーリズムを推進するため、「2016とくし ま花へんろカレンダー」を作成・配布するとともに販売する。 ⑤ 徳島観光情報ステーション管理運営事業 淡路島南パーキングエリア内の「徳島県観光情報ステーション」で、観光 パンフレットやポスター、のぼり等の設置、映像等による観光情報の発信を 行う。 ⑥ 全国の徳島県人会等への観光情報提供事業 全国各地に広がる県人会の人的ネットワークを活用し、観光誘客の推進、 物産の販路拡大に資するため、本県の旬の情報を掲載したパンフレットやお 得な情報を提供するとともに、「阿波ナビ」や「全国徳島県人会連合会のホ ームページ」を活用した情報発信に努め、交流人口の拡大を図る。 ⑦ 観光ポスター,パンフレットの掲出による情報発信事業 本四高速(株)、西日本高速(株)、道の駅、南海電鉄グループ等と連携 し、本県への観光誘致を目的とした観光ポスターやパンフレットを県外のS A・PA等に設置し、近隣圏からの誘客に努める。 (2)観光客誘致促進事業 【国内誘客事業】 ① 「おどる宝島!とくしま博覧会2015」の開催 本県の豊かな自然や歴史と食文化、市町村の地域イベントや体験型観光、 阿波おどり等の伝統芸能など、「宝島とくしまの魅力」をまるごと情報発信 し、誘客に繋げるために「おどる宝島!とくしま博覧会2015」を平成27 年10月から翌年4月までの間、継続開催する。 ア.県内外への広報活動 パンフレットやポスター等を作成し、県内外に配布・掲載するとともに、 専用ホームページを作成して情報発信を行う。 また、首都圏で開催される旅行AGT等との商談会などにも積極的に参 加し、本県への誘客を図る。 イ.特別イベントの開催 一部新規 「秋の阿波おどり」については、県との共催とし事業内容を刷新するほ か、「お試し歩き遍路」についても継続開催する。 ② 「旅行業」の開始による企画旅行商品推進事業 新 規 県内外からの観光誘客を促進するため、「国内旅行業」を開始する。 具体的には、地域ならではの四季折々の旬の観光資源や地元の伝統食など を組み込むとともに、観光ガイド付きかつ地域住民との交流型旅行商品を企 画し、自らが「着地型旅行商品」として催行・販売する他、訴求力のある商 品は、大手旅行会社やネット系旅行会社との受委託販売を試行する。 ③ ニューツーリズム推進事業 これまで推進してきた「フラワーツーリズム」や「グリーン・ブルーツー リズム」、 「エコツーリズム」、山野草料理、阿波薬膳料理などを活かした「ヘ ルスツーリズム」、藍染めや手漉き和紙体験などの「インダストリーツーリ ズム」や「複合型ニューツーリズム」を深度化する。 特に、観光庁が推進中の「ユニバーサルツーリズム」については、交通・ 宿泊・観光施設などのハード面や観光ガイドなどのソフト面が充実している 徳島市において商品開発のうえ、試行する。 ④ 旅行AGT等サポート事業 四国八十八ヶ所霊場開創1200年による巡拝ツアーや個人旅行の増加の流 れを絶やさず、高野山開創1200年に繋がる観光資源として、引き続き、歩 き遍路に関する商品造成や情報発信を継続する。 ⑤ 四国四県観光協会連合による四国域内流動活性化事業 四国四県観光協会連合では、四国内の旅客流動を活性化するため、大規模 商業施設、ネクスコ西日本の道路情報提供ブース等での観光パンフレット設 置や各県の県政記者クラブ等に対する定例的な情報発信により集客に努めて おり、さらに深度化した取組を推進する。 ⑥ 観光PRキャンペーン等を活用した観光客誘致事業 徳島県の県外事務所や県内市町村、観光関連団体等と協力し、県外開催の 様々なイベントや観光物産展、徳島ヴォルティスの試合会場等において、本 県の観光PRや誘客施策を推進する。 ⑦ 観光商談会等への参加事業 四国ツーリズム創造機構やJR四国等が主催する旅行AGT等を対象とし た観光商談会等に、観光事業者とともに積極的に参加し、本県の観光PRや イベント等の情報発信を行う。 ⑧ 旅行AGT等へのPRキャラバン事業 三旅連主催による旅行AGTへのPRキャラバンやJR四国旅ホ連、県内 市町村や観光関連団体等による観光キャラバンに参加し、観光情報の発信に 努めるとともに、旅行商品の造成を働きかける。 ⑨ マスコミ活用宣伝事業 マスコミによる情報発信効果は極めて高いことから、県内の魅力あるイベ ントや情報発信について、タイムリーなパブリシティ提供に努めるとともに、 一部有料広告等を検討する。 【訪日客誘致事業】 ① 海外個人旅行(FIT)向け着地型旅行推進事業 新 規 大きな増加が見込まれる東アジア、東南アジア圏からの訪日個人旅行客に 対し、近隣県の観光資源も活かした広域周遊型の利便性の高い旅行商品を開 発し、「いつでも・誰でも」利用できる旅行クーポン等の販売体制を整え、 訪日観光誘客を推進する。 ② 海外からのMICE誘致等促進事業 ア.徳島国際観光・物産交流特使制度事業 新 規 徳島県の観光・物産の魅力を発信し、本県の認知度向上をはかり、外国 人観光客増加に繫げることを目的に、徳島県を訪れたり、徳島県在住また は在住したことがある外国籍の方や日本に帰化した方、国外在住の徳島県 人や徳島ファンの日本人を「徳島国際観光・物産交流特使」として依頼し、 特使の人脈を活かした徳島県のPRを実施する。 イ.四国インバウンドフェア2015への参加 四国運輸局が主催する「四国インバウンドフェア2015」には、四国ブ ロック広域観光振興事業推進協議会の一員として参加するほか、中国・韓 国・台湾・香港など、東アジア地域の旅行会社等を招請する商談会等の場 を活用して、観光客誘致を図る。 ウ.中国からの誘致 四国運輸局や四国ツーリズム創造機構、四国のコンベンション推進団体 等と連携し、中国や香港からの観光客や教育旅行、インセンティブ旅行の 誘致を図る。 また、他団体等が主催する県内視察等においては、現地でのアテンドや 案内等に同行するなど受入対策にも取り組む(韓国、台湾も同様)。 エ.韓国からの誘致 四国運輸局や香川県観光協会等と協力し、「2015VISIT JAPAN韓国 市場商談会inソウル」などへ参加するとともに、本年が、日韓国交正常化 50周年という節目の年であることから、これまで以上に、韓国からの観 光客や教育旅行、インセンティブ旅行の誘致を図る。 オ.台湾からの誘致 四国運輸局や日本観光振興協会四国支部等と協力し、「台北国際旅行博 覧会(ITF2015)」に参加し、博覧会への参加者や旅行AGT等に対 する観光PRを行うほか、教育旅行の誘致策として、各種商談会への出展 や旅行AGTへの訪問セールスなどを行う。 カ.その他の国からの誘致 県が重点的に推進する東南アジア(シンガポール,タイ,マレーシア等) での現地プロモーションや旅行AGTへのPR、送客依頼等に努めるほか、 他団体が実施する事業や旅行AGTのツアーリクエスト等にもきめ細かく 対応し、アテンドやサポート等を行う。 (3)観光客受入対策事業 ① 県内における二次交通利用促進事業 航空機や高速バス、フェリーで来県する観光客等の県内観光周遊の利便性 を向上させるため、公共交通機関等による県内二次交通手段として、鉄道や 路線バス・周遊バスを利用するプラン、又はタクシーやレンタカーを利用す るプランを設定する。 ② とくしま観光情報通信員の活用事業 とくしま観光情報通信員提供の県内各地の旬の情報や隠れた観光資源・観 光トピックスなどは、阿波ナビを活用してタイムリーかつスピーディーに発 信している。 今年度も、通信員数の拡大や交流会開催によるレベルアップ研修を行う。 ③ 観光ボランティア団体等に対する支援・育成事業 県内の観光ボランティアガイド団体や四国観光達人、体験型観光事業者等 を対象とした交流会やレベルアップ研修会(知識、おもてなしに加え、話術 向上)を実施するとともに、新規発足の団体に対する支援等を行う。 ④ 地域イベントの開発と地域支援事業 県内各地域で、積極的に観光客誘致に取り組んでいる市町村や観光関係団 体に対する、可能な限りの支援と協力を行い、地域振興を更に促進する。 ⑤ 観光案内問い合わせ活用事業 当協会に対する観光客やマスコミ等からの問い合わせは、観光客の動向や ニーズ等が把握できる貴重なマーケティングデータであることから、事業を 継続しながら、今後の観光振興施策に反映していきたい。 (4)その他の事業 ① 自主財源の確保 一部新規 自主事業展開に不可欠な自主財源を確保するため、賛助会員収入や有料広 告収入増(ホームページ阿波ナビや協会作成観光パンフレット等への広告掲 載料)に加え、とくしま花へんろカレンダーの販売収益拡大等に努めるほか、 新たに展開する旅行業収益の確保に取り組むこととする。 ② 観光事業功労者・観光施設優良従業員の表彰等 観光振興面で特に功績のあった観光事業者や長期勤続の観光施設優良従業 員等に対する表彰を行うとともに、過去の被表彰者の中から(公社)日本観 光振興協会四国支部表彰に該当する適格者を推薦する。 2 県からの受託事業 (1)「おどる宝島!とくしま旅行券」発行事業 新 規 県内の宿泊施設で大幅な割引価格で使用できる「割引旅行券」等の発行を契 機に、徳島ならではの魅力あるコンテンツを売り込むことにより、観光誘客を 推進する。 (2)新時代へ挑戦!観光宿泊推進事業 新 規 「徳島-札幌便」の就航をターゲットとした北海道からの観光および高野山 開創1200年と関連づけた遍路テーマによる観光プロモーションによる誘客の 促進を図る。 (3)エージェント向け旅行商品造成支援事業 魅力ある旅行商品の造成や効果的なPR活動を行うため、旅行業者やメディ アに対する積極的な企画提案等を行う。 (4)とくしまロケーション・ブランド発信事業 熱意ある県民・企業・団体を活用した徳島オリジナルの「おもてなしの支援 体制」を構築し、撮影関係者に対して徳島ロケの印象付けを行う。 (5)魅力あふれる「阿波とくしま」観光誘客促進事業 観光誘客を促進するため、県内で開催されるイベントに対し支援する。 (6)体験型観光ステップアップ事業 体験型観光の先進地として、さらなる飛躍を図るため、県下全域での受入体 制を構築するなど、体験型観光のブランド化を行う。 (7)阿波おどり「とくしま連」運営事業 徳島県のイメージアップを図るとともに、郷土の伝統芸能である「阿波おど り」の継承やこれによる観光客の誘致促進を図るため、阿波おどり「とくしま 連」の運営に係る業務を行う。 (8)観光情報提供システム整備事業 観光客誘致の促進、受入態勢の充実を図るため、観光情報提供サイト「阿波 ナビ」の適切な維持管理を行う。 (9)外国人観光客倍増推進事業(うち教育旅行促進) 海外の教育機関等への訪問によるプロモーションや現地教育関係者の県内視 察等を通じ、本県の魅力や受入態勢をPRし、教育旅行誘致を促進する。 (10)「スポーツ王国」立国事業 県内スポーツ施設及びスポーツ合宿施設等と連携をとり、県外の企業・大学 等のスポーツ合宿誘致や交流試合の実施による各施設の有効利用や交流人口の 増加を促進し、徳島へのリピーター拡大を図る。 (11)もっともっと知りたいとくしま事業 「マチ★アソビ」や「とくしまマラソン」などに来県する県外客を対象に観 光案内業務を行い、県内各地への誘客やリピーターの増加を目指すとともに、 県外において本県のイベントや観光のPRを実施する。 コンベンション振興事業 1 コンベンション振興事業 (1)情報発信事業 MICE事業の推進を目的とした日本で唯一の総合コンベンションイベント である「国際ミーティングエキスポ」のほか、中国四国地区のコンベンション 推進団体が開催する「中国四国地区誘致懇談会」等へ出展し、本県へのMIC E振興に向けたPRと誘致を行う。 ① コンベンショントレードショーへの参加 ア.第24回国際ミーティングエキスポへの参加 四国地区CB協議会((公財)高松観光コンベンション・ビューロー、 (公財)松山観光コンベンション協会)と協同ブースを出展しMICE関 連団体等に対するPRに努める。 イ.中国四国地区コンベンション誘致懇談会への参加 中四国地区のコンベンション推進団体と協力し、懇談会へ参加し、中四 国地区での開催に関わる主催団体に対するPRと誘致に努める。 ② 季刊誌の作成及びホームページでの情報発信事業 当協会発行の観光情報誌「うずうず」に、各種コンベンション情報を掲載 するとともに、コンベンション事業部のホームページを運営し、コンベンシ ョン情報を発信するなどPRに努める。 (2)誘致対策事業 ① 「とくしまコンベンション誘致推進協議会」事業 平成25年度に設置した産官学民総連携の「とくしまコンベンション誘致 推進協議会」によるコンベンション誘致体制を強化し、精力的に取り組んで いくこととする。 ② 全国コンベンション誘致促進事業 全国規模のMICE誘致促進を図るため、主催者側で開催の決定権を有す る責任者など(キーパーソン)がコンベンション施設等の視察を希望する場 合は、積極的な受入支援を行う。 (3)受入支援事業 ① コンベンション支援助成金の交付事業 対象要件を満たすコンベンション主催者に対し開催費を助成するほか、郷 土芸能等のアトラクション助成やシャトルバス運行等の助成を行う。 さらに、延べ1000泊以上のコンベンションについては県立施設の使用料 相当額を助成する。 ② 主要観光施設の紹介及び割引制度の提供事業 コンベンション参加者に対して、県内観光地の優待割引制度や飲食店等を 紹介した資料を提供し、県内での滞在性や周遊性を高める。 ③ 戦略的MICE誘致事業 (とくしま経済飛躍ファンド事業) 一部新規 昨年作成した、主催者および参加者向けの各種ツール(サポートブック、 観光モデルプラン、食と土産の冊子、チームビルディング等)のブラッシュ アップを図るとともに、新たに次の事業を行い誘客に努める。 ア.主要施設インドアビューで誘致(開催)促進 新 規 本県のコンベンション施設をより分かりやすく紹介するために、アステ ィとくしまをはじめ、主要施設をインドアビューで見ることのできるシス テムを構築する。 イ.阿波踊り,渦潮など動画で観光誘客(誘発) 新 規 コンベンションで来県される方に、県内観光地を紹介するための動画を 作成しWEB上にて参加者が来県前に見てもらえるシステムを作る。 ウ.消費拡大と観光推進に向けた観光地へのシャトルバス運営 新 規 実証実験として、コンベンションの会場から鳴門などの観光地へのバス を走らせることにより、観光推進と消費拡大を図る。 エ.既存プランの充実・強化 これまで作成してきた各種冊子(サポートガイド、観光ルートガイド、 飲食土産物ガイド、WEBサイト等)の充実強化を行うとともに、新たに スマートフォンにも対応したWEBサイトを作成する。 ④ 歓迎看板の設置事業 参加者が500名以上の全国規模コンベンション開催時は、徳島阿波おど り空港及びJR徳島駅に歓迎看板を設置する。 ⑤ 大規模コンベンション開催情報発信事業 県内開催のコンベンション情報を、メディアや観光、宿泊、飲食、土産な どの関連団体に幅広く広報し、県外客のスムーズな受け入れを行う。 ⑥ コングレスバックの提供事業 コンベンション開催時に、当協会作成のコングレスバックに大会名等を記 載し、安価に提供するなど、コンベンション参加者の利便性を高める。 (4)各種情報の収集と提供事業 国内・国際コンベンションの誘致を促進するため、観光庁やJNTO(日本 政府観光局)、JCCB(日本コングレス・コンベンションビューロー)等のノウハウや諸情 報を活用するとともに、県や市町村、大学等の関係機関と連携して、開催計画 などの情報収集と意向調査に努める。 また、本県の観光や食、伝統芸能など魅力あるアフターコンベンション情報 を主催者に対し的確に発信するとともに、主催者側発行のパンフレット類への 掲載依頼をすることで、県内での滞在日数や周遊箇所数の拡大に努める。 施設等管理運営事業 1.徳島県立産業観光交流センター(アスティとくしま)の管理運営事業 (1)指定管理業務の充実・強化策 今年度は、当協会が平成23年度から5年間アスティとくしまの指定管理者 として再指定された最終年度である。平成28年度以降も、引き続き指定管理 者として運営できるよう、利用者サービスの向上については、「安全・安心・ 快適」かつ「利用しやすい」施設づくりに磨きをかけるとともに、従来以上に 「業務能率の向上や効率化」を推進することとする。 特に、「利用促進」に関しては、四国最大クラスのコンベンション施設であ るアスティとくしまを「人・物・情報の交流拠点」として最大限に活用すると ともに、「徳島の魅力を発信する施設」として、また「にぎわいづくりや地域 の活性化に貢献できる施設」として活かすことができるよう、観光やコンベン ション振興部門を含めた全職員の総力をあげて多彩な事業展開を行うこととす る。 (2)館内設備の維持更新等 施設設備については、定期的な点検により故障や事故の未然防止に努める。 設備の維持・修繕については、経年劣化状況に加え、安全性とコストの両面 から優先度を決定し、県との事前協議を綿密に行いながら効率的かつ効果的に 実施することとする。 また、主催者及びお客様アンケートによるご要望を取り入れ、利用者サービ スの向上施策に繋がるものについては積極的に導入を進める。 (3)利用促進を目的とした事業展開 ① 大会・会議等の誘致事業 当協会コンベンション振興部門と連携し、「国際ミーティングエキスポ」 や「コンベンション誘致懇談会」等に積極的に参加し、当施設の規模や開催 地域に当てはまる可能性が高い大会や会議、学会等の様々な催しの誘致に努 める。 また、コンベンション助成制度及び閑散期における施設使用料減免制度を 有効利用した利用促進営業を行い、使用料収入増及び稼働率向上を図る。 ② 地元企業及び学校関係の会合、芸術・文化イベントの誘致 県内企業の商談会・商品説明会、学校・各種団体の会合、芸術・文化イベ ントの開催等、多目的ホール・会議室等の利用促進を図るため、積極的な営 業活動を行う。 ③ 阿波おどり練習場所の提供と練習風景の観覧 天候に左右されない多目的ホールの空き日を、「はな・はるフェスタ」及 び「夏本番の阿波踊り」の練習場所として継続提供し、郷土芸能の発展と普 及をサポートする。 練習風景の観覧情報をマスコミや市内宿泊施設等に発信し、にぎわいの創 出やおもてなしの向上に努める。 ④ アスティおどりひろば(県指定事業) 8月12日からの4日間開催する阿波おどりの昼間対策として、県内有名連 による阿波おどりの上演を行うとともに、来場者が一緒になって阿波おどり が体験出来る場として提供する。 また、県外客を対象とした「阿波踊りの衣装着付け体験」は非常に好評で あることから、今年度も継続実施する。 このイベントを紹介するリーフレットについては早期に作成して、県内外 の旅行会社等に告知宣伝し、誘客に努めることとする。 ⑤ おどる宝島!とくしま博覧会「秋の阿波おどり」 平成20年度から継続開催の「おどる宝島!とくしま博覧会(旧とくし ま・INAKA博覧会)」のメインイベントとして「秋の阿波おどり」を引 き続き開催する。 今年度は「大鳴門橋開通 30 周年」にあたることから、徳島県と連携して、 阿波おどりの魅力を余すところなく実感できるイベントとして、大々的に開 催する。 従来の有名連による乱舞と観客の体験コーナーなどの他、「淡路と徳島と の交流阿波おどり」や、全国の踊り連を招いての「阿波おどりコンテスト」、 「有名連による鳴り物や踊りの講習会」等も開催する。 会場内には、県内市町村の特産品販売ブース、B級グルメブース等を設 け、イベントや様々な観光・物産事業等を全国に情報発信して、交流人口 の拡大や、にぎわいの創出による地域の活性化に繋げることとする。 また、「秋の阿波おどり」への参加を目玉にしたパックツアーを県外旅行 AGTに提案し、積極的な誘客活動や誘客キャンペーンを行う。 ⑥ ふれあい広場等を活用した観光情報発信 ふれあい広場は、県や市町村等と連携し各地域のタイムリーな話題や観光 情報を提供する場としているが、引き続き各地域のイベント開催情報や旬の 観光情報発信の場として活用し、写真展やパネル展等を開催し県内各地のP R効果を高める。 また、 県内各地の花の名所を撮影した「とくしま花のある風景フォトコ ンテスト」を開催し、応募者の作品を「とくしま花のある風景写真パネル展」 として展示する。 ⑦ 「徳島の物産全員集合!アスティ大市場!」(仮称) 新 規 各地の産直市を始め、県内の物産、特産品、加工食品、グルメ等を一同に 集めた、アスティ大市場(いちば)の開催については、時期的な会場確保の制 約もあり、今年度は大規模イベントしての位置づけではなく、他のイベント 等と連携した規模で実施すべく検討する。 ⑧ 阿波とくしま観光かるた大会 本県の将来を担う子どもたちに、郷土の伝統や文化、自然などのすばらし さを楽しく学び、郷土愛を育む目的で開催している当大会については、毎回 出場者が増えていることから、今年度も「第6回阿波とくしま観光かるた大 会」として継続開催する。 ⑨ 明日亭徳島落語会 地域の方々に親しまれる施設を目指し実施している落語会を、その他の伝 統芸能等も取り入れながら「第12回明日亭徳島落語会」として継続開催し、 にぎわいの創出や伝統文化の振興を図る。 ⑩ 徳島ヴォルティス アウエイ戦パブリックビューイング 徳島ヴォルティスの再度J1への昇格を願い、アウエイ戦を多目的ホール の空き日を利用してパブリックビューイングとして開催し、県民と一体とな って応援する。 (多目的ホールの利用状況等によって、開催不可になる場合もある。) ⑪ 2015FIFA女子ワールドカップ決勝トーナメント日本戦パブリックビューイング 6月と7月にカナダで開催される「2015FIFA女子ワールドカップ大会」 の日本代表の決勝トーナメント戦を、当施設の大型映像を活用してサポータ ーと共に応援する「パブリックビューイング」を開催し、にぎわいの創出や スポーツ振興を図る。 (多目的ホールの利用状況等によって、開催不可になる場合もある。) ⑫ 徳島県ゆかりの映画を見る会 昨年開催し好評であった「徳島県ゆかりの映画を見る会」を、地域の方々 への還元や、徳島のPR事業として継続開催する。 ⑬ アスティとくしま津波避難訓練・防災フェア 新 規 南海トラフ地震については、地震発生確率が30年以内に70%程度とさ れている。 津波発生時や発生の恐れがある場合に、当館の利用者や周辺の住民等が 津波から迅速・適切に避難できるよう、平成26年12月に結成した「ア スティとくしま自主防災会」の諸活動を充実させる一方、「近隣の自主防災 会」等と連携・協力した「津波避難訓練や施設見学」を実施するほか、防 災に関する知識の普及・啓発等を目的とした「防災フェア」を開催する。 ⑭ 環境対応施策 今年度も、緑のカーテンの設置をはじめ、クールビズやウォームビズ対応 に引き続き取り組むとともに、照明器具等を適宜照度効率の高い電球に交換 する等、経営状況を勘案しながら節電対策を図る。 ⑮ その他 予約管理システムやホームページ等は、更なる利用者サービスの向上を図 るため適宜改良し、より利便性の高い施設づくりに努める。 (4)指定管理者への応募 平成23年度から指定管理者として施設の管理運営を行ってきたが、今年度 末で契約期間が満了することから、徳島県立男女共同参画交流センターととも に、平成28年度以降の5年間も引き続き指定管理者として施設を運営できる よう応募する。 2.徳島県立男女共同参画交流センター(フレアとくしま)の管理運営事業 今年度も、「安全・安心・快適」かつ「利用しやすい」施設づくりを第一義と し、「人・物・情報」の交流拠点を目指し、利用者サービスの向上に取り組む。 また、各関係者等との連携を密にしながら、アスティとくしまを含めた一体的 な施設運営や営業・広報活動を行い、来館者数の増加とフレアホールや研修室等 の利用率向上に努める。 3.徳島県立渦の道・大鳴門橋架橋記念館(エディ)の管理運営事業 第4期目の指定管理者として、平成27年度から3年間、引き続き施設の管理 運営業務を(株)ネオビエントと共同で担うこととなった。 平成27年度は、大鳴門橋開通30周年(6月8日)・エディ開館30周年(4 月23日)・渦の道開館15周年(4月22日)を迎えることから、周年記念イ ベントや多彩な自主事業展開と渋滞緩和策などのサービス向上に努めるととも に、情報発信の強化策や旅行AGTに対する誘致活動などによる利用促進を講ず ることとする。
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