産婦人科カリキュラム ここがポイント ① 産科疾患・婦人科疾患ともに偏りなく幅広い診療を行っている。 ② 東三河地区で唯一、腹腔鏡下手術を行っており、良性腫瘍を中心に年間70~ 80例を実施している。また子宮鏡手術も積極的に取り入れている。 ③ 悪性腫瘍症例の治療は、手術療法を優先し、化学療法施行例も多く、子宮悪性腫 瘍、付属器悪性腫瘍ともに系統的に研修できる。 短期研修コース(1 か月) 外来診療が中心となる。 (1)産科 a. 妊娠初期の診断 正常妊娠の診断(異常妊娠との判別) 婦人科双合診の実施、経膣超音波法の修得 b. 妊娠中期以降 妊婦健診の実際(定期健診の流れを習熟し、実施できるようにする。) 超音波による胎児計測とその評価 切迫流産、切迫早産の管理と治療(超音波診断と投薬など。) 内診(Bishop 評価)ができる NST による胎児胎盤機能評価を修得 (2)婦人科 a. 子宮癌検査の実施(頚部、体部細胞診ができるようにする。 ) b. 婦人科感染症(STD を含む。)の診断・治療(種々の検査法の理解・解釈) c. 良性・悪性腫瘍の診断と治療方針の決定(卵巣腫瘍、子宮腫瘍) d. 不妊症の検査の進め方の修得(内分泌異常を含む。 ) e. 性器脱の管理と治療(ペッサリーの挿入、手術など。) 病棟研修では外来研修と独立して a. 可能な限り分娩に上級医とともに立ち会う。 b. 切迫流産・切迫早産患者を副主治医として受け持ち、分娩方針を決定する。 c. 手術症例は助手として手術参加をし、産科麻酔も理解する。 専門研修コース(最大 13 か月) 研修の基本骨子は1ヶ月ローテートと同様であるが、独立診療を目指し、 産婦人科医としての専門性を高め、専門医認定に臨めるようにする。 (1)産科 a. 妊娠初期診断から定期妊婦健診への流れは、自らが外来主治医となり行い、 少なくとも2症例/月程度の妊産婦を受け持つ。 (1ヶ月検診までの完結症例 とする。 ) b. 異常妊娠の管理、入院決定を判断し、治療の実際を研修する。(PIH、IUGR な ど。) c. 予定日超過妊婦の管理と、分娩誘発法の実際。それに対するインフォームド コンセントも自ら行う。 (2)婦人科 a. 子宮癌検査異常例の外来管理(CIN など。 ) b. 良性腫瘍の外来治療、管理の実際、手術決定。悪性腫瘍の治療方針の決定、 外来フォローの実際 c. 不妊症の診断(子宮卵管造影、精液検査、ホルモン検査など。 )排卵誘発法を 修得する。 d. 外来検査(子宮鏡など。) ・外来手術を行えるようにする。 病棟研修では a. 切迫流産、切迫早産の管理。Tocolysis の実際など主治医として管理をする。 (分娩方針の決定) b. 分娩においては、外来担当患者以外でも、積極的に分娩までの過程を診察によ り修得し、分娩監視装置による異常所見の把握と急遂分娩法(帝王切開も含 む。 )を研修する。 (独立して分娩が取り扱えるようにする。 ) c. 婦人科手術症例の執刀を行う。術前・術後管理、退院後の外来管理まで行う。 d. 悪性症例に関しては、副主治医として上級医と治療にあたり、化学療法におい ては、プロトコールを立て実施し、副作用の対処なども修得する。 産婦人科は緊急症例も多いため、その都度、on call で診療に参加して頂き、上級医が独立 診療可能と判断した場合、主治医として治療にあたる。 《 週 間 予 定 》 月 午前 午後 17 時以降 外来療法 (新患) 外来検査 病棟回診 カンファレンス (症例検討) 火 外来診療 手術 術後管理 水 外来診療 (産科) 外来検査 病棟回診 術前処置 木 外来診療 手術 術前処置 術後管理 金 外来診療 (新患) 手術 術後管理 尚、産婦人科の診療実績については、ホームページの各科診療部門をご参照ください。
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