１年団通信岩手中２自殺２０１５年７月１４日発行第６６号発行責任者：大野孝之 [email protected] 印刷所：丸亀市立飯山中学校 http://www.hanzan-jh.ed.jp/ 嫌がらせ常態化か生徒目撃「しつこく砂かける」若手県矢巾町で中学２年の村松亮君（１３）がいじめ被害を訴え自殺したとみられる問題で、村松君が同級生から砂をかけられたりする姿がたびたび目撃されていたことが９日、分かった。中学校で６月下旬、いじめなどを早期発見するためのアンケートをしたが、その後予定していた村松君との個別面談ができなかったことも判明した。クラスメートの娘から話を聞いた母親によると、５月中旬の運動会を前に行われた練習中、嫌がる村松君に同級生がしっこく砂をかけていたという。別の保護者も、複数の男子生徒に殴られていたとの話を娘らから知らされていた。村松君の父親（４０）は「１年生のころからいじめがあったと聞いていた」と話している。また、町教委は９日、村松君が亡くなった後、全校生徒を対象にした緊急調査でも、悪口を言われたり、暴力を受けたりするのを見たとの意見が多数寄せられたことを明らかにした。一方、校長によると、６月のアンケートは、悩みなどを尋ねるもので、実施後に生徒の個別面談を始めたが、村松君は順番が後で実現しなかった。これまで校長は、年に数回予定している生徒へのアンケートを、本年度はしていなかったと説明していたが、訂正した。担任を含む教職員に対して、９日から校長ら幹部職員が聞き取りをしているという。校長は村松君の担任を務める女性教諭の印象を「指導について熱く語る場面もあり、力を持っている」と語った。村松君が悩みを書いて提出した「生活記録ノート」には、教諭から「きのう話しができてよかったです」などの返答もあり、別の生徒の個人名を挙げて「言っておきます」と嫌がらせを注意する姿勢も見せた。（四国新聞７月１０日掲載）この事件も少しずつ事実が分かりつつあるようです。村松君に対していやなことをしているのは１年のころから続いていたようで、生徒の間では知っている人もかなりいたような報道です。そんな状況がなぜ教師側には伝わっていなかったのかが不思議です。誰か、もう少し早い時期に勇気を出して先生に報告してくれる人がいたら、こんな結果にはならなかっただろうにと残念に思います。みなさん。みなさんのまわりで「なんか変だな」と思うことがあったら、すぐに勇気を出して報告してください。報告したことで文句（もんく）を言ったり悪口を言ったり暴力をふるうような人がいたら、そのことも報告してください。他人をいじめている人も、そのいじめている人に味方（みかた）する人も、どちらも悪い人です。悪い人が悪いことをしているのを報告しないで見過ごすなら、被害者にとってはあなたも悪い人です。あなたは悪い人にならないでください。以前にも書いたように、飯山中学校の方針（ほうしん）は、他人をいじめるようなことをしている人にはすぐにやめるよう注意しますし、その注意をきかない場合や、いじめている内容が物を壊（こわ）したり暴力をふるったりのような犯罪行為（はんざいこうい）の場合は警察とも協力して解決します。少し難しいことを書くと、私たち教員は公務員です。刑事訴訟法（けいじそしょうほう）という法律があって、その２３９条に公務員には職務上犯罪があることを知った場合は警察に知らせなければならない義務（ぎむ）があるというように決められています。ですから、私たち教員が学校で知った犯罪を黙（だま）っておくことはできません。ただ、これは「教師が注意したら直った」というような場合には知らせなくともよいとされていますが。みなさん。他人をいじめることは脅迫（きょうはく）罪や侮辱（ぶじょく）罪や暴行（ぼうこう）罪や傷害（しょうがい）罪、ときには恐喝（きょうかつ）罪や窃盗（せっとう）罪、強盗（ごうとう）罪などの犯罪です。決して「子どものケンカだから」などと軽くすませることができるようなものではありません。飯山中学校を犯罪があるような学校にしないようにしましょう。あなたは犯罪者にならないでください。