大久保病院 - 東京都病院経営本部

公社
大久保病院
〒 160-8488
東京都新宿区歌舞伎町二丁目 44 番1号
電話 03-5273-7711
URL http://www.ohkubohospital.jp/
病院の概要
沿 革 明治 12 年8月(1879 年)東京地方衛生会大久保
病院(避病院)として発足
昭和4年6月帝都復興計画により改築・開設
昭和 18 年都立大久保病院
平成5年7月新都立大久保病院開設
平成 16 年4月(財)東京都保健医療公社大久保
病院(都立病院から公社病院)
診療規模 入院 304 床(医療法定床、ICU4 床含む)
、外来1
日 450 人
救急医療(二次救急指定医療機関)、腎医療、脳卒中及びが
ん医療を重点医療と位置付けている。
公社
大久保病院
診
療
科
目
内科(消化器内科 循環器内科 呼吸器内科 内分泌代謝内科 腎内科 神経内科 救急科) 外科(一般
外科 消化器外科 血管外科 乳腺内分泌外科) 整形外科 リハビリテーション科 脳神経外科 泌尿器
科 移植外科 婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 歯科口腔外科 麻酔科 放射線科 精神科 皮膚科 ■ 学会研修施設認定状況
日本内科学会認定医制度教育病院/日本循環器学会認定循環器専門医研修施設/日本不整脈学会・日本心電学会認定不整脈専門医研修施設/日本消化器病学会専門医
制度認定施設/日本肝臓病学会認定施設/日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設/日本糖尿病学会認定教育施設/日本呼吸器学会認定関連施設/日本透析医学会
専門医制度認定施設/日本腎臓学会研修施設/日本外科学会専門医制度修練施設/日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設/三学会構成心臓血管外科専門医認定
機構/日本整形外科学会研修施設/日本脳神経外科学会専門医訓練施設/日本脳卒中学会認定研修教育施設/日本泌尿器学会泌尿器科専門医教育施設/日本大腸肛門
学会認定施設/日本眼科学会専門医制度修練施設/日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設/日本リハビリテーション医学会研修指定施設/日本神経学会准教育関連施設
/日本麻酔科学会認定病院/日本病理学会認定病院B/日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム専門療法士実地修練認定教育施設/日本静脈経腸栄養学会NST稼
働施設/日本栄養療法推進議会認定NST稼働施設/マンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定マンモグラフィ検診施設/日本脈管学会認定研修指定施設
研
修
の
特
色
当院の重点医療としては、腎医療(①生体腎移植、②透析医療、③ IgA 腎症専門外来、④ CKD 外来)・がん医療・脳
卒中センター(脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科による脳卒中急性期∼亜急性期のチーム医療)・救急
医療(二次)などが挙げられます。
(内科コース)
消化器・循環器・呼吸器・内分泌代謝・腎・神経の中から、いずれかの専門分野を選択し、各分野をローテーショ
ンしながら1∼2年目で内科認定医を取得し、さらに総合内科専門医の取得を目標とした研修を行います。また、研
修カリキュラムに応じ、消化器・呼吸器・腎臓・透析・糖尿病・神経などの各学会の認定専門医の取得を支援します。
(腎臓内科コース)
腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、透析療法、各種体外循環療法、腎移植と多彩な疾患や腎生検、カテーテル挿入な
どの手技を経験でき、さらにアカデミー内の他病院への研修も可能です。総合内科、腎臓、透析、移植の各学会の
認定専門医の取得が可能です。
(外科コース)
一般外科、消化器外科、血管外科、乳腺内分泌外科を中心とした研修を院内で行い、その他の領域については、他
院(都立・公社)にてローテーションを行い、外科専門医の取得を目指します。
研修コースの外科、内科の医師はもとより、その他の診療科も、専門医の資格を持つ経験豊かな指導医がそろっ
ています。
■ 設定コース
コース名
142
内
科
系
外
科
系
内
腎
外
臓
研修を行う主な診療科
内
科
科
科
消化器内科、循環器内科、内分泌代謝内科、呼吸器内科、神経内科
腎臓内科
外科
※ 指導医数は、当該コースにおける指導を行う医師数を表します。
研修期間
指導医数
4年間
4年間
3年間
17
6
9
● 内科系 ●
内科:若井 幸子
コース責任者
内科
コース
総合内科専門医・内科認定医、腎臓専門医・指導医、透析専門医・指導医、
腎移植認定医、移植認定医
①日本内科学会総合内科専門医・認定医、②日本循環器学会認定循環器専
目標とする
専門医受験資格
門医、③日本腎臓学会腎臓専門医、④日本透析医学会認定透析専門医、⑤
日本消化器病学会消化器病専門医、⑥日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡
専門医、⑦日本肝臓学会専門医、⑧日本呼吸器学会呼吸器専門医、⑨日本
糖尿病学会専門医、⑩日本神経学会認定専門医(①:取得、②−⑩:養成)
消化器・循環器・呼吸器・内分泌代謝・腎・神経の中から、いずれかの専門分野を選択し、各分野をローテー
ションしながら1∼2年目で内科認定医を取得し、さらに総合内科専門医の取得を目標とした研修を行いま
す。また、研修カリキュラムに応じ、消化器・呼吸器・腎臓・透析・糖尿病・神経などの各学会の認定専門
医の取得を支援します。
研修コースの外科、内科の医師はもとより、その他の診療科も、専門医の資格を持つ経験豊かな指導医が
そろっています。各診療科について
◆消化器内科
上部・下部消化管疾患、肝胆膵疾患の診断・治療(ERCP、TACE、RFA など)に関する知識を深め、技術を習得すること
を目的とする。消化器内科医自身が腹部超音波検査を行い、CT など他の画像検索も併用し速やかな診断・治療を進めやすい。
また、日本内科学会教育病院、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本消化器病学会関連施設、日本肝臓学会関連施設であり、
これら専門医取得を目標とする。
◆循環器内科
心臓カテーテル検査、経皮的冠インターベンション、ペースメーカー移植、下大静脈フィルター留置、末梢動脈形成術、
心臓電気生理学的検査 (EPS)、カテーテルアブレーションなどを多数行っている。早期から first operator となって検査・治
療に参加できるようなプログラムが用意されており、当院研修のみで日本循環器学会専門医取得要件は満たされる。心臓外
科の併設が必要とされる手技(ロタブレータ、ICD 移植、CRT、CRT-D)については希望があれば他病院での研修を行うこ
とが出来る。 ◆呼吸器内科
当院では、呼吸器の感染症及び悪性腫瘍、閉塞性肺疾患、びまん性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など多領域にまたがった
呼吸器疾患に幅広く対応できる臨床医を育成することを目標に、丁寧な臨床指導を心がけている。呼吸器専門医として必要
である、気管支鏡検査、呼吸機能検査、超音波内視鏡検査などの専門的検査技術の習得と、内科認定医・呼吸器専門医の
取得を目標に実地教育を実践している。また学会発表・論文作成を通して、臨床から得た知識を整理し、専門性を高めて
いく。
◆内分泌代謝内科
当科では、糖尿病、内分泌専門医として専門治療を行うだけでなく、全身疾患である内分泌代謝疾患を全人的立場から
診断、治療のできる総合的な内科医の育成を目標としている。当科の特徴として、外来治療、糖尿病教育入院中心に、週
末メタボリックシンドローム入院や、糖尿病療養指導士専門外来にてフットケアを含めた患者教育を積極的に行っている。
指導医の下、入院診療(教育入院、糖尿病性ケトアシドーシス、術前血糖コントロール)、外来診療(外来インスリン導入、
患者指導)、学会活動を経験し、糖尿病専門医取得を目指す。またチーム医療のできるコミュニケーション能力が高い医師
を育成する。
◆神経内科
神経内科は脳神経外科、リハビリ科とともに脳卒中診療にあたり、一方で内科の各科と合同カンファレンス行っている。
神経内科専門医は、広範な知識を必要とするため、この診療連携は、幅広い知識の習得に役立ち、大学病院では得られな
い貴重な体験ができる。内科認定医を取得後、レジデント終了時(4年後)に神経内科の専門医試験を受験できる。その
ほか脳卒中専門医や内科専門医も受験可能である。院外の連携専門研修施設として、東京女子医科大学神経内科や都立神
経病院がある。また学位取得希望の場合は、東京女子医大神経内科での研究も可能である。
研修
概要
内 科
内 科
2 年次
内 科
ER
病 理
内 科
3 年次
救急科
他院研修
内 科
内 科
4 年次
内 科
他院研修
内 科
内 科
大久保病院
放射線科
内 科
公社
研修コース
モデル
1 年次
■ 主要症例実績と目標症例数
入院数
経験目標症例数
入院数
経験目標症例数
急性アルコール中毒
主要疾患
303
10
脳梗塞
85
8
大腸ポリープ
229
10
胃癌
70
5
大腸癌
189
5
うっ血性心不全
68
20
肺炎
109
20
狭心症
54
10
lgA腎症
93
10
糖尿病
50
5
※ 入院数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
※ 目標数は1年間の目標数
主要疾患
143
腎臓内科:若井 幸子
腎臓内科
コース
コース責任者
内科認定医・総合内科専門医・指導医、日本腎臓学会専門医・指導医・評議員、
日本透析医学専門医・指導医、日本臨床腎移植学会認定医、日本移植学会認定医
目標とする
専門医受験資格
日本内科学会認定医・専門医、日本腎臓学会専門医、
日本透析医学専門医、日本臨床腎移植学会認定医、
各学会のガイドラインを理解し、症例、手技の経験を積み、学会発表、論文掲載を行い、認定医、専門医の取
得を目指す。
当院では、IgA 腎症専門外来、透析・体外循環医療、腎移植を行っている。慢性腎臓病の血尿・蛋白尿から腎不全・
腎移植までの経験が可能である。透析療法においては、クリニックから合併症の依頼入院が多く、他科併診に
よる周術期管理も行っている。
また、東京女子医科大学腎外科との連携で全身状態悪化によるシャントトラブルや長期透析カテーテル挿入依頼も多い。エン
ドトキシン吸着療法、顆粒球・リンパ球吸着療法、移植時の血漿交換療法などの体外循環療法を行っている。
腎移植は年間20例施行。移植後腎生検、拒絶反応、合併症入院がある。
研修
概要
研修コース
モデル
1 年次
腎臓内科
腎臓内科
腎臓内科
腎臓内科
2 年次
腎臓内科
ER
病 理
腎臓内科
3 年次
腎臓内科
他院研修
腎臓内科
腎臓内科
4 年次
腎臓内科
他院研修
腎臓内科
腎臓内科
■ 主要症例実績と目標症例数
主要疾患
大久保病院
公社
入院数
経験目標症例数
急性腎不全
10
3
腎移植
主要疾患
入院数
30
経験目標症例数
6
慢性腎不全
173
10
腎生検
134
30
腎炎
51
10
カテ挿入
206
10
※ 入院数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
◆ 外科系 ◆
外科:菅野 範英
外科
コース
コース責任者
外科専門医・外科学会指導医、心臓血管外科専門医、心臓血管外科修練
指導者、脈管専門医
目標とする
専門医受験資格
外科専門医
1 消化器外科 胆石症はもちろん胃癌や大腸癌には内視鏡補助下の手術を取り入れて、手術の傷跡を小さく
し、術後の回復を早めている。進行膵癌では治療効果を高めるため、術中照射も併せて行う。術後の抗癌剤では、
外来で日常生活を送りながら治療できるよう工夫を行っている。ヘルニア・虫垂炎に対する内視鏡手術も積極的
に行っている。
2 血管外科 下肢静脈瘤から慢性閉塞性動脈疾患、腹部大動脈瘤まで幅広く診断治療で実績を積んでいる。血液透析のため
の血管アクセス作成術もコンスタントに施行している。
3 乳腺内分泌外科 乳癌では、乳房温存法を取り入れている。さらに適応を決めて、腋窩のリンパ節を廓清しない手術も行う。
甲状腺疾患では、機能亢進症状や良性、悪性腫瘍の手術を行い、慢性腎不全に伴う副甲状腺摘出術も積極的に行っている。
研修
概要
研修コース
モデル
1 年次
2 年次
ER /救命救急
一般消化器外科(血管外科を含む)
心臓・大血管
内分泌外科
小児外科
呼吸器外科
一般消化器外科(血管外科を含む)
3 年次
■ 主要手術実績と目標症例数
入院数
経験目標手術数
入院数
経験目標手術数
内視鏡手術
主要手術
101
50
胃手術
20
10
血管手術
287
80
乳腺手術
31
10
結腸・直腸手術
66
20
痔・肛門手術
ヘルニア手術
53
25
虫垂炎手術
胆のう摘出術
38
20
※ 手術数は平成 26 年1月∼ 12 月の実績
144
主要手術
9
5
32
10
臨床研修委員会委員長及びシニアレジデントのひとこと
臨床研修委員会委員長からのひとこと
内科部長
若井 幸子
2013 年、全職員が一丸となって 2 回目の病院機能評価を受審しました。各セクションの垣根
が低くなったと感じます。安全性にも自信を持っており、研修医に危険な思いはさせていません。
研修医に対して指導医のみではなく、事務を含めたコ・メディカル全体で育成をしているという姿
勢で、チェック機能も考慮されています。地域医療支援病院を取得した、活気あふれる病院です。
熱心な指導医が多く、医局は全科同室なので、アットホームな雰囲気です。人の和を大切にし
ていますので、楽しく研修できるでしょう。新宿歌舞伎町という立地条件で、交通アクセスが良く、
症例が豊富、刺激的で、手技も多く、どんどん自信がつきます。実力をつけていく姿を見るのも
指導医の楽しみです。
内科、外科を筆頭に多数学会の認定教育病院であり、東京医師アカデミーでは、ER、専門科
以外も希望があれば他病院での研修が可能です。もちろん専門科を決定して症例経験、手技、
学会発表、論文投稿を積み重ねて、認定医・専門医を最短で取得できるように指導を行います。
若い知識欲旺盛の先生に来ていただくことで、指導医自身も活力と向上心を共有したいと願って
います。
シニアレジデントからのひとこと①
公社
大久保病院
内科コース・3年次
小川 ひな
私は公社病院で初期研修を行い、その一環で大久保病院の腎臓内科を選択し研修しました。
腎臓内科のスタッフが多く非常に活気があり、腎移植、IgA 腎症などの治療のため全国から
患者さんが集まってくる当院に魅力を感じ、3 年目からシニアレジデントとして所属してい
ます。実際に働いてみると、病院全体の雰囲気として科同士の垣根が非常に低く他科の先生
にもすぐに相談できるとても有難い環境で、専門だけでなく患者さんを中心とした総合的な
医療を学ぶことができます。
腎臓内科では、血尿、蛋白尿などの初期の尿所見異常から末期腎不全まで、また腎障害が
ある方の全身疾患など幅広い症例を経験します。腎代替療法に関しては、血液透析導入から
維持透析、腹膜透析、腎移植からその後の管理まですべて行っており、それぞれに主治医と
して関われるバランスのとれた研修は大学病院含め他では得られ難いと思います。病棟では
チーム制となっており上級医の先生方から細やかなアドバイスや手技の指導を受けることが
できます。雑務で忙殺されることなく勉強時間もとれ、臨床研究や学会発表が盛んなことも
強みと言えるでしょう。
また、東京医師アカデミーでは自分で研修のプランを立てられます。日々診療を行う中で
の疑問点や必要な知識や技術を得るべく、自院・他院・科に関わらず直接研修に行けてしま
うという素晴らしい制度です。それぞれ全国的に有名な特色のある都立病院や公社病院など
で研修することが出来ます。
大久保病院は歌舞伎町という日本有数の繁華街にあり危険なイメージを持たれるかもしれ
ませんが、通勤や病院内に関しては全く問題なく、新宿駅徒歩 5 分の立地の良さは各種勉強
会やプライベートにおいても大変便利です。是非一度当院に見学にいらしてください。お待
ちしています。
シニアレジデントからのひとこと②
内科コース・2年次
吉川 佳奈恵
私は現在内科シニアレジデント1 年目で大久保病院の腎臓内科を選択しました。市中病院での初期研修
を終えた後、大学病院入局と迷いましたが、東京医師アカデミーを選びました。
まず、当院当科では慢性腎不全、急性腎不全から腎移植の管理まで、本当に多くの症例を経験することが
できるという点に引かれました。また、大久保病院腎臓内科での勤務体系がとても公平で、当番・当直の回
数が医師年数ではなく点数制であったり、働きながら子育てをされている医師の方も多いのも、これからの
キャリアを考えるうえでとても恵まれている環境だと感じたのも大きな理由です。
実際に働き始めてから、想像していた以上に恵まれている環境だと実感しております。シニア 1 年目から
患者さんの主治医として、責任ある立場で働くことができます。重症患者を含め、最初から主治医でみること
に初めは不安もありましたが、毎日、チームの先生方のきめ細やかな指導を頂き、ディスカッションをしなが
ら診療でき、患者様にとってもメリットの多い医療を提供できていると思います。また、診療だけでなく、院
内の発表から学会発表など、アカデミックな機会にも恵まれています。
このように、東京医師アカデミーでは大学病院と遜色ない教育を受けることができると思います。とても
充実した毎日を送っております。是非一度気軽に見学に来ていただければと思います。一緒に働くのを楽し
みにしています。
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