防水工事

防水工事
ConCom 現場監理の達人∼住宅編
第 12 回 防水工事
チェック項目リスト
防水工事
ここでの監理者の心構え
防水工事は、構造体と並んで重要な工事となる。
通常の雨での漏水は問題外だが、台風でも雨が漏ることのないように丁寧な工事チェックと指示が
必要とされる。
10年間の保証が義務付けられているものの、もっと長く雨が漏らないように工事を行うのが当然だ
と考えて監理を行うべきである。
工 期
工事名
年
月
日( )
監理責任者
項目
ポイント
チェック項目
□ 土台水切にかぶっているか
□ 軒天井よりも立ち上げられているか
外壁防水シートの張り方
□ 重ね代が流れ方向は 90mm 以上、
横方向は 150mm 以上確保されているか
□ ステープル留付けピッチ
参考写真①∼④
(縦方向は@300mm、横方向はモジュール準拠)
□ 破れ・擦れなどが防水テープで補修されているか
外壁
外壁防水シートの補修
参考写真⑤∼⑨
軒天先張り防水シート
との取合い
参考写真⑩∼⑪
□ 配管など貫通部分の防水処理は適切か
□ 貫通役物を使用する場合、防水テープの張り方に
問題はないか
□ 先張り防水シートの下に透湿防水シートを
差し込むようにする
□ サッシ下端に先張り防水シートを適切に設置しているか
サッシ廻り
参考写真⑫∼⑮
□ サッシ廻り防水シートの張る順序は正しいか
□ 庇と外壁の取合い部分では、
庇と外壁の取合い
参考写真⑯
防水シート等の先張りを行っているか
□ 内外の防水シートが、壁上端からそれぞれ
巻き下げられているか(150mm 程度)
手摺壁の防水処理
参考写真⑰
手摺壁と外壁の取合い
参考写真⑱∼⑲
□ 防水シートを両面に立ち下げているか(100mm 以上)
□ 取合い部分をまたぐ一体の防水シートで立ち上げされているか
□ 取合い部分の防水テープによる止水処理は十分か
□ 水勾配が確保されているか(50 分の1以上が望ましい)
バルコニー手摺
□ FRP 塗膜防水は、2 層以上あるか
□ 排水溝幅と水勾配の確保は行われているか
バルコニー防水
□ オーバーフロー管は、最低防水層立上りよりも低い位置にあるか
□ 防水層立上がりは、開口部下は120mm以上、
そのほかは250mm以上あるか
参考写真⑳∼
提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス一級建築士事務所
□ サッシ縦枠・下枠のシーリング処理は適切か
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防水工事
ConCom 現場監理の達人∼住宅編
項目
第 12 回 防水工事
チェック項目リスト
ポイント
チェック項目
□ アスファルトフェルトの重ね代が流れ方向・横方向ともに
左官仕上げ
90mm 以上あるか
アスファルトフェルト
参考写真
□ 破れなどは防水テープなどで補修されているか
∼
□ 配管など貫通部分の防水処理は適切か
□ アスファルトルーフィングの材質が仕様どおりか
□ アスファルトルーフィングが、軒先と平行に下から
敷き込まれいているか。縦方向の重なりは100mm以上、
横方向の重なりは200mm 以上が必要
□ アスファルトルーフィング留付けは、重ね合わせ部分が
300mm程度ごと、そのほかは空気が入らない程度に
タッカーなどで留められているか
□ アスファルトルーフィング棟部分は、左右から200mm以上を
左右に折掛け、その上から左右250mm以上の増し張りが
アスファルトルーフィング
されているか(棟換気部分は除く)
□ アスファルトルーフィング谷部は、左右250mm以上を
屋根
先張りし、その上に左右から200mm以上谷から
立ち上がるように重ねて敷かれているか
□ 軒先は、軒先水切板金の上に隙間のないように重ねられているか
□ 外壁との取合いは、壁面に沿って250mm以上立上げられて
いるか(左右の重なり部分、及び上部は構造用合板に
防水テープで押さえるとよい)
□ 防水テープが適宜、安全側に補助的に使用されているか
参考写真
∼
(補強、つなぎ目、軽い破れ補修、ピンホール補修など)
□ トップライト廻りの防水は、ルーフィングと防水テープで
トップライト
参考写真
雨漏りがしない状態にしたうえで、
その屋根材に適した水切や
∼
カバーを取り付けられているか
メモ
提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス一級建築士事務所
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