当院の新築移転は私の最後の仕事 市が提案した用地

い の ち
病病連携で対応
沖縄への搬送が多く、鹿
児は 月末に亡くなった。
なりま し た 。 私 た ち は 、
はとて も 難 し い こ と に
あった こ と か ら 、 建 設
や県に陳情しましたが、願い
署名を集めることができ、市
も含めると7万5000人の
で2万5000人、隣接地域
必死の努力によって、市内
をいただける方向で推移して
得代についても、温かい支援
をいただいています。用地取
きなど、積極的に指導・協力
的許可を得るための事務手続
の状態となった母子を救
病院と連携し、切迫流産
力関係にある鹿児島市立
児島県)はこのほど、協
徳之島徳洲会病院(鹿
からは受け入れが難しい
しかし、沖縄の医療施設
り、時間がかかるため、
島で乗り換える必要があ
するには、途中の奄美大
込み、徳之島空港に向け
施設に搬送する案が浮上。 乗。医療機器などを積み
地理的に近い沖縄の医療
鹿児島市を離陸した。徳
院の産婦人科医2人が搭
防災ヘリには同市立病
異例の対応だった。
上に結び付けていくこと
念です。今後、救命率向
とができなかったのが残
きました。命をつなぐこ
送希望に応えることがで
が活用されたこともなく、 科の先生方に受け入れて
新納部長は「鹿児島市
羽生市 が 他 の 適 地 を 検
います。
った。同県の防災ヘリに
児島市までは航続距離の
討して く だ さ る と 思 っ
はかなわず問題解決には至り
新築移転問題から学んだこ
よる異例の搬送などもあ
立病院の産婦人科、小児
ていま し た が 、 な か な
ませんでした。またも新築移
とは、相互不信はコミュニケ
長さなどから、防災ヘリ
か進展せず、 暗 い 気 持 ち に な
転は振り出しに戻りました。
前理事長の言葉の意味が、
と、同じ方向を向いていけば
ーション不足が原因というこ
できた。
り、死産を免れることが
徳之島病院で一夜を明
との回答だった。
患者さんを乗せ、燃料を
之島に降り立ったヘリに
す」と話す。
が課題だと痛感していま
徳 之 島
徳洲会病院
異例の防災ヘリ搬送
ったのも事実 で し た 。 そ し て 、
痛いほど身に染みました。し
乗り越えられない対立はない
という事実が、市長と病院側
くの方が署名してくださった
民5万人余のうち実に半数近
も行うなど、互いに強い信頼
一緒にグループの新病院視察
見交換を行う場所が設けられ、
現在では市長と定期的に意
から同日中に時間外で同
われ、出血があったこと
んは昼頃、急な腹痛に襲
に通っていたこの妊婦さ
児島県と交渉し、県の防
んを受け入れるべく、鹿
鹿児島市立病院は患者さ
産を免れることができた。 遣を受けるなど協力を得
急の帝王切開を実施、死
逆子になっていたため緊
落ち着いていた。この間、 その後、陣痛が起こり、
同市立病院から医師の派
制になる以前、定期的に
の常勤医が現在の2人体
し
かし、この署名活動が思わぬ
補給、市立病院に搬送。
病院側とし て は 独 自 に 用 地
の対話のチャンネルを開く契
徳之島病院は産婦人科
かし、患者さんの状態は
いただき、患者さんの搬
新たな移転用 地 を 求 め て 再 び
は にゅう
の院長に採用されて間もなく
迷走すること に な り ま す 。
のひとコマであったと記憶し
ということです。
について検討 を 重 ね た 結 果 、
災ヘリ出動の調整に尽力。
徳之島病院の妊婦健診
効果を及ぼしました。羽生市
は君の最後の仕事だね」と 声
イオンモール 羽 生 の 西 側 駐 車
院救急外来を受診。子宮
ています。徳田虎雄・前理事
をかけられました。その時は
関係が築かれてきています。
近い方が新築移転に賛同署名
「最初の仕事だね」というと
機になったのです。
口が開大していたため緊
ら同市立病院まで防災ヘ
これにより徳之島病院か
充実した都市部の病院で
お産の場合、医療設備が
築にまで発展、今回の迅
下地として連携体制の構
ていた。こうした関係を
場に着目しま し た 。 商 業 施 設
急入院、子宮の収縮を抑
速な連携も、これまで培
に寄与できる の で は な い か と
週未満の出産は流産、
手となったのは、建設用地を
られました。
交渉するようにと条件が付け
な土地である こ と も 明 ら か に
本大震災によ っ て 地 盤 が 軟 弱
も含まれてお り 、 さ ら に 東 日
なかには 人 余 も の 共 有 土 地
た場所は、地 権 者 の 数 が 多 く 、
代わりに市か ら 提 案 い た だ い
現在、市側が新たに提案した
係は強固なものとなりました。
互いを理解した後の協力関
いのです。
市の意見が対立するわけはな
羽生市内につくりたいという
う私たちの思いと、新病院を
い良い病院をつくりたいとい
るためにも、世界基準の病院
お世話になった方々に報い
したいと考えています。
災害救護機能を備えた病院に
ます。さらに、災害時に強い
移転を支援してくださってい
要な施策として、当院の新築
医療の充実」を図るための重
興計画後期基本計画で「地域
す。市も第5次羽生市総合振
先を探すことになった。
という要望を受け、搬送
だけ手を尽くしてほしい」
望の有無を確認。
「できる
良い医療機関への搬送希
流産・早産の診療成績が
さんと家族に対し、切迫
科の新納直久部長は患者
ることから、同院産婦人
設備などの面で限界があ
いとされ、離島の病院は
めの基礎知識と勘どこ
日に実施している湘南呼
ち回りで、毎月第3火曜
読影のポイントをわかり
影)画像を提示しながら、
T(コンピュータ断層撮
ろ」をテーマに登壇。C
吸器ケースカンファレン
やすく解説した。普段の
人が出席するなど、
と題して登壇。ANCA
「ANCA関連血管炎」
栄康・呼吸器内科部長が
て、湘南鎌倉病院の杉本
ーシックレクチャーとし
プログラム。はじめにベ
検討ではなく講演中心の
先生に、心から感謝申し
を行っていただいた髙橋
が満足した質の高い講義
思います。幅広い聴講者
てくださり、大変嬉しく
から多数の医師が参加し
「診療科を問わず院内外
びていた。
会場は最後まで熱気を帯
倍の
関連血管炎の診療につい
カ
て概説し、自験例の解説
上げます」と杉本部長。
ン
ケースカンファレンス特
対応が難しい症例の場合、 奈川県)は「湘南呼吸器
演を実施。ベストセラー 「 今 後 も 会 を 大 事 に し て
も行った。続いて特別講
アップ、連携強化を図り
ア
鹿児島市立病院産婦人科
別例会2014」を開催
たい」と目を輝かせた。
この日は、通常の症例
スの拡大版で今回が初。
湘南呼吸器ケースカンファ
週未満を早産という。
特別例会を初開催
羽生市から無償で提供してい
なりました。 こ う し た 状 況 を
5カ所のうち、現在地からそ
をつくり上げたいと決意して
良き友人として理解を深める
現状では、法的に病院の敷
新病院は医療の理念継続は
も、生まれた子どもの生
ってきた協力関係があっ
だが 週ちょうどでの
ころを言い間違われたものと
と病院とのコ ラ ボ で 市 の 発 展
リによる患者さんの搬送
命維持は非常に難しく、
ボタンのかけ違いで気まず
市長と病院が定期会合を開き
軽く受け止めていました。
える薬剤の点滴など処置
が実現した。徳之島から
考えましたが 、 関 係 者 か ら 了
もとより、医療機能の高度化
週6日
解は得られま せ ん で し た 。 他
をとった。妊娠
地内での建て替えはできない
〜
を図り、入院患者さんの急性
ことから、新築移転の道を選
い思いをしてきましたが、今
当院を取り巻く地域は、ま
期〜回復期〜慢性期までを受
たからこそ可能になった。
県では病院が 同 様 の 場 所 に 建
は互いの事情をよく理解し合
すます当院に頼らざるを得な
週未満の胎児は母体
外では生命を維持できな
ただいたからです。しかし、
時系列的に検 証 し た 結 果 、 こ
れほど遠くない場所に絞って
います。皆で頑張りましょう。
「肺HRCT:読影のた
手を尽くしたものの新生
ばざるを得なくなりました。
設されている の を 目 の 当 た り
い、良き友人として付き合え
い状況が明らかになっていま
望む方向に進展せず、新たな
のうえは私た ち の 力 で 何 と か
移転計画が進行中です。新病
現在地に病院をつくる決め
建設用地を求めて長い迷走が
するしかない と 思 い 、 職 員 全
院建設に向けて、市側から法
と連携する体制を構築し
鎌倉病院、湘南藤沢徳洲 『 新 胸 部 画 像 診 断 の 勘
ドコロ』の著者で友仁山
した。同イベントは湘南
崎病院の髙橋雅士院長が
湘南鎌倉総合病院(神
ている。新納部長が同院
会 病 院( 同 )
、湘南厚木
徳之島病院は自院での
に相談したところ、徳之
病院(同)の3病院がも
各病院、各医師のレベル
島から鹿児島市まで自衛
にい ろ
始まりました。
員で「新築移転賛同署名活動」
むく
病院側としては、羽生市内
を行いました 。
土地の取得費用も市が温かいサポート
22
の島外救急搬送は通常、
前理事長からは、移転用地に
にしていたた め 、 私 た ち の 落
るようになっています。新し
目のことだった。妊娠
ついては自治体とも連携し、
胆は大きいも の で し た 。 そ の
け入れる構想でいます。
最大限の協力を得られるよう
22 22
21
で病院建設に最も適地と思わ
22 37
隊のヘリコプターで搬送
(左から)杉本部長、近藤哲理・湘南藤沢病院副院長、
髙橋院長、日比野真・湘南藤沢病院呼吸器内科医長、大
江元樹・湘南藤沢病院副院長
長から「羽生病院の新築移転
羽生市民5万人余のうち半数
のことで、東京のホテルで開
切迫流産
催された経営戦略セミナーで
それは、私が羽 生 総合病院
10
81
30
当院の新築移転は私の最後の仕事
市が提案した用地を候補に進行中
羽生総合病院院長
埼玉医療生活協同組合理事
れた場所は、農業振興地域で
松本裕史
平成 27 年 1 月 19 日 月曜日│No.963 ❷
聞
新
洲
徳
生 命だけは平等だ