札幌市立西陵中学校いじめ防止基本方針 平成27年8月 札幌市立西陵中学校 札幌市立西陵中学校いじめ防止基本方針 1 はじめに 全ての生徒の健やかな成長を願い、学校の内外を問わず安心して安全な生活を送ることがで きる環境を作り出すことが学校としての大切な役割である。その中で「いじめ」をしない、さ せない生徒を育てるとともに、もしいじめが起きたときには学校が一丸となって毅然とした対 応をし、再発防止に向けた取り組みを行わなければならない。 その指針として「いじめ防止等のための基本的な方針(文部科学大臣)」及び「札幌市いじめ 防止等のための基本的な方針(札幌市教育委員会)」を鑑みながら本基本方針を策定する。 2 基本方針策定の目的 全教職員の共通理解のもと、いじめ防止及び適切な対応をはかるため本基本方針を策定する。 ・策定における重点 ①いじめの未然防止及び早期発見に対する取り組み ②いじめへの対応(重大事態への対処) ③再発防止に向けての取り組み 3 いじめの定義 「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童 等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(イン ターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対処となった児童等が 心身の苦痛を感じているものをいう。 「いじめ防止対策推進法」より 具体的な行為の例 ・冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる ・仲間はずれ、集団による無視 ・ぶつかられる、叩かれる、蹴られる (程度の強弱を問わず、また「遊び」と称している場合も含めて) ・金品を強要される ・金品を隠される、盗まれる、壊される、捨てられる ・嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする ・電子媒体により、誹謗中傷や嫌なことをされる 等 他者からの上記のような行為で「心身の苦痛を感じている」という訴えにより、いじめとして 認知することができるが、場合によってはいじめを受けている生徒が、人間関係を維持するため に表面的に否定することもある。生徒の様子の変化等を細やかに観察していかなければならない。 「重大事態」について ◇生徒の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるときとは、次の ようなケースなどが想定される。 ・生徒が自殺を企図した場合 ・身体に重大な損傷を負った場合 ・金品等に重大な被害を被った場合 ・精神性の疾患を発症した場合 ◇いじめにより生徒が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがある と認めるとき ・「相当の期間」については、不登校の定義を踏まえ年間30日を目安とする (国及び札幌市の方針より) -1- 4 本校の実態 ◇生徒の実態 ・コミュケーション力の差等により、交友関係が円滑に醸成されないことが考えられ、その ことが原因となっていじめへとつながる可能性もある。 ◇本校のめざす姿 学校教育目標 『開 拓』 ○心理を愛し、創造的な思考力をもつ人間 創造(考える) ○豊かな情操をもち、積極的に協力し合う人間 協力(助け合い) ○氏名と責任を自覚し、最後までやり抜く人間 根気(やり抜く) ○生命を尊重し、健康でたくましい人間 健康(強いからだ) めざす学校像 めざす生徒像 「創造的で豊かな感性と生きる力を身に付けた生徒」 ・元気のある学校 ・よく学ぶ生徒…ねばり強く意欲的に学び文化を創造する能力 ・やりがいのある学校 ・心やさしい生徒…健全な社会性と人間や自然を愛する豊かな情操 ・信頼される学校 ・たくましい生徒…健康でたくましい心身と強い意志 ・思いやりのある学校 ・安全・安心な学校 5 いじめの未然防止及び早期発見に対する取り組み 学校全体として、いじめが起きない環境づくりを目指す取り組みが第一と考える。 ・自己肯定感、自己有用感を育む教育活動 ・日常における生徒同士、生徒と教職員との良好な人間関係形成 ・様々な視点でお互いが認めあえる仲間づくり ・教育相談や懇談などの場面でも生徒自身が、自分の気持ちを素直に伝えることができる雰 囲気作り ・現在継続されている活動や行事などにおいて、いじめ防止の視点を盛り込んだ取り組み ・教員による、生徒の小さな変化でも気づき、教員が気軽にその気づきを話し合える職場の雰 囲気づくり ◇学年・学級での取り組み ・日常の生活基盤としての学級づくり及び人間関係の形成 ・道徳教育の充実 ・「西陵発見」を合言葉にした自己肯定感、自己有用感の醸成 ◇保護者との連携 ・生徒の様子について、双方での情報の共有 ◇生徒会での取り組み ・生徒の主体的な活動による取り組みの推進 (いじめ撲滅標語の作成の取り組み等) ◇指導部での取り組み ・いじめ防止に向けたコーディネート ・いじめアンケートの活用 ・各種検査等の活用(アセス等) ・スクールカウンセラー、相談支援パートナー、スクールソーシャルワーカーとの連携 ◇小学校との連携 ・小中連携での情報交流 (相談支援リーダーとの交流を含む) ◇地域との連携 ・本校校区青少年健全育成推進会との連携を密にし、地域での見守りをお願いする -2- 6 いじめへの対応 ◇対応組織 ・校内生徒指導委員会を母体とした、校内いじめ防止対策委員会を組織し、対応に当たる ・必要に応じて加配する 校内いじめ防止対策委員会 ○指導部代表 学校長 教頭 各学年代表 該当担任 必要に応じて上記に加配 スクール・カウンセラー 相談支援パートナー 学びのサポーター スクール・ソーシャル・ワーカー ◇いじめを認知した場合 いじめの事実、及び兆候を認知した場合は、 必ず速やかに学年、指導部に報告し、情報を共有する ↓ 校内いじめ防止対策委員会へ 迅速に以下の対応を行う ・いじめられている生徒への対応 ・いじめている生徒への対応 ・情報提供者への対応 ・周囲生徒への対応 ・保護者への対応 ①事実確認(時、場所、関係者、具体的な行為等) ②いじめに至った経緯の確認 ③それぞれの心情的な部分の聴き取り ④対応の検討 ⑤いじめ行為の解決へ向けた対応 ⑥事後の見守り、相談活動 ◇関係機関との連携 ・必要に応じて事案を報告、相談及び助言をいただく ・札幌市教育委員会 ・西警察署 ・児童相談所 ・医療機関 ・他 -3- 教護 他 養護教諭 7 重大事態への対処 ◇関係機関との連携 ・札幌市教育委員会への報告、その後の対応について検討 ◇調査の実施について ・「事実関係を明確にする」ことを目的として教職員あるいは生徒及び保護者に調査を行う ・札幌市教育委員会の判断により調査主体を学校、あるいは教育委員会のどちらかに決定 ・学校主体の場合は、調査組織に弁護士などの専門家を加える ・教育委員会主体の場合は、教育委員会が設置する付属機関が行う ◇調査結果の提供について ・いじめを受けた生徒及びその保護者に対する情報を適切にかつ迅速に提供する 8 再発防止に向けて ・事案が解決した後も、双方の見守り、相談活動等を長期にわたって行い、教職員同士が情報 の共有を行う ・保護者との連携を大切にし、生徒の様子を共有していく ・必要に応じて学級・学年で、いじめ事案に関わる話し合い活動や説諭を行い、生徒たちが主 体的にいじめをなくす態度や心情を育む機会を設ける ・スクールカウンセラー、相談支援パートナーとの連携 9 基本方針の見直しについて ・いじめ事案が発生し、対応を行った後に見直しを行う ・いじめ事案が発生しなかった場合も、定期的に見直しを行う ※本基本方針は「平成27年度 しながら推進していく。 西陵中の教育」における「指導部」の頁にある計画及び対応と連携 -4-
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