大塚病院 - 東京都病院経営本部

都立
大塚病院
〒 170-8476
東京都豊島区南大塚二丁目 8 番 1 号
電話 03-3941-3211
都立
URL http://www.byouin.metro.tokyo.jp/ohtsuka/
大塚病院
周産期医療、小児医療、救急医療、がん医療、リウマチ膠原病医療、小児精神医療(外来)
、障害者医療(合併症医療
および歯科医療)
、そしてリハビリテーション医療を重点医療として掲げ、地域に密着した総合的医療を展開している
500 床の病院です。ほぼ全ての診療科を網羅しつつフットワークが軽いというバランスのとれた規模が特色で、都心に
ありながら静かな環境にある病院です。特に、周産期および小児を含めて救急医療には力を入れています。また、各診
療科ともにがん医療を図っており、
その実績が評価され胃、
大腸、
前立腺、
乳がんの「部位別がん診療連携協力病院」に認定されています。
病院の
概要
診
療
科
目
内科 児童精神科 神経科 リウマチ膠原病科 小児科 外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 皮膚科
泌尿器科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 リハビリテーション科 麻酔科 口腔科 診療放射線科 救急診療科
■ 学会研修施設認定状況
日本内科学会認定制度教育病院/日本消化器病学会認定施設/日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設/日本神経学会認定教育施設/日本
循環器学会認定循環器専門医研修施設/日本透析医学会教育関連施設/日本腎臓学会研修施設/日本頭痛学会教育・研修施設準教育施設/日
本血液学会血液専門医研修施設/日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設/日本リウマチ学会教育施設/日本糖尿病学会認定教
育施設/日本老年医学会認定施設/日本脳卒中学会専門医認定制度研修教育病院/日本がん治療認定医機構認定研修施設/日本外科学会外科
専門医制度修練施設/日本消化器外科学会専門医修練施設/日本気管食道科学会研修施設/日本呼吸器内視鏡学会専門医制度認定施設/日本
呼吸器外科学会専門医制度関連施設/日本大腸肛門病学会専門医修練施設/日本乳癌学会専門医修練施設/日本整形外科学会専門医制度研修
施設/日本産婦人科学会専門医制度卒後研修指導施設(総合型専攻医指導施設)/日本周産期・新生児医学会周産期・母体胎児専門医暫定研
修施設(基幹研修施設)/日本周産期・新生児医学会周産期新生児専門医暫定研修施設/小児科専門医研修施設/日本麻酔科学会麻酔科認定
病院/日本眼科学会専門医制度研修施設/日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設/放射線専門医修練機関認定病院(診断部門・核医学部門)/
日本核医学学会専門医教育病院/日本リハビリテーション医学会研修施設/日本精神神経学会精神科専門医制度研修施設/日本総合病院精神
医学会一般病院連携精神医学専門医特定研修施設/日本病理学会研修認定施設/日本輸血細胞治療学会 I&A 認証施設/日本静脈経腸栄養学会・
NST 稼動施設/日本栄養療法推進協議会 NST 稼動施設/日本泌尿器科学会認定専門医教育施設
研
修
の
特
色
各コースでは専門医資格取得を目的としていますが、一方では地域に根差した救急医療を支える総合診療能力を充実さ
せるために、幅広く primary care のできる specialist の育成を目指しています。年間分娩数 1,200 件、母体搬送受入件
数 190 を超える産婦人科や、同じく都内有数の NICU ならびに小児科はもちろん、内科系・外科系の種々のコースにお
いて、きめ細かいカリキュラムを作成しています。診療科間の敷居は低くコンサルテーションしやすい雰囲気があり、
協力体制は充実しています。関連科目を研修したり、研修の一部をほかの都立病院や公社病院で行ったりすることも可
能です。経験できる症例数も多く、大学とは一味違った研修ができると思います。レジデントの数も増加し、院内は活
気に満ちています。みなさんの期待に十分応えられるよう、研修体制を整えてお待ちしています。
■ 設定コース
コース名
内
科
外
科
小
産
放
麻
消
化
器
内
循
環
器
内
腎
臓
内
神
経
内
系
リ ウ マ チ 膠 原 病
糖
尿
病
内
外
系
整
形
外
泌
尿
器
児
婦
人
射
線
酔
研修を行う主な診療科
科
科
科
科
科
科
科
科
科
科
科
科
科
内科、検査科
内科、他(希望に応じて)
内科
内科
リウマチ膠原病科
内科
外科、検査科
整形外科
泌尿器科
小児科、新生児科
産婦人科
診療放射線科
麻酔科
研修期間
指導医数
4年間
4年間
4年間
4年間
4年間
4年間
3年間
4年間
4年間
3年間
3年間
3年間
4年間
4
2
2
2
6
2
6
2
4
14
12
5
6
※ 指導医数は、当該コースにおける指導を行う医師数を表します。
63
● 内科系 ●
内科:檀 直彰
大塚病院
都立
消化器内科
コース
コース責任者
日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会指導医、癌治療認定医、
肝臓学会専門医、消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、
目標とする
専門医受験資格
日本消化器病学会専門医
当院内科は統合されており消化器、循環器、呼吸器、腎臓、神経、内分泌・代謝、血液を専門とする医師
研修
概要
で構成されており、合併症を持つ患者、境界領域の患者を診療するにあたって他の専門分野医師にコンサ
ルトしやすい環境にある。また、リウマチ・膠原病を重点医療としているため、消化器分野でも免疫の異
常を持つ疾患(炎症性腸疾患、自己免疫性肝疾患等)を診る機会が比較的多い。さらに当科では地域診療
圏の2次救急を中心的に担うだけでなく、積極的にウィルス性肝炎、肝硬変、前述の炎症性腸疾患の治療、がんの化学療法・
緩和ケアに取り組んでいる。外科、放射線科、病理との連携も良好で、当院における研修のみでも日本消化器病学会専門
医を取得する要件は満たされるが、更なる専門性を得るために他病院での研修を行うことも可能である。実際の研修は主
に病棟、内視鏡室、放射線透視室の業務が主で、症例報告、臨床研究も機会があれば積極的に行い、アカデミックな面を
持つ内科医を目指す。
腎臓内科
1 年次
研修コース
モデル
ER/救命救急研修
膠原病内科
血液内科
2 年次
消化器内科
病理/放射線診断
3 年次
消化器内科
他院にて研修可
消化器内科
4 年次
■ 主要症例実績と目標症例数
主要疾患
食道癌・胃癌
胃十二指腸潰瘍
炎症性腸疾患
大腸癌
感染性腸炎
入院数
経験目標症例数
30
30
15
30
50
5例/6ヶ月
5例/3ヶ月
5例/6ヶ月
3例/6ヶ月
3例/3ヶ月
手術数
経験目標手術数
2200
900
40
20
400
120例/3ヶ月
30例/3ヶ月
5例/3ヶ月
3例/3ヶ月
20例/3ヶ月
主要疾患
急性肝障害・慢性肝炎
肝硬変・肝癌
胆石症
膵疾患
急性腹症
入院数
経験目標症例数
35
70
45
30
約 100
5例/3ヶ月
20例/6ヶ月
3例/6ヶ月
5例/6ヶ月
10例/3ヶ月
手術数
経験目標手術数
■ 主要手術実績と目標手術数
主要手術
上部消化管内視鏡
下部消化管内視鏡
内視鏡的止血術
PEG
EMR(上部/下部)
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
〔内視鏡研修風景〕
64
主要手術
EIS / EVL
肝生検、腫瘍生検
RFA / PEIT
ERCP
PTCD / PTGBD
20
10
10
120
10
5例/3ヶ月
3例/3ヶ月
3例/3ヶ月(介助含む)
10例/3ヶ月(介助含む)
5例/3ヶ月(介助含む)
● 内科系 ●
コース責任者
日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、
日本循環器学会認定循環器専門医
目標とする
専門医受験資格
日本循環器学会認定循環器専門医、日本内科学会総合内科専門医
都立
循環器内科
コース
内科:大渕 信久
大塚病院
心血管系の各疾患とその病態を理解し、適切かつ迅速な診療に必要な知識および手技を習得し、日本循環器
学会認定循環器専門医として要求される基本的能力を身につけることを目標としている。純粋に循環器疾患
のみをもつ患者はまれで、複数の生活習慣病をはじめとする合併症を多くの方が持っている。そのため、専
門領域しか診ることのできない医師にならないよう配慮している。当院は他の内科分野の専門医師にコンサ
ルトしやすい雰囲気に満ちているので、偏りのない幅広い研修を目指す皆さんにとって力強いものとなるはずである。
大勢のレジデントがいる大病院と異なり、早期から first operator となって検査・治療に参加でき、忙し過ぎることもない
ため臨床研究も可能と思われる。どれだけ充実した研修になるかは自分次第である。
当院における研修のみによっても日本循環器学会認定循環器専門医を取得する要件は満たされるが、アブレーション、ICD
移植、先天性心疾患および心臓手術などについては、他病院での研修を行うことも可能である。なお、オプションとして災
害医療研修も行っている。まずは気軽に御相談・見学を。
研修
概要
研修コース
モデル
1 年次
循環器内科
呼吸器内科
ER/救命救急研修
2 年次
放射線診断
3 年次
CCU(他院)
循環器内科
4 年次
心臓外科(他院)
循環器内科
内分泌・代謝
循環器内科
神経内科
■ 主要症例実績と目標症例数
主要疾患
虚血性心疾患(急性冠症候群)
頻脈性不整脈、徐脈性不整脈
入院数
経験目標症例数
360(82)
240
80
30
手術数
経験目標手術数
186
52(18)
19
80
10
8
■ 主要手術実績と目標手術数
主要手術
心臓カテーテル検査
PCI( 緊急)
永久ペースメーカー移植
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間での目標数
● 内科系 ●
内科:吉川 桃乃
腎臓内科
コース
研修
概要
コース責任者
日本内科学会認定内科医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、
日本腎臓学会指導医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会指導医
目標とする
専門医受験資格
日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、
日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会専門医
当院は、区西北部の地域医療圏の二次救急を担っている。当院内科は統合されており、消化器、循環器、
呼吸器、神経、内分泌・代謝、血液を専門とする医師で構成されているので、他の専門分野医師にコンサ
ルテーションしやすい環境にある。
腎臓内科は、あらゆる原因の、あらゆる病期の腎疾患に精通し、患者の管理指導を行うとともに、他科医
65
大塚病院
都立
師からのコンサルテーションに応える能力を身につけることを目標とする。また、当院は、周産期医療および膠原病系難病
医療を重点医療としており、それらに関連した急性腎疾患、血液浄化療法についての理解を深めることを目標としている。
具体的には、日本腎臓学会および日本透析医学会による研修カリキュラムをベースとする。検尿異常、腎炎、ネフローゼ、
電解質異常、急性腎不全、保存期から透析期にわたる慢性腎臓病およびその合併症の診断と治療を行うこと、血液浄化療法
の適応を決定し実施すること、症例報告や臨床研究を関連学会へ発表することを目標とする。当院は日本腎臓学会の研修施
設および日本透析医学会の教育関連施設となっており、当科での一定期間の研修後には、それぞれの専門医試験の受験資格
を取得することが可能である。
循 環 器 内 科
1 年次
研修コース
モデル
神 経 内 科
E R
内分泌・代謝内科 リウマチ・膠原病科
腎 臓 内 科
2 年次
腎 臓 内 科
3 年次
腎 臓 内 科
4 年次
腎 臓 内 科
■ 主要症例実績と目標症例数
主要疾患
急性腎不全
慢性腎不全 保存期
透析導入
維持透析
電解質異常
入院数
経験目標症例数
15
66
28
38
6
10
15
15
15
10
手術数
経験目標手術数
30
17
10
10
主要疾患
入院数
経験目標症例数
13
15
7
10
5
10
慢性腎炎
ネフローゼ症候群
腎・尿路感染症
■ 主要手術実績と目標手術数
主要手術
内シャント手術
腎生検
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は3年間での目標数
● 内科系 ●
神経内科:萩原 万里子
神経内科
コース
コース責任者
医学認定医・評議員、日本脳循環代謝学会評議員 目標とする
専門医受験資格
研修
概要
日本神経学会神経内科専門医・指導医、日本内科学会認定内科医・指導医、
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医・評議員、日本頭痛学会認定頭痛専門医・
指導医・評議員、日本老年医学会認定老年病専門医・指導医、日本未病
日本神経学会神経内科専門医、日本内科学会認定内科医、日本脳卒中学
会認定脳卒中専門医、日本頭痛学会認定頭痛専門医、日本老年医学会認
定老年病専門医、日本未病医学認定医 当院神経内科は内科の一部門として、科内や他科と他職種と連携し、総合的な神経内科疾患の対応が可能で
ある。2011 年に生活習慣病治療センターが創設され、神経難病や変性疾患等だけでなく、高齢化社会や過
重労働に伴う脳梗塞、頭痛、認知症等も増加し、守備範囲は多岐にわたる。さらに専門外来として頭痛脳血
管外来を行い、在宅の神経難病の一時入院も受入れている。
脳神経という根源臓器を扱う畏れ多さとリサーチマインドを持つこと、都立総合病院唯一の回復期リハ病棟を活かした中長
期的な QOL・ADL 向上を目指した迅速適切な方針決定をすることを念頭に、病態に即したリアルタイムにアプローチする
臨床と、安全良質、効率的なネットワークを活かした研修を行なう。
なお、希望者は院外研修として、他都立病院や公社病院神経内科、東京都医学総合研究所脳病理形態研究室等での研修も可
能である。また、近隣の大学病院等と連携し、個人情報保護や倫理的問題を踏まえブレインバンク登録や大規模臨床研究参
画の可能性を模索する。
66
研修コース
モデル
1 年次
神経内科 内科
診療放射線科
リハビリテーション科
神経内科 内科
2 年次
脳神経外科
E R
神経内科 内科
リウマチ膠原病科
3 年次
院外研修 選択
神経内科 内科
院外研修 選択
神経内科 内科
4 年次
神経内科 内科
院外研修 選択
神経内科 内科
神経内科 内科
都立
入院数
経験目標症例数
131
9
20
1
4
0
1
74
100
5
20
3
2
2
3
50
5
5
主要疾患
末梢神経疾患(GBS,CIDP,CMT など)
筋疾患
(筋炎,皮膚筋炎,ジストロフィーなど)
神経感染症(脳炎,髄膜炎など)
,脳症
てんかん(原発性,症候性)
腫瘍
中毒性神経疾患
内科疾患,代謝性疾患に伴う神経障害
入院数
経験目標症例数
5
5
10
5
18
21
0
0
21
10
10
0
2
43
大塚病院
主要疾患
脳血管障害
筋萎縮性側索硬化症
パーキンソン病
他のパーキンソニズム(PSP,
CBD など)
多系統萎縮症(SDS,OPCA,SND など)
脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く)
不随意運動疾患(舞踏病,振戦など)
認知症性疾患
免疫関連性中枢神経疾患
(MS,脊髄炎,ベーチェット病など)
■ 主要症例実績と目標症例数
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間での目標数
67
● 内科系 ●
大塚病院
都立
リウマチ
膠原病科
コース
コース責任者
目標とする
専門医受験資格
リウマチ膠原病科:立石 睦人
日本内科学会指導医・認定内科医、日本リウマチ学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会専門医
当院は 1987 年の開設時より、膠原病系難病医療を、母子医療、リハビリテーション医療、障害者医療と並んで
重点医療として運営されてきた。当院のリウマチ膠原病科は、内科系のみの医師で構成されており、1病棟 34
床をリウマチ膠原病科の病棟として運用している。関節リウマチの手術は整形外科に依頼をし、手術時は整形
外科病棟に入院していただいている。
研修期間の4年間のうち前半の 1 ∼ 1.5 年間に、リウマチ膠原病科と、希望に応じた内科系のローテーションをするとともに、
他院に依頼して ER 研修を実施し、総合的な診療能力を養成し、全身疾患である膠原病系難病の診療能力を培うことを目指して
いる。当科には多くのリウマチ専門医・指導医がおり、院内他科と連携しながら、専門医療研修を行うことが可能である。
研修
概要
研修コース
モデル
1 年次
リウマチ膠原病科
消化器内科
ER/救命救急短期研修
血液内科
2 年次
腎臓内科
内分泌科
リウマチ膠原病科
リウマチ膠原病科
3 年次
リウマチ膠原病科
4 年次
リウマチ膠原病科
■ 主要症例実績と目標症例数
入院数
経験目標症例数
入院数
経験目標症例数
関節リウマチ
主要疾患
203
20
成人発症スチル病
主要疾患
4
1
全身性エリテマトーデス
38
4
ベーチェット病
3
1
皮膚筋炎・多発性筋炎
8
1
血管炎症候群
13
1
強皮症
18
1
その他
30
0∼1
混合性結合組織病
4
1
シェーグレン症候群
13
1
リウマチ性多発筋痛症
3
1
※ 入院数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は3ヶ月間の目標数
● 内科系 ●
内科:中村 佳子
糖尿病内科
コース
コース責任者
日本内科学会認定内科医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、
日本糖尿病学会専門医、日本糖尿病学会研修指導医、日本医師会認定産業医
目標とする
専門医受験資格
日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、
日本糖尿病学会専門医
糖尿病コースでは糖尿病専門医として、専門的な診断治療を行えるのみならず、糖尿病のチーム医療の主軸
として活躍できる医師、内科全般についても基礎知識を習得し全身を診ることができる医師を育成すること
を目標としている。外来診療および病棟診療を通して多くの症例を経験することが可能である。外科系の併
診患者も多く、周術期管理も習得できる。当院は総合周産期母子医療センターであり、妊娠糖尿病のみならずハイリスク妊
婦も多く搬送されるため、周産期管理の依頼も多いのも特徴といえる。糖尿病は全身疾患であり、様々な疾患を合併するこ
とが多いが、当院は他の内科分野の専門医師や他科の専門医にコンサルトしやすい環境であり、幅広い研修が可能である。
糖尿病治療として患者教育にも力を入れている。コメディカルとともに糖尿病基礎講習・糖尿病教室を開催しており、実際
に講師を務め指導できるように育成を行う。臨床研修に加えて、研究会や学会への発表も積極的に行っている。また希望が
あれば、糖尿病以外の内分泌疾患などについて、他病院での研修を行うことも可能である。気軽に相談していただきたい。
研修
概要
68
循環器内科
1 年次
研修コース
モデル
消化器内科
E R
内分泌(他院)
2 年次
糖尿病内科
糖尿病内科
3 年次
糖尿病内科
4 年次
糖尿病内科
都立
主要疾患
経験目標症例数
129
40例
1型糖尿病
17
糖尿病性ケトアシドーシス
高血糖高浸透圧症候群
主要疾患
入院数
経験目標症例数
低血糖
2
2例
2例
周術期管理(併診)
77
15例
4
2例
妊娠糖尿病(併診)
60
10例
3
2例
糖尿病合併妊娠
2
1例
大塚病院
入院数
2型糖尿病
■ 主要症例実績と目標症例数
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間での目標数
◆ 外科系 ◆
外科:吉村 哲規
外科
コース
コース責任者
日本外科学会外科専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・消化器が
ん外科治療認定医、がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
目標とする
専門医受験資格
日本外科学会外科専門医
日本外科学会の外科専門医として直ちに活躍できるように医療技術を身につけると共に、外科学の進歩に追いついて
いける充分な学術的素養を体得できるようプログラムを組んでいる。また専門医修得後更に専門分科(例えば消化器
研修
外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺・内分泌外科)の専門医を目標とする方には柔軟なプログラムを組めるよう配慮
概要
している。当初は外科チームの一員として難易度の低い手術をしつつ、術前術後管理、内視鏡、超音波、放射線 CT
他画像診断、病理診断の基礎を修得し、消化器、呼吸器、小児外科、乳腺・内分泌の各領域で手術の難易度を上げていく。
1年目 外科チームの一員として消化器外科のおおよそ難易度低中レベルの手術の術者とする。救命救急や心臓血管外科は他
の都立病院と連携して研修する。
2年目 術者として難易度中レベルの手術を行い、将来の希望の専門領域(消化器外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、
内分泌外科、その他外科系各科)の修練を進める。
3年目 希望の専門領域における難易度高レベルの手術の術者となる。
外 科 全 般
1 年次
研修コース
モデル
消化器外科
2 年次
呼吸器外科
救 命 救 急
心臓血管外科
乳腺内分泌外科
小 児 外 科
消 化 器 外 科
3 年次
自 由 選 択
■ 主要症例実績と目標症例数
入院数
経験目標症例数
入院数
経験目標症例数
上部消化管
主要疾患
243
50
乳腺外科
主要疾患
172
30
下部消化管
513
100
呼吸器外科
64
30
肝胆膵
385
100
内分泌外科
20
10
腹部良性疾患
281
100
小児外科
211
30
手術数
経験目標手術数
手術数
経験目標手術数
40
65
81
102
110
15
30
100
100
100
62
33
17
130
318
20
20
10
50
200
■ 主要手術実績と目標手術数
主要手術
胃癌手術
大腸癌手術
虫垂切除術
鼠径ヘルニア手術
胆嚢摘出術
主要手術
乳腺外科
呼吸器外科
内分泌外科
小児外科
胸・腹腔鏡手術
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は3年間での目標数
69
◆ 外科系 ◆
整形外科:三部 順也
大塚病院
都立
整形外科
コース
コース責任者
日本整形外科学会整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会脊椎外科指導医、
日本リウマチ学会リウマチ指導医・専門医
目標とする
専門医受験資格
日本整形外科学会整形外科専門医
外傷、関節疾患、脊椎疾患など、多岐にわたる多くの症例を経験できる施設である。2次救急医療機関とし
て、外傷を多数扱っている。2013 年の外傷手術は 350 件であり、上肢から下肢までの四肢外傷を経験でき
るが、上肢の手術例が多いのが特徴である。また、変形性関節症に対する人工股関節置換術や人工膝関節置
換術の専門施設でもあり、人工関節置換術は年間 100 件程度行っている。関節リウマチの手術も特に力を入れており、人
工肘関節置換術をはじめとする四肢関節の形成手術も積極的に行っている。
研修
概要
整形外科
1 年次
研修コース
モデル
ER/救命救急研修
整形外科
整形外科
2 年次
3 年次
他院研修(項目により必要があれば)
整形外科
4 年次
他院研修(項目により必要があれば)
整形外科
■ 主要手術実績と目標手術数
手術数
経験目標手術数
人工膝関節置換術
主要手術
45
8
膝関節内骨折
主要手術
手術数
13
経験目標手術数
3
人工股関節置換術
39
5
下腿骨骨折
34
10
手の外科
62
10
足関節、足部骨折
5
3
足の外科
23
8
肩関節、肩鎖関節外傷
18
3
肩関節
21
5
上腕骨骨折
3
5
頚椎、胸椎
4
1
前腕骨骨折
56
15
腰椎
37
5
肘関節骨折
11
4
股関節内骨折
47
10
手関節、手指骨折
34
5
大腿骨骨折
41
10
体幹(鎖骨)骨折
27
3
※ 手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間での目標数
◆ 外科系 ◆
泌尿器科:髙沢 亮治
泌尿器科
コース
コース責任者
日本泌尿器科科学会泌尿器科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
目標とする
専門医受験資格
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
泌尿器科は腎、尿路、男子生殖器疾患について診断から治療までのすべてを単一の科で総合的に診療を行う科
である。対象となる疾患は悪性腫瘍をはじめ、感染症、結石、排尿障害、内分泌疾患、先天異常など多岐にわ
たり、小切開手術、尿管鏡手術、レーザー治療、分子標的薬など最新の治療を取り入れると共に、がん患者に
対する緩和ケアにも力を入れている。当院は泌尿器科専門医教育施設であり、また都城北部有数の地域基幹病院としてあらゆる
泌尿器科疾患に対応できる体制を整えており、幅広い症例を経験することができる。
当院泌尿器科シニアレジデントコースは泌尿器科専門医認定の取得に必要な診療能力を知識、技術両面から確実に習得すること
を目標とするとともに、患者を全人的に診ることができる能力の養成をめざしている。また、当科では臨床研究にも積極的に取
り組んでおり、各自がテーマを決め国内外の学会発表、論文作成を行っている。シニアレジデントも同様に研究、学会発表が行
えるよう全面的にサポートする。
小児泌尿器科疾患や体腔鏡下手術など当院で十分な習得が難しい領域については、他の都立病院や大学病院での研修を希望
に応じてコースに取り入れることが可能である。
研修
概要
70
泌尿器科
1 年次
研修コース
モデル
ER/救命救急研修
泌尿器科
2 年次
泌尿器科
他科/他院研修
泌尿器科
3 年次
泌尿器科
他科/他院研修
泌尿器科
4 年次
泌尿器科
他科/他院研修
泌尿器科
都立
主要疾患
経験目標症例数
入院数
経験目標症例数
13
40
前立腺肥大症
42
80
腎盂尿管がん
91
40
急性腎盂腎炎
23
80
膀胱がん
98
100
急性精巣上体炎、急性前立腺炎
20
40
前立腺がん
223
200
尿路結石(腎、腎盂、尿管、膀胱、尿道)
136
200
2
5
精巣がん
主要疾患
大塚病院
入院数
腎細胞がん
■ 主要症例実績と目標症例数
■ 主要手術実績と目標手術数
手術数
経験目標手術数
手術数
経験目標手術数
根治的腎摘出術、腎部分切除術
主要手術・検査・処置
7
10
TUL/PNL
主要手術・検査・処置
131
100
腎尿管全摘術
12
10
前立腺生検
126
200
膀胱全摘術、膀胱部分切除
2
2
膀胱尿道ファイバースコピー
707
200
前立腺全摘術
20
20
尿管カテーテル法、尿管ステント留置術
196
100
TURBt
72
70
尿管鏡
26
20
TURP
23
20
経皮的腎ろう、膀胱ろう造設術
18
20
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は4年間での目標数
小児科
コース
コース責任者
目標とする
専門医受験資格
小児科:千賀 達子
日本小児科学会小児科専門医
日本小児科学会小児科専門医
小児科学、新生児科学の基本を身につける。さらに、児童精神科、小児外科、小児脳外科、放射線診断、臨
床検査部門(超音波等、生理学的検査一般)を実習することも希望により可能である。臨床研究、学会発表
もあわせて行う(学会発表は原則年1例を必須としている)。この他に、都立小児総合医療センターなど研
修協力施設において研修を行うことも可能である。また3年間を通じて救急外来診療を行い、救急医療についても研修する。
この研修コースの目標は日本小児科学会小児科専門医の認定に必要とされる医学的知識、診療技術を習得することである。
これまでの小児科コース修了生は、都立大塚病院、都立小児総合医療センター、日本医科大学付属病院、同愛記念病院など
に勤務している。
研修
概要
■ 主要症例実績と目標症例数
入院数
経験目標症例数
肺炎
主要疾患
117
39
ロタウイルス性腸炎
25
8
RS ウイルス感染症(肺炎・気管支炎・細気管支炎)
103
34
尿路感染症
34
11
インフルエンザウイルス感染症
39
13
気管支喘息発作
60
20
急性胃腸炎
47
16
気管支喘息重積発作
40
13
気管支炎
75
25
痙攣重積発作
17
6
川崎病
34
11
食物アレルギー
58
19
ホルモン負荷
3
1
※ 入院数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間の目標数
主要疾患
入院数
経験目標症例数
71
産婦人科:阿部 史朗
日本産婦人科学会産婦人科専門医、
コース責任者
産婦人科
コース
日本周産期・新生児学会周産期専門医暫定指導医
大塚病院
都立
目標とする
専門医受験資格
日本産婦人科学会産婦人科専門医
[1年次] 産婦人科の基礎として①周産期医療における妊産婦管理②婦人科良性腫瘍患者の診断・治療③不
妊症を含めた婦人科内分泌疾患患者の診断と治療④産婦人科救急医療⑤その他について研修するとともに産
婦人科の基本的な手技を修得する。妊婦健診、産後1ヶ月健診、一般初診、再診外来を担当する(当初は指
導医の監督下に行う)。また希望者には⑥新生児科研修(3ヶ月)⑦麻酔科研修(3ヶ月)の研修も考慮する。これらにつ
いては2年次・3年次となることもある。
[2年次] 上記①∼⑤についてのより深い知識を習得するとともに⑥更年期障害・子宮脱等の高齢婦人の抱える疾患に対す
る診断・治療⑦婦人科悪性腫瘍の診断・治療について研修する。また、院内臨床研修医の指導を行い、自分の知識、技術を
再確認する。悪性疾患、内分泌疾患、特に不妊症は当院の研修では限界があり、専門医療機関での研修も可能とする。シニ
アレジデント1年目の指導を行う。積極的な学会発表、論文執筆をすすめる。
[3年次] 研修の最後の学年として以上の項目に対してさらに深い知識・技術を修得する。自分の専門分野について方向性
を持てるよう周産期領域、婦人科領域、不妊生殖領域、女性医療の各専門領域への各自の希望にそって研修プログラムを作
成・選択する。希望により乳腺外科や泌尿器科、女性専用外来等の女性診療関連科の研修も検討する。日本産婦人科学会認
定専門医資格取得を目指す。 シニアレジデント1・2年目の指導を行う。
研修
概要
研修コース
モデル
産婦人科
1 年次∼ 3 年次
産婦人科医としての診療に従事し、必要に応じて他院での診療に参加(他病院での不妊治療を学ぶ、悪性腫瘍治
療学を学ぶ等)する。希望があれば院内において産婦人科と関連の深い新生児科もローテートする。
■ 主要症例実績と目標症例数
入院数
経験目標症例数
正常分娩
主要疾患
975
300
卵巣機能不全
主要疾患
入院数
経験目標症例数
0(外来のみ)
切迫早産(母体搬送含む)
344
100
10
子宮筋腫
65
妊娠高血圧症候群
54
40
20
卵巣嚢腫
36
骨盤位経腟分娩
40
6
10
悪性腫瘍
50
双胎経膣分娩
30
4
10
急性腹症
18
15
■ 主要手術実績と目標手術数
手術数
経験目標手術数
手術数
経験目標手術数
帝王切開
主要手術
274
150
腹式単純子宮全摘術
主要手術
46
40
子宮内容除去術・試験内膜掻爬
69
50
付属器手術
53
50
吸引分娩
78
40
腟式手術
10
20
鉗子分娩
1
1
悪性腫瘍手術
7
5
頚管縫縮術
1
5
※ 入院数及び手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は3年間の目標数
診療放射線科:玉本 文彦
放射線科
コース
研修
概要
72
コース責任者
日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医、PET 核医学認定医、
消化器病専門医、マンモグラフィ読影認定医、肺がん CT 検診認定医
目標とする
専門医受験資格
放射線科専門医、
マンモグラフィ読影認定医
当院は総合病院としての基礎基盤の上に、1)母子医療、2)リウマチ膠原病系難病医療、3)リハビリテーショ
ン医療、及び4)障害者医療を重点医療としてかかげており、これらに関連する症例の比率が他の都立病院
と比較して高い。当科は、日本医学放射線学会から放射線診断および核医学部門の修練機関病院としての認
定を受けている。当科では原則3年間で研修を受け入れる。研修は「放射線科専門医(旧認定医)」資格取得を念頭に置いて、
診断・IVR、核医学および放射線治療の基礎的な研修を行う(同研修期間3年のうち計1年間は都立駒込病院、都立多摩総
合医療センターなどの総合修練機関病院での研修が必須)。これらの研修を通して将来、放射線科専門医として病院の放射
線科診療の指導的立場を占めることを目的とする。
駒込病院放射線科 または
多摩総合医療センター放射線科
2 年次
大塚病院診療放射線科
多摩総合医療センター放射線科 または
駒込病院放射線科
大塚病院診療放射線科
都立
研修コース
モデル
1 年次
大塚病院
大塚病院診療放射線科
3 年次
■ 主要症例実績と目標症例数
主要画像診断
CT検査
MRI検査
RI検査
実績数
主要画像診断
頭頸部
3490
胸部
実績数
血管造影
胸部
1(1)
3353
腹部
17(17)
腹部
2966
骨盤部3
2(0)
その他
587
その他
55(0)
合計
10396
頭頸部
4117
脊椎
931
四肢
416
骨盤部
766
その他
990
合計
7220
頭頸部
287
骨
371
腫瘍
27
心臓
48
その他
57
合計
790
単純写真
※ 各種画像診断件数は平成 26 年 1 月∼ 12 月の実績
※ 経験目標症例数は、報告書作成件数として全体の 10%前後
合計 ( )内はIVR
75(18)
単純写真(マンモグラフィ)
1205(870)
〔マンモグラフィ読影実習〕
麻酔科:島田 宗明
麻酔科
コース
コース責任者
麻酔科標榜医、日本麻酔科学会専門医、日本麻酔科学会指導医、
日本集中治療学会専門医
目標とする
専門医受験資格
麻酔科標榜医、社団法人日本麻酔科学会麻酔科認定医、
麻酔科専門医
大塚病院麻酔科は、日本麻酔科学会の認定を受けた4年間の麻酔科専門医研修プログラムを責任基幹施設と
して行う。麻酔科標榜医・日本麻酔科学会認定医の取得、さらに十分な知識と技術を備えた麻酔科専門医を
育成する。当院は麻酔科学会認定病院で、新生児から高齢者まで症例は豊富である。集中治療管理やペイン
クリニックの研修も可能である。専門医取得に必要な心臓血管麻酔、小児麻酔の研修は他の都立病院を含む関連研修施設で
提供でき、その他の研修希望にも柔軟に対応したい。幅広い経験を積むができることは東京医師アカデミーの利点と考える。
学会発表・論文発表には、指導者と共に積極的に取り組んでいただく方針である。研修期間終了後には都立病院スタッフや
大学病院への推薦など、個人の希望を重視する。
研修
概要
麻酔科(一般麻酔研修)
1 年次
研修コース
モデル
他院(小児麻酔研修)
2 年次
3 年次
麻酔科(ICU)
他院(特殊麻酔研修)
麻酔科(ペインクリニック)
麻酔科(一般麻酔研修)
4 年次
麻酔科(一般麻酔研修)
麻酔科(一般麻酔研修)
■ 主要症例実績と目標症例数
入院数
経験目標症例数
帝王切開術
主要疾患
265
60
86 才以上
主要疾患
入院数
101
経験目標症例数
10
1 才未満
60
10
麻酔科総管理件数
2595
350
※ 症例数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間の目標数
73
臨床研修委員会委員長及びシニアレジデントのひとこと
臨床研修委員会委員長からのひとこと
大塚病院
都立
産婦人科部長
桃原 祥人
初期研修では多くの診療科をローテートして医師としての基本的な心構えとプライマリケアの基
本的な診療能力を養いますが、後期研修の目標は学会の認定医資格の取得とともに専門領域の研
鑽を積むことです。大塚病院では専門研修に加えて総合診療能力を育成しバランス感覚の優れた医
師を育てたいと考えています。
以下、大塚病院の診療実績の一部を紹介します。
「総合周産期母子医療センター」は常時三次救急対応で高度な周産期医療を提供しています。新
生児科では NICU15 床、GCU30 床を備え都内 2 番目の 1000g 未満の超低出生体重児受け入れ実
績を誇っています。産婦人科には豊富な人材が揃っていて都内 2 ∼ 3 位の母体搬送受け入れととも
に悪性腫瘍や不妊症の治療も行っています。
がん診療にも積極的に取り組み、特に胃、大腸、乳、前立腺の4つの癌においては大学病院を
中心とする拠点・認定病院と同等かそれ以上の診療実績があり「部位別がん診療連携協力病院」
に認定されました。また 8 床の無菌室を備え白血病を中心とした血液がんの治療も行っています。
救急患者取扱い数は年間 2 万例を超え 2 次救急病院としてはトップクラスです。研修病院の
Quality Indicator である脳卒中、心筋梗塞患者の来院から CT、カテーテル検査までの時間は、そ
れぞれ 15 分、30 分(夜間 40 分)と極めて短時間です。虚血性心疾患においては、新しい血管造
影装置が入り複雑病変に対しても積極的に行なっています。ちなみに超緊急帝王切開は手術決定か
ら胎児娩出まで 20 分以内です(最短実績 13 分)
。
多くの優秀な指導医や習熟したコメディカルスタッフが充実した研修のお手伝いをします。横の連
携のよい「アットホームな雰囲気の病院」で研修できるよう、皆さんをお待ちしています。
シニアレジデントからのひとこと①
放射線科・2年次
加藤 尚代
私は地方の市中病院で初期研修を修了した後,放射線科を専攻するにあたり後期研修先に
大塚病院を選びました。
大塚病院放射線科では common disease の読影力を養うには充分な症例数があり,また病
院の特長である産婦人科領域の疾患なども数多く経験できます。そして関連病院での研修で
稀な疾患や IVR,放射線治療の経験を積むことで,バランスよく Generalist としての基本要
素を習得し,先輩方はスムーズに放射線科専門医を取得しています。
医局は少人数ですが,疑問点はすぐに相談できる体制が整っており,活発な討論がなされ
ています。また放射線技師や看護師などコメディカルの方々との連携も非常に良く,とても
和やかな雰囲気で日々の診療を行っています。
東京医師アカデミーのシニアレジデントコースはしっかりとした研修プログラムが組まれ
ていることはもちろんのこと,三次救急医療研修や更なるスキルアップのために都立病院を
始め,希望医療機関への研修が可能であったり,また希望すれば他科をローテートすること
が可能であるなど,柔軟なプログラム構成が可能であることが魅力の一つだと思います。ぜ
ひ一度大塚病院へ見学にいらして下さい。心よりお待ちしております。
シニアレジデントからのひとこと②
整形外科・2年次
中村 一喜
74
私は大塚病院の整形外科シニアレジデントとして後期研修を行っています。当院の整形外
科では一次性の変形性関節症や、膠原病に伴う関節症に対する人工関節手術や、一般的な骨
折等外傷の手術症例も多く、整形外科の手術件数は 5 人の医師で年間 600-700 件程度と非
常に多くの手術を経験出来ます。人工関節、外傷の他、頸椎症や脊柱管狭窄症に対する手術
も行っており幅広い分野の診療を経験出来ます。
また手術だけでなく、救急外来診療や一般外来、病棟診療についても、指導熱心な上級医
先生方の適切な指導のもと診療を行うことができ、臨床能力の研鑽を行いやすい環境にある
と思います。
また、大塚病院では 3 次救急診療は基本的には行っていませんが他院研修として墨東病院
の救命センターでの研修も行わせていただくことが出来、多発外傷の初期対応、開放骨折や
脊髄損傷など普段経験出来ない疾患の診療を経験できたことは非常に貴重な経験となりまし
た。このように複数の医療施設で研修を行い様々な疾患の診療を経験出来る事も都立病院で
後期研修を行う上でのメリットと言えると思います。他の都立病院だけでなく希望すれば島
嶼医療などにも参加できます。
私は大塚病院の整形外科で 1 年間の後期研修を行ってきたところですが、これまで様々な
経験をさせていただくことができました。現在当院では整形外科だけでなく内科、リウマチ
膠原病科、外科、放射線科、産婦人科などにもシニアレジデントがおり、また各科の上級医
の先生方も非常に指導熱心でコンサルトしやすい雰囲気があります。都立病院での後期研修
を考えている先生方、一度当院を見学にいらして下さい。