学年・領域 単元名 3 年 走・跳の運動 幅跳び 「向こう岸へ渡れ! と~『ん』! 川とび!」 指導によせて A:子どもがひかれるもの B:教師のつけたい力 より遠くに跳べた時の喜び 動きの面 踏みきり足を決め、片足で前方に 踏み切って遠くへ跳び、両足で柔 めざす「かかわり」の姿 らかく着地することができる。 自分の動きを評価するために、 学びの面 動きの良しあしを友だちにた 動きを身につけるための練習方法 ずねる姿 と動きのポイントを知り、自分の 動きを評価することができる。 C:A と B の重なりを大きくする支援 ○片足踏切、両足着地の動きを身につける準備運動 ・折り返しの運動(9~10m幅) (ケンケン、カンガルー跳び、ケン・グー跳び) ・グリコじゃんけん ○踏切ゾーンの設定 ・砂場との間に、激流(50cm)が流れているという かかわりを生み出す支援 ・動きを評価する視点を与える 「ゾーン内で、片足で踏み切ってい るか」 「膝を曲げた『ん』の形で両足着地 しているか」 設定にし、踏切ゾーンを設ける ○だれもが両足着地で超えられる易しい場から、より遠くへ 跳ぼうとする場の設定 ○動きを見合う学習のしくみ かかわりたくなる時 子どもたちがかかわりたくなる時は、 「着地がうまくいかない、OK がほしい!」と思ったときである。今回は 目標とするゴムのラインを超えられても、膝を曲げて両足で着地できていなければ超えられたと認められないか らである。より遠くへ跳ぼうとすると、膝を曲げて柔らかな着地をすることが難しくなってくる。膝をのばした まま両足を前に投げ出し、踵とお尻が離れ後ろに手を付く等の姿が見られるようになる。着地の乱れは自分でも 判断がしやすいが、 『ん』の形の定義として「踵にお尻を近づけた形だよ」と伝えている。これは、友だちに見 てもらわないと「どのくらい」近づいていたのかや、「いつ」近づけようとしたかは分からない。 子どもの学びの姿 膝を曲げた柔らかい両足着地(=『ん』の形)を徹底することで、児童の間に共通の課題が生まれ、解決に向 けて自然とかかわりが生まれた。形を見ること、形の中でも「踵とお尻の距離」に注目すること、ひっくり返っ てしまうような友だちには「いつ」近づけたらよいか言ってあげることなどを教師が行うことで、子どもたちの 間にも広がり、着地の動きを変えることにつながった。遠くのゴムを超えているのに、着地も上手な友だちに、 「もう一回やって!」と頼んだり、 「ぼくの見てて」とお願いしたりして技能を向上させようとする関わりの姿 も見られるようになった。 単元計画(全4時間) 単元名 ○学習活動 「向こう岸へ渡れ! と~『ん』! 川とび!」 ・教師の支援 時間 1 2 3 4 学習 得意な足で踏み切って 向こう岸に『ん』の形で より遠くに跳んでも 『ん』の形を大事にして 課題 川跳びをしよう 着地しよう 『ん』の形で着地しよう 得点を伸ばそう ○オリエンテーション ○片足踏切、両足着地の基礎的な動 ○片足踏切、両足着地の基礎的な動 ○片足踏切、両足着地の基礎的な動き ・教師の演示で、運動の全体像をつかま きを身につける準備運動を行う。 きを身につける準備運動を行う。 を身につける準備運動を行う。 ケン・グーの時に得意な踏切足を見 ケン・グーの時に得意な踏切足を見 ケン・グーの時に得意な踏切足を見つ つける。 つける。 ける。 ・折り返しの運動(9~10m幅) ・折り返しの運動(9~10m幅) ・折り返しの運動(9~10m幅) せる。 ・片足踏切、両足着地の動きが大切であ ることに気付かせる。 ○片足踏切、両足着地の基礎的な動きを 身につける準備運動を行う。 (ケンケン、カンガルー跳び、ケン・ (ケンケン、カンガルー跳び、ケン・ (ケンケン、カンガルー跳び、ケン・ グー跳び) ケン・グーの時に得意な踏切足を見つけ ・グリコじゃんけん る。 ○『ん』の形で着地することを意識 学 ・折り返しの運動(9~10m幅) 習 (ケンケン、カンガルー跳び、ケン・グ 内 ー跳び) して川跳びに挑戦する。 ・誰もがクリアできる場で、膝を柔 らかく曲げた両足着地ができてい グー跳び) グー跳び) ・グリコじゃんけん ・グリコじゃんけん ○より遠くに跳んでも『ん』の形で ○より遠くに跳んでも『ん』の形で着 着地することを意識して川跳びに挑 地することを意識して川跳びに挑戦 戦する。 する。 容 ・グリコじゃんけん るか見合う。できていたら「OK!」 ・ゴムを斜めに張り、目標距離をよ ・ゴムを斜めに 2 本張り、目標距離を ○得意な足で「タン!」と踏み切ること できていない時は「アウト」 を意識して川跳びに挑戦する。 ・助走は5mで行う。 ・ゾーン内で片足で踏み切っていたら 「OK!」 、川に入ってしまったり片足 踏切でなかったら「アウト」と判定を 伝える。 ・誰もがとびこえられる距離(川を含め 80cm)にゴムを設置する。 ・腕を上のほうに引き上げる感じで跳ぶ よう声をかける。 ・ 「アウト」の時はなぜかも言えると よいと伝える。 ・踵にお尻を引き寄せるよう声をか ける。 り細かく(1.5~3m)選べるように より細かく(1.5~4m)選べるよう する。 にする。 ・6つのゾーンに区切り、1 点~6 ・6つのゾーンに区切り、1 点~12 点(1.5m~3m)の中でチャレン 点(1.5m~4m)の中でチャレンジ ジしたい場を選ぶ。 したい場を選ぶ。 ・助走距離を10mに伸ばしてもよ いことを伝える。 関わりを生み出す支援 ・動きを評価する視点を与える 「ゾーン内で、片足で踏み切っているか」 「膝を曲げた『ん』の形で両足着地しているか」
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